2023年3月25日 (土)

とさでん部分廃止の議論

 少し前の話だが、高知の路面電車で部分廃止が議論にという気になる記事がタビリスに載っていた。利用者減少とか赤字とかのおなじみの理由もあるが、なにより必要な設備更新を先送りにしてきたつけが出てきて、設備の老朽化が深刻なのだそうだ。なんでも現在の投資額ベースでいくと、レール交換に292年、饋電線更新に82年、車両更新に189年かかる計算だというから深刻だ。

 高知の路面電車を運行するとさでん交通は、中心部のはりまや橋で十字に交差する2線計25.3 kmの路線をもち、これは日本一の長さだ。そのうちの東西線は東の後免町から西の伊野まで22.1 kmあり、全部で66もの停留所がある長大路線だ。高知市規模の地方都市でこれだけの路線を維持するのはたいへんだろうことは容易に想像できる。実際、長大な東西線の両末端、特に西側は閑散区間で、鏡川橋から先は単線で朝倉~伊野間は40分に1本しか電車がない。ということで、どことは明記されていないが両端の末端部を廃止する案が俎上に上っているらしい。

 東は文殊通、西は鏡川橋で打ち切りということになりそうな気がするな。ぼくはひところ仕事で毎年のように高知に通っていたので、とさでんの電車にもずいぶんお世話になった。特に、ローカル然とした単線区間は、途中の交換停留所とか終端の伊野の引き込み線跡とか、味わいがあっておもしろかった。まあ路面電車が40分ヘッドでは採算が合うとは思えないし、残念だけどしょうがないのかな。

 

230325 
路線図(とさでんwebページより

 

2023年3月23日 (木)

セールスフォースのCM

 決勝戦でアメリカに勝って感動のうちに幕を閉じたWBC。久々にテレビを何時間も観続けていて、試合は別として心に残ったもの。それが、「失敗の数だけ、僕たちは成長できる」というセールスフォースのこのCM。テレビを観ていた人はたぶん、ああ、あれか、と思い出すだろう。

 「ぼくはプロになってから(カウンターがカタカタカタと加算し928で止まる)928回も三振していて、打たれたヒットの数は、カタカタカタ → 647、…(中略)…、二刀流が無理だといわれたことは、カタカタカタ → ∞、数えきれない...」

 ネガティブな数字ばかりがこれでもかと並べられた後に、一転してカウンターが減算に転じる。

 「でも、二刀流が無理だと思ったことは、カタカタカタ → 0、一度もない。10勝と30本塁打を同シーズンで達成した選手、カタカタカタ → 1」

 ぼくは小うるさいCMというものが嫌いで、それがテレビをほとんどみない理由の一つだが、こういうのは別だ。何している会社か知らなかったが、試合のインターバルにこのCMが流されるのを楽しみに見ていた。

 当の大谷選手は、最後の方で子どもたちとわいわい遊んでいるところが映るだけなのだが、子どもたちの未来には無限の可能性がある、とほっこりする。いや、ぼくにだってちょっぴりだけどまだ未来はあるのだ、と背中を押される気がする。

 

2023年3月21日 (火)

WBC準決勝

 いやあすごい試合だったなあ。佐々木が3ラン打たれて、7回に吉田の3ランでやっと追いついたと思ったらすぐに山本が2点を失って、その裏も1死2,3塁と攻めたのに犠牲フライの1点止まり。追いついても追い越せないいやな展開。

 しかし9回裏に最高のドラマが待っていた。大谷の2塁打、吉田の四球に周東の代走、そこで迎えたここまで不振の5番村上。なんという舞台。もう三振でもいいから思い切ってバット3回振ってくれと念じていたら、左中間への適時2塁打でサヨナラ。こんな筋書きはフィクションでもありえない。

 それにしても、好機に何度も何度も三振しても村上を信頼して使い続けた栗山監督の執念が実った。とにかく栗山さんは頑固だからな。日ハム時代からそういう人だった。こうなったら明日もチームジャパンの全員野球でぜひ世界一を手にしてほしい。

 

230321 
Sportsnavi
より

«終雪

CLICK !

  • おもしろ有機化学ワールド



twitter

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ