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2010年1月12日 (火)

「死への祈り」

マット・スカダーシリーズももう何冊目だろう。文庫の帯で数えるとこれが13冊目か。すさまじかった前作「皆殺し」と比べると本作は登場人物も少ないし、落ち着いた進行。半分くらいでもう事件は終わってしまって、あとは犯人をつかまえるだけなのになんでこんなに先が長いのだろうと思う。ところがどっこい、完全な結末は次作に持ち越されるというから驚き。その次作「すべては死にゆく」はまだ文庫化されていないのが残念。
ローレンス・ブロックを最初に知ったのは、コーネル・ウールリッチの遺作「夜の闇の中へ」の補綴者としてだった。当時(今も)ウールリッチに心酔していたぼくは、ちぇ余計な筆を入れやがってとか思ったものだが、ああして誰かが手を入れなければせっかくの作品も陽の目をみない。感謝すべきなのだ。モーツァルト「レクイエム」もしかり。
しかし、スカダーも年とったな。ミックとの夜の会話なんてもう枯淡の境地だ。このあとどうなるのだろう。

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