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2010年2月21日 (日)

「犬坊里美の冒険」

★★★☆☆。今朝は最悪。起きても朦朧として何もする気が起きない。気分も完全にブルー。昨日は快適に目覚めて朝から気力横溢し、ふっふっふどこからでもかかってきなさい状態だったのに。寝た時間も起きた時間も同じくらいなのになんでこうも違うのか不思議だ。こういう日はあがいてもロクなことにはならないので、逆らわずにおとなしくしているに限る。というわけで昨夜から読みかけの本を読んでしまう。
「龍臥亭事件」の犬坊里美が主人公。島田荘司にしてはお手軽というか、なんかの合い間にささっと書き上げたという感じ。長いけれど奥行きがないのでどんどん読める。たとえば東京往復の機内で読み終わる、そんなふうな。西村京太郎や内田康夫ならしようがないけれど、島田先生がこれではねと点が少し辛くなる。女性週刊誌連載だそうだから手を抜いたわけではないにしても、意識して軽く仕上げたのかな。主人公がうら若い女性で随所に女性読者向けっぽい描写がはいるのもそう考えるとうなずける。
本格物ならばメインにくるはずの死体消失トリックも、全体のストーリーからは後日譚のような位置づけで中心になっていないし。でも、トリックに関しては手を抜いていないのはさすが。前半の伏線をうまくからめて驚きの解決を用意してある。荒唐無稽であまり現実的といえないけれど、ぼくはこういうのは嫌いではない。う~んうまいな、と思う。それと、相変わらず正義派だね。軽いものを書いても根っこのところは変わらないなと。司法ミステリというには裁判所のシーンなんかはあまりにつくりものっぽいけど。
「龍臥亭事件」は婦女暴行魔と大量殺人ということしかよく覚えてなくて、犬坊里美がどうからんでいたのか忘れているのだけど、その続編に「龍臥亭幻想」という作があり、この「冒険」はその先に位置するのだということがあとからわかった。そういえばと探したら、「幻想」は買ったままに本棚でほこりをかぶっていた。こっちを先に読むんだったか。

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