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2010年3月14日 (日)

「一角獣の殺人」

★★★★☆。久々にカーター・ディクスン(ディクスン・カー)を読んだ。カーはお気に入りの作家の一人で、怪奇趣味、密室殺人、探偵役のフェル博士とH・メリヴェル卿、と魅力たっぷり。文庫化されているものはほとんど読んでいる。そんななかで、これは名前はつとに知られていながら昨年末に初めて文庫化された幻の作品。
定期便の飛行機が不時着したり、嵐の中で川中の孤島の古城が孤立したりとか、まあシチュエーションは時代を考慮しても荒唐無稽だけれど、カーらしさは十分堪能できる。「島の城」に閉じ込められたいずれもいわくありげな面々。その中に変装して紛れ込んでいる怪盗フラマンドとガスケ警部。いったい誰が本物の怪盗と警部なのか、それがわからない状況で起こる不可解殺人。そして一角獣とは何か、そんなものが本当にいるのか。いやあ、道具立てがそろい過ぎてわくわくしてしまう。
犯人とメイントリックはここで書くわけにはいかないけれど、意外性も十分。カーファンならずとも時代がかった設定が苦にならない古き良き時代のミステリファンなら楽しめると思う。
考えてみると「皇帝のかぎ煙草入れ」とか「帽子収集狂事件」とか、代表作読んだのって中学時代。クイーンの悲劇シリーズとかヴァン・ダインのグリーン家とかも然り。いま読み直したら感じ方もずいぶん違うんだろうな。そう考えると早く読んで得したのか損したのか...。

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