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2010年4月21日 (水)

「ひとつ灯せ」

★★☆☆☆。1回休みと思えば腹も立たないが、これではちょっとなあ。「髪結い伊三次」シリーズが佳作だからといって、宇江佐真理のすべての作品に期待するのが間違っているのだろう。駄作のほとんどない宮部みゆきと比べるのは酷というものにしても、時代小説、下町人情、超常現象、という共通するキーワードにしてはお粗末すぎた。
そもそも百物語ではないだろうというのはともかく、限られた会員が毎回恐い話を披露しあうという設定にまず無理がある。そんなに毎回ネタがあるものか。そして会の最中に実際に起こる怪現象があまりにいいかげん。こういう物語なのだからすべて合理的に説明せよとはいわないが、安易すぎる。
主役である平野屋清兵衛の人間性もふらふらと軽薄で共感できるところがない。その他、甚助、おはん、反町、慧風、玄沢という登場人物も薄っぺらで実在感に乏しいし。
1人消え、2人消えする最後も連作全体を締める怪談仕立てになっている、と見れば首尾一貫はしているのだろうけれど、強引な幕引きと言わざるを得ない。失敗作だと思うけど。

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