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2010年7月16日 (金)

余部鉄橋最終日

 この週末、今日を限りの、あるいは明日から、という大きなイベントが鉄道がらみではいくつかある。そのなかからひとつといったら、なにをおいても余部鉄橋(駅名は餘部、橋梁名は余部)の使用終了だろう。山陰線のこの区間は明日から8月11日まで運転を休止して新しいコンクリート橋への線路付け替えが行われる。
 いまさら余部鉄橋について説明の必要もないだろうが、老朽化で安全確保のためとはいえ、このすばらしい文化遺産が取り壊されてしまうのはいかにも惜しい。
 ぼくは実は日の高い時間にこの橋梁を通過したことがない。というか、そもそもこの余部橋梁を含む山陰線豊岡~餘部間は、たった2回、いずれも日没後に上りの「出雲」(サンライズではない昔のブルートレイン)と「はまかぜ」で通過しただけなのだ。日本全国JR・私鉄全線完乗とはいっても、それは単に通過した経験があるというだけで、このていどでしかない。
 ただし、餘部駅には行ったことがある。大学1年の春休みに3週間かけて山陰をうろついたときに、国鉄のストで列車がすべてストップした日に隣の浜坂駅から国道を歩き、途中で車に拾われて余部の集落にたどりついた。その日はユースホステルに泊って、翌朝は橋のたもとの餘部駅から動いていた列車で惜しいかな鉄橋の先の鎧方面ではなく、浜坂方面へバックしたのだった。それが唯一、明るいうちに余部鉄橋を渡るチャンスだった。
 その美しい余部鉄橋が架け替えられるという話をきいて、それから何度も行きたい行きたいと思いながら、とうとう機会を逃してしまった。京都大阪までは何度も行っても、そこからが遠い。列車本数が少ない、不便、1日がかり、いくらでも言い訳はできるけれど、要するにそれだけの熱意がなかったということなのだろう。
 そうやって大切なことを置き去りにしたまま人生が終わってしまう。この歳になると、それはもう取り返しがつかないことなのに。今日のこの悔しさを忘れまい。


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