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2010年8月22日 (日)

「最後の一球」

★★☆☆☆。
 御手洗潔もの。石岡君が1人でちょこちょこっとどこかで何して、ではなく御大が馬車道の自宅にいて事件に関与する、となると読む方としては期待してしまう。
 が、この最初の50ページといったらこれは何なんだ。あまりにお手軽過ぎて、これがあの御手洗かと目を疑う。なんかのパロディなのかどっきりカメラか(古い)とつい思ってしまった。で、ここに出てくる秋山村の廿楽さんだのお好み焼きの謎だのは本筋とは結局ほとんど無関係なのだからまたまた呆れてしまう。
 突然話が変わる82ページから最後までは、まあ一貫した物語にはなっているしそれなりに読ませるのはさすがだ。扱っているテーマと結末も社会派あるいは正義派の面目躍如といっていいだろう。物理的というか化学的というかトリック(化学的に成り立つかどうかぼくには疑問だが)もこの作者ならではで、延々と続く物語がこのトリックのための伏線だと思えば筋は通っている。タイトルの意味が最後の最後に明らかになるというのも気が利いている。だけどそう考えてもあのイントロはもうちょっとなんとかならないものだろうか。メインのモノローグ部分も展開が性急すぎてあまりにご都合主義的に見えてしまうし。島田荘司ならばこそまだまだ推敲の余地があったのでは。
今日のランニング。12.2 km/87 min。今月の累計距離 43.4 km。

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