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2010年8月13日 (金)

「ほおずき地獄」

★★★★☆。
 好調好調。猿若町捕物帳は2冊目だけど、まずは満足及第点。
 なんといっても玉島千蔭の人物造型だろうな。人によって好悪は分かれるかもしれないが、ぼくはすごく親近感を感じる。「いえ、千蔭様は、ご自分で思っておられるよりもずっと、おもしろいお人ですが」。そうそう。巴之丞のことばに共感。そして相変わらず脇役もいい味出している。
 一見無関係そうな話が並行して進んでゆき、最後に合一するというつくりは前作とよく似ているが、筋立ても悪くない。ただ、白髪の夜鷹のからみあたりは、ちょっとどうかと思う。薄倖少女の行く末はもう少しなんとかならなかったものだろうか。でも、すべてをきちんと決着をつけてあるので、なんとなく不明なままに終わってしまう消化不良感はない。ミステリとしては重要な要素だと思う。
 千蔭の縁談話の結末までちゃんと笑える落ちが用意されているなど、サービス満点。このシリーズまだまだ楽しめそう。

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