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2010年8月 1日 (日)

「世界の終わり、あるいは始まり」

★★☆☆☆。
 この作者、結構買ってるんだけどちょっとこれは。こういう叙述トリックはあまりにありがちで、ああそういうことねと気づいた後は急激につまらなくなる。そして最大の弱点は結末のごまかし方だろう。どこに希望はあるのだろうか。あまりに安易では。
 そういえば名作葉桜もしいて欠点をあげれば結末の放り出し方だったよな。あの場合はまあ納得したけれど、今回のこれは余韻を残して終わるというものではなく、単なる無責任では。
 とはいえ、類型的でなくあっと驚くようなミステリを次々に書き続けるなんてのは至難の業には違いない。文章はうまいし流れるように一気に読ませる筆力はさすがだとは思う。だからもう一つ★を増やしてもいいんだけれど、主人公のあまりの現実逃避妄想癖が不自然なのでマイナス。ぐじゃぐじゃ考えないで腹割って話せばそれで終わりだろうに、というのはそういう修羅場にいないからいえるのだろうか。

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