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2010年9月 4日 (土)

祈り

 見果てぬ夢が遠ざかってゆく。でも人生はこんなにも美しくやすらぎに満ちているんだよ。また歩き出せばいいさ。そうやさしく語りかけるかのように流れるピアノの調べ。ここにあるのはまぎれもなく祈りの音楽だ。「皇帝」の名を冠されたこのコンチェルトの、豪壮華麗な両端楽章にはさまれた一輪の花のような第二楽章。大声での叱咤激励よりも物静かな微笑みにこそ心が癒され、元気づけられることもあるんだし。
 ゆうべの喧騒が嘘のように静かな休日の朝、目が覚めて、ああ今日は休みなんだと気づくときの至福感。じゃもうちょっと寝ようといつもは思うけど、飲み会の翌朝は目がさえてしまうことがある。音楽でも聴くか。ごそごそと枕もとのBBBに手を伸ばす。今朝選んだのがなぜかこのベートーベンの第5ピアノコンチェルト。弦や管に比べるとピアノ曲は実はあまり好きではない。コンチェルトもしかり。まあモーツァルトは別格だけど、その他はだからあまり聴かないまま。
 気に入っているのはその中ではシューマンか、という話は以前の日記(06.3.24)に書いた。でも、そのときの「ベートーベンにもモーツァルトにも書けなかった祈りと憧れの音楽」なんて言葉は訂正しなくちゃならないな。天上の調べともいうべき第九の第三楽章は言うに及ばず、雄渾壮大なベートーベンの書く緩徐楽章のやさしさ、哀しいまでの美しさ。苛酷な運命と戦いつつ生きた彼だからこそ書けた静かな祈りの音楽なのだ。


 今日のランニング。15.4 km/97 min。今月の累計距離 15.4 km。また再出発。

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