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2010年10月17日 (日)

「家蠅とカナリア」

★★★☆☆。
 内容はともかくとして、「Cue for Murder」がどうしてこんなタイトルになるのだろうか。原題はあまりにおとなしすぎるから工夫が必要なのはわかるが、内容の要点を的確に表しているとはいえ、芸がなさすぎ。もっとキャッチーな題名にならなかったものか。
 これまで読んだ作品でマクロイの手腕はよくわかっているけれど、これはちょっとどうだろうか。カナリアも家蠅もかなり無理があるように思う。劇場の舞台での殺人事件。関係者が限られるので、犯人あてという点では意外性を盛り込むのは難しい。なので、いきおい論理的な解決への道筋こそが主眼にならざるを得ない。そしてそこが今ひとつなのが残念。
 相変わらず人物造型や描写はとてもうまいので、それなりに楽しく読めるのは確かだけど、ミステリとして点をつけよといわれれば頑張って星3個が精一杯。それとこれは作品の責任ではないけれど、創元推理文庫高すぎない? 400ページちょっとで税抜き1000円ではコストパフォーマンスでも損してる。

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