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2011年1月 6日 (木)

「死の蔵書」

★★★☆☆。
 すべての本好きに捧げるミステリ。なんて書かれると、本好きのミステリ好きとしては避けて通れない。しかし、読んでみると、う~む。きっちりつくられた正統派ミステリ、なんだろうな。意外性もある。犯人はともかく、無価値な本の山がどうやって価値の高い本と入れ替えられたのかのトリックなんかは、最後の最後にさりげなく書かれているけれど見事だ。
 それ以前に、触れ込み通り誰それの初版本とか稀覯本などの本好きにはたまらない話が随所にでてきて、amazonの書評にもそういう面での評価が多い。まあそれはそれで興味深くないこともないけれど、英米文学ってあまり知らないのでぼくにはほとんど猫に小判。そもそも本は読むもので、収集して眺める趣味はないからな。
 肝心のストーリーはというと、なんか首尾一貫していないというか、主人公が突然刑事から本屋に転職したり、有力容疑者であるはずのヒール役が尻すぼみに姿を消したりとか、どうも出たとこ勝負感が否めない。トリックは気がきいているのだから、もうちょっとうまく筋立てを運べば星4つになったのにと思う。

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