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2011年4月27日 (水)

「謎解きはディナーのあとで」

★★★★☆。
 今年の本屋大賞受賞作ということで、大々的に宣伝されていたので読んだわけではない。「この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」というキャッチコピーじゃないな本文引用にいたく惹かれたからだ。予想にたがわずおもしろかった。まずは及第点といっていい。
 身分を隠して刑事になった大財閥の令嬢宝生麗子が、手に余る事件の内容を若い運転手兼執事の影山に話して聞かせたのを、その歯に衣着せぬ執事が直言(失言?)をまじえて名推理を披露して解決するという連作物。そこに令嬢刑事の直属上司であるこちらも大金持ち御曹司の風祭警部がからんで、抱腹絶倒のやりとりを繰りひろげるという、いってみればドタバタミステリ。
 受賞作でありながら、ネット上の書評では総じて酷評されている。ミステリだと思ってまじめに読めばたしかにアホらしいし、個々のトリックも目を引くものはない。これまでの大賞受賞作と比べると、なんでこんなものがと思ってしまうのも無理からぬところかも。なんせ昨年の受賞作はあの「天地明察」、一昨年がぼく的には疑問だけど「告白」、その前があの「サクリファイス」を押さえての「ゴールデンスランバー」なのだから。
 ぼくとしてもさすがに本屋大賞は荷が重いというかほめ過ぎだとは思うけれど、だからといって駄作だとは思わない。宝生麗子と影山執事、風祭警部とのかけあいだけ読んでも結構笑えるし、そういうユーモアミステリだと思えば腹も立たない。肝心のトリックも他はともかく「花嫁は密室の中でございます」なんかはちょっと気が効いている。続編があるならぜひ読みたいと思う。

 今日のランニング。5.8 km/35 min。今月の累計距離 171.4 km。

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