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2011年4月30日 (土)

「いのちと放射能」

★★★★☆。
 こういう状況下ということもあり、さるブログで紹介されていたので読んでみた。中身はごくごく一般向けのわかりやすい解説書。細胞の構造とかDNAの仕組みからていねいに説明されている。一般書だからこういう初歩的なところから書かざるを得ないのだろうな。いやまてよ。こんなことはすべて高校の生物で習うんじゃなかろうか。高校進学率は90%を越えているのだから大多数の人にはわかりきった過剰な説明では、ということにはならないのだろうなたぶん。学校で習ったって卒業すればすぐに忘れてしまう。日本人の科学リテラシーの低さは折り紙つきなのだから。そしてそれがこういう大事故を引き起こす遠因になっているに違いないと思う。
 ぼくは今まで必ずしも原発反対論者ではなかったけれど、身近にこういう事故が起こり、そしてあらためていろいろな周辺情報を見聞きするようになるにつけ、これは100年早い技術だなと思うに至った。他の毒物とは異なり放射能は原子固有の性質なので、中和したり分解したりで無毒化することができない。ただひたすら崩壊して減少して行くのを待つしか手立てがないのだ。いくらコスト的に有利だからといって、使用済み燃料の処理すら満足にできず、高レベル放射性廃棄物の一時保管という問題先送りをして、原発を作り続けるという神経はとうてい理解できない。まさに本書の「国や電力会社は何を考えているのだろうか。自分たちが、今、よければ私たちの子孫がどんなに苦しんでもよいというのだろうか?」に同感だ。
 本書は20年以上前に書かれた本なので、出てくる大事故はチェルノブイリの話だ。福島原発事故がそのチェルノブイリ級の大事故とランクづけされたいま、著者の柳澤さんはどんなことを思っておられるだろう。
 今日のランニング。17.4 km/122 min。今月の累計距離 191.8 km。

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