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2011年4月11日 (月)

「チルドレン」

★★★★☆。
 快調だねぇ。これは短篇集と思いきや、さにあらず。ゆるくつながった一つながりの長篇というべきものだろう。ただし、時間順に並んでないので、意外なところにつながっているところが「ラッシュライフ」的。もっともこの作者の作品は全体がゆる~くつながっていると言えなくもない。
 なんといっても存在感あるのは陣内。笑えるよね、まさに陽気なギャングの響野だよ。たぶん同一人物だろう。好きだなこういうやつ。友人にひとり欲しい。陣内も響野も周りの人ははた迷惑を被りつつも楽しんでいるではないか。
 収録されている5作それぞれに仕掛けがしてあって、特に最初の3作は銀行強盗と父親と時間停止とで意外性を楽しめる。後半の2作はちょっとその点弱いかな。
 しかし、伊坂幸太郎の小説は細部にわたって小道具が気が効いている。読んでいると絶対「Hey Jude」を聴きたくなるし、「侏儒の言葉」を読み返したくなる。そして極めつけは、「あらゆるものごとのなかで一番悲しいのは...」というトルーマン・カポーティの引用。ぼくは矢も盾もたまらず原作を買いに行った(笑)。

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