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2011年4月 4日 (月)

「毒入りチョコレート事件」

★★★★☆。
 なるほどねぇ、こういう仕掛けなのか。毒入りチョコレート試供品を送られた男が、たまたまクラブに居合わせた別の男にそれと知らずに渡し、持ち帰った男の妻がそれを食べて死亡するという実際に起きた事故の真相を、犯罪研究会という好事家6名がそれぞれ独自に解明するという筋立てだ。
 警察から公表あるいは提供された事実と、個々に行った聴きこみを元にして推理を組み立ててゆくのだが、6人から6通りの異なる解釈が提出される。見方によってはああも考えられるこうも見ることができるという可能性の広さ。論理パズルとしてなかなかよくできている。
 ちょっと表現というか個々の推理開陳部分が冗長な感もあるが、それぞれはよく考えられていてさもありなんと思わされる。特に、ぼくは4番目のシェリンガムの推理にはうならされた。が、それは正解ではなく、最後の最後に意外な事実となるのだが、犯人らしからぬ人物が犯人というよりは探偵らしからぬ人物が名探偵というオチで幕となる。おもしろい。

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