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2011年5月10日 (火)

青空工作員

 そういえば、GW終盤の土曜日に青空文庫世話人?の1人である富田倫生さんからメールをいただいた。説明の要もないだろうが、青空文庫は没後50年経過し著作権切れになった作家の作品や著作権が放棄された作品を無料で公開しているサイトで、作品のテキスト入力と校正は青空工作員という名のボランティアが担当している。
 ぼくもずいぶん昔に工作員の1人に名を連ねて、宮沢賢治の「文語詩稿五十篇」と「文語詩稿一百篇」を入力したことがあり、そのファイルはすでに公開されている。賢治の詩といえば「春と修羅」があまりに有名なのだが、ぼくはこの文語詩稿が大好きなのだ。たとえば「五十篇」に収載されている「流氷」のみずみずしい抒情。こんな季節がぼくにもあったのだよなあ(遠い目...)。
 それはともかく、突然のメールの内容は、同じ底本に収載されていてやはり入力して送付してあった「文語詩未定稿」の公開方法についての説明だった。なんでも未定稿は著者の没後に別の人が底本(この場合は全集)に収載するときに配列したものなので、そのときの編集著作権が生じており、そのままの公開には問題があるかもしれない、ということだ。そこで、編集著作権侵害を防ぐために、一旦各作品をバラバラにして再構成したものを分割して公開するという方針にしたいという。
 ぼくがテキストを送ったのは2002年秋のもう8年半も前のことで、もうほとんど忘れてしまっていた。当の本人は忘れてしまっても、受入れ側はちゃんとこうして善後策を検討していてくれたのだ。細かいことのようだけど、青空文庫そのものが著作権フリーの作品公開で成り立っている以上は、こういうきちんとした取り扱いに手を抜くわけにはいかないのだなと、今さらながら感心したことだった。

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