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2011年5月31日 (火)

トンネルが短かったから

 「スーパーおおぞら14号」の脱線火災事故。最近鉄道ネタを書いてないなと探すまでもなくこの大事故だ。起こったのは27日夜だからもう4日も前のことなのだが、現場検証、JRの家宅捜索と続いて今日の報道ではその全貌がやっと明らかになりつつある。あらためて考えてみると、ちょっと間違えたらものすごい大惨事になりかねなかったところで、乗客240人のうち軽傷者39人程度ですんだのはまさに幸運としかいいようがない。
読売と時事通信の記事をみると、事故現場は石勝線第1ニニウトンネル内だが、その発端になった3号車の減速機固定吊ピンが脱落したのはトンネルの占冠方向1.8キロ手前だそうだ。このあたりは占冠駅から続く下り勾配区間で、事故のあったトンネルの1つ手前の第2ニニウトンネルのさらに手前あたりになる。吊ピンの落下にともなってエンジンから台車へ動力を伝える推進軸が垂れ下がり、それが第2ニニウトンネル直前にある清風山信号場のポイントに引っかかってまず3号車が脱線。それは次のポイントで復帰したのだが、その後に線路上に落下した減速機部品に後続の2号車が乗り上げて脱線して現場のトンネルに進入して停止した、ということらしい。脱線停止しただけなら大きな事故にはならなかったが、それと相前後して最後尾1号車のエンジンから出火して最終的には6両編成すべてがトンネル内で焼失した。出火原因は、1, 2号車の下部燃料タンクに破損個所があることから脱線につながった落下部品との接触で燃料タンクに穴があき、軽油が漏れて1号車のエンジンの熱で発火したとみられている。なるほどなるほど、これですべてがつながっている。
 まず事故のあった第1ニニウトンネルが全長685mとこの区間にしては短かったのが何よりも幸いだった。6両編成の特急は全長約120m、それが中央付近で停車したとのことだから、火災から遠い先頭車方向から前方新夕張側への出口へ向かったとして距離は280m程度。10分ほど歩いて避難したと記事にはあるからそんなものだろう。もし、停車が遅れていたら。列車は第1ニニウトンネルを出ると150m程度の明り区間をはさんですぐに5825mと長大な新登川トンネルに突入する。万が一その中で止まってしまったら、燃えている後方へは逃げられないから前方へ5キロ以上も歩かなくてはならない。煙に巻かれて犠牲者が続出したことだろう。石勝線のこのあたりはこの新登川トンネルを筆頭に、登川トンネル(5700m)、鬼峠トンネル(3765m)と長大トンネルが連続する山岳区間。ほんとに短いトンネルでよかったと思う。
 今日のランニング。5.7 km/34 min。今月の累計距離 256.8 km。

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