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2011年7月 9日 (土)

「お鳥見女房」

★★★★☆。
 「おとりみにょうぼう」というタイトルにいかにもなこのカバー絵。これではさしもの時代小説好きのぼくでも引いてしまう。本は納得ずくで買ってくれる人ばかりとは限らないので、店頭での印象とかを考えるとものすごい損をしているのではないだろうか。マーケティングの失敗だろう。ぼくがなんでこの本を買ったかというと、Amazonのリストマニアに載っていたからだ。ぼくは基本的にあまり人の評価を信頼してないので、ああいうものはふだんは見ないのだけれど、こと時代小説については最近読む本がマンネリ気味というか払底しているので、何か新しいのはないものかと探してみて見つけた。
 結論から言うと、外見はともかく中身はまずまずお薦めできる。主人公たる矢島珠世が魅力あるのはいうに及ばず、仇討ちの敵味方同士として現れる石塚源太夫と沢井多津、それをめぐる周りのやりとりがおもしろくてなかなか読ませる。中身は7篇の小篇に分かれているのだけれど、基本的に話はつながっていて、長篇を読んでいるようなものだ。ここで終わらずにシリーズとして続編が出ているので、この先登場人物たちがどうなっていくのかというのも気になる。
 文章が達者ですらすら読めてしまうのは著者の力量だろう。この人初めて読んだけど、なかなか多作家のようなのでこの先楽しみだ。しかし、見た目の印象だけで選んでいるとこういう本を手に取ることはなかなかないんだよな。そういう知らない逸品が他にもまだまだあるに違いない。他人の褌にばかり乗らずリアル書店に足を運んでそういうものを掘り起こすというのも読書家の醍醐味の一つなんだろうな。

 相変わらず絶不調。一昨日献血で400 mL血を抜かれたせいもあるのか、走ると体が鉛を飲んだように重い。次のレースはまだ少し先なので、ゆるゆると体調回復に努めるとしよう。
 今日のランニング。17.0 km/118 min。今月の累計距離 58.0 km。

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