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2011年8月18日 (木)

「月光ゲーム」

★★★☆☆。
 有栖川有栖って実はあまり読んでないんだよな。「孤島パズル」くらい。本書は初期の代表作で名前はよく知ってたけど手に取ったのは初めて。というか読んだような気になっていたけど読んでみると未読だった。トシをとるとこういうことが多くなってきた。逆に、読んだことがあるのを忘れていて読み始めてあれ何か読んだ記憶がと気づいたり。
 大学のサークルの夏キャンプ。浅間山近くの山に偶然行き合わせた複数のグループが合同で総勢17名の大所帯となって楽しんでいるところへ思わぬ火山の噴火が。下山路が通行止めになって孤立した中で起こる連続殺人事件。いわゆる雪の山荘ものだ。初期作品でしかも出てくるのが大学生ばかりなので、どうしても若書きっぽい印象がぬぐえない。クイーンばりに「読者への挑戦」がはさまれているなど、その意気やよしではあるが、殺人の動機も純情すぎるし、ダイイングメッセージもあまりにこじつけっぽく、残念ながら完成度としては今ひとつだろう。登場人物も閉鎖系にしては学生ばかり17人と多すぎて、誰が誰か把握しきれない。
 今どきの学生はこういうキャンプなんかするのだろうか。そういう設定からしていかにも旧き良き時代という感じで、その中で自然に生じる男女間の心の通い合いなど、年寄りがノスタルジーにひたるにはいいのかも(笑)。

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