« 家族葬 | トップページ | 十三夜 »

2011年10月 8日 (土)

「永遠の0」

★★☆☆☆。
 百田尚樹、知らない作家だ。これもつい衝動買いの一冊。読んでみたらまあ今ひとつだった。スポ根小説「ボックス!」を書いた人とあとで気がついた。そっちを先に読むんだったかと思ったけど、時すでに遅し。
 ゼロ戦乗りで特攻隊で死んだ祖父の話を孫の姉弟が聞いて回るというストーリー。死なないで妻や娘にあうのだといいつづけていた男がなぜ結局は特攻に参加したのかという謎解きなんだけど、はっきりいって退屈。本編の大半は東南アジアでの延々と続く太平洋戦争の戦記に費やされている。年を経て高齢化している当事者の話にしてはあまりに微に入り細にわたって不自然というのは別にしても、辟易してしまう。戦争物と割り切って読めばそれなりにおもしろいのかもしれないが、祖父のアイデンティティ探しという謎解きからはちょっとやり過ぎ。最後の結末も無理っぽいし、なんだかなあ。戦争の悲劇を伝えるという意図もあるのかもしれないけれど、話を聞く若者の対応など不自然なことが多すぎて、著者の思いが空回りしている。

« 家族葬 | トップページ | 十三夜 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

CLICK !

  • おもしろ有機化学ワールド



twitter

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ