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2011年11月23日 (水)

「チーム・バチスタの栄光」

★★★★☆。
 有名な医療ミステリでありながら今まで手に取る機会がなかった。海堂尊も初見。もちろん映画もテレビも観てないので、バチスタというのが「左心室縮小形成術」のことであるなんてことも知らない。なんで今頃突然読む気になったのかはさておき、よけいな先入観なしという意味ではよかったと思う。そして読んでみて十分おもしろかった。文庫は上下2分冊だがトータルでも500ページ足らず。あっという間に読める。
 不定愁訴外来という名の患者の愚痴を聞くだけの閑職にある田口講師が主人公。「神様のカルテ」を読んだばかりなので栗原一止先生にどうしても重なってしまう。いいの悪いのという話ではなくなんとなく雰囲気が似ている。その田口に世をときめくバチスタ手術チームの予期せざる連続手術死の真相解明の密命が下る。う~ん、まさにドラマ的。専門外の田口には少々荷が重い役回りでいったいどうなるのだろうと思っているところへ現れたのが厚労省の役人白鳥。まあこいつがすごい。することなすことがすごい。後半は白鳥が主役を奪ってやりたい放題の調査をして真相解明して幕となる。あとから全体を眺めれば、田口-白鳥という漫才のボケとツッコミのようなコンビが探偵役で事件を解決する構図になっているのだとわかる。しかし田口も結構なキャラだけど白鳥のキャラたるや。いったいこいつをドラマでは誰がやるんだいという感じ。
 肝心の手術死の真相はあっけないというか、限られたスタッフで限られた空間での事件だけに意外性には乏しい。しかも探偵役の白鳥の独自調査結果が明かされないので、謎解きという点では読者は完全にカヤの外。なのでミステリとしては凡作だろう。だけどこのすさまじいストーリー展開はそんなことを忘れさせるほど。なるほど帯にはメディカル・エンターテインメントと書いてあるじゃないか。ミステリじゃないんだ。なら納得。
 さて堺雅人が好演したとかいう同じ著者の「ジェネラル・ルージュの凱旋」。これを次に読もうと思っていたら、「ナイチンゲールの沈黙」を先に読んだ方がよいとの示唆が多数。でもナイチンゲールは期待外れいう書評がもっぱらなんだよな。う~む、どうすりゃいいんだ(笑)。
 今日のランニング。18.5 km/128 min。今月の累計距離 136.8 km。

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