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2011年12月21日 (水)

「頼子のために」

★★☆☆☆。
 この作者、新本格で名前はよく出てくるけれど実はよく知らない。たぶんこれが2冊目。で、なんだかなあ。タイトルはキャッチーでいいと思う。それでぼくもだまされて買った。内容は...。
 高校生の娘が公園で縊死体で発見される。続発していた一連の通り魔事件関連かと思いきや、その子が妊娠四ヶ月だったことから一転して、名門高校の教師との関係とその事件への関与の疑惑が。なんともはやありがちで反吐が出そうな設定だ。それでまた見当違いの捜査をしている警察と事件もみ消し工作をはかる学校に業を煮やした父親が単身復讐に立ち向かうという構図。そこまでが導入部。
 その後、厭味ったらしい著者と同名の探偵が捜査に乗りだして、お定まりの驚愕の真相というやつが明らかになる。ひっくり返すにはこれくらいのことをやらなきゃならないんだろうかね。最低の筋書きだと思うけど。人間描写がなってない。現実味がないというか登場人物の心理が全然理解できない。最後の幕引きの偽善者っぽさもいやみだし。名探偵だけが悦に入っていて誰も救われない暗澹たる結末。

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