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2011年12月11日 (日)

「終末のフール」

★★★★★。
 伊坂幸太郎らしい伊坂幸太郎。こういうのを書かせると天下一品だな、と久々に感心。洒落ている。構成も中身も。
 3年後に小惑星が地球に衝突して人類が滅亡するという、SFにありそうな設定。仙台郊外のマンションに住む人々のそれに対応する生き方を8編の短編に仕立て上げている。それぞれの人々は独立しているのだけれど、相互に関係していて別のストーリーに顔を出す。いちいち作中に名前が出てこないので、あ、これはあそこの彼だとか犬だとかいうふうに謎解きしながら読む楽しさがある。このからくりの大型版が「ラッシュライフ」なんだけど、伊坂作品は全作を通じて登場人物がからみあっているからこれはもう伊坂ワールドというしかない。だから熱狂的に全部読もうというぼくみたいな愛読者が多いのだろう。
 どれか一つあげようかと思ったけど、すべての作品が甲乙つけがたい。魔物をやっつけようとした和也も好きだし、「恋人を見つける」と壁にはった美智も好きだし、もちろん櫓建てちゃった渡部さんのお父さんも大好きだ。世間の常識とか良識とかからほんの少しズレている人々。そうかぼく自身がズレているからよけい親近感がわくのだな(笑)。
 今日のランニング。13.6 km/93 min。今月の累計距離 42.2 km。

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