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2012年4月13日 (金)

「同級生」

★★★☆☆。
 ターニングポイントとなった傑作ねぇ。まあ佳作の部類にははいると思うけど、なんだかなあ。冒頭に出てくる主人公西原の妹の先天性奇形の話、仇討ち、が伏線となっていて、ああそういうことだったのかと最後にわかる仕かけになっている。社会問題のひとつではあるが、本筋の事件とはあまり関係ないのでとってつけたような感がなきにしもあらず。そもそもこういう妹の存在を出す必然性があるのか。それに関連して最初の犠牲者である宮前由希子への西原の謎めいた態度の理由が明かされないままに引っぱられて、全体の主軸となっている。西原の役回りって何なんだろう。被害者ではないし、被疑者としては弱いし、探偵役にしても今ひとつ。それよりもぼくは潜在的な加害者に思えてしかたがない。なんといっても半ば殺されたかのように事故にあった宮前由希子がかわいそう過ぎる。結末の、「同級生さ」、ふざけるなという感じ。
 東野圭吾もずいぶん読んだ気がするけれど、まだまだ未読の山が減っていない。ぼくは気に入った作家は年数順に読まないと気が済まないという強迫神経症もちなので、こういう多作の作家の場合なかなか最近のベストセラーに到達できない。まさか読む速度よりも書く速度が速いということはなかろうからいつかは追いつくはずなんだけど、最新刊「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読めるのはいつのことやら(笑)。

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