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2012年9月27日 (木)

「ブラックペアン1988」

★★★★★。
 これはこれは。文句なしにおもしろかった。チーム・バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル・ルージュ、イノセント・ゲリラ<、とお行儀よく読んできて、それでブラックペアンにもどったわけだ。作品順としてはもどったわけではないが、作中人物の時系列的には最も古いのが本作。なので、なじみ深い登場人物たちの若き日が活写されていて大層興味深い。
 なんたって、シリーズの主役たる田口公平がまだ医学生で同窓の島津や速水とともに実習で登場するくらいだ。で、血を見て卒倒事件てのはこれだったのか、とニヤリとさせられるという寸法。もちろん他の登場人物も相応に若い。古狸の高階病院長が血気盛んな若き講師として主役を張っているのにはびっくり。いやあ後作からは想像つかないよなこの型破りな傍若無人ぶり。そして田口外来の陰の主たる藤原看護師の現役婦長時代のおっかないこと。こういう内輪ネタだけで十二分に楽しめる。
 かといって、田口シリーズをまったく読んでない人にはウケないかというとそんなことはない。高階とその後姿を消してしまった渡海の丁々発止のやりとりや、若き世良医師の奮闘などなかなか読ませてくれるし、なんといっても佐伯教授のブラックペアン置き忘れ事件の真相にはちょっと感動させられた。物語りとしてもチーム・バチスタ以降の一連の作よりも上なんじゃないかと思ってしまう。この続編もあるらしいので楽しみだ。

 今日のランニング。6.0 km/39 min。今月の累計距離 147.2 km。

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