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2012年9月 9日 (日)

「天使のナイフ」

★★★★☆。
 年少であるがために罪に問われない少年犯罪。被害者は無念の思いで泣き寝入りするしかないのか。罪を犯した少年たちに真の更生と贖罪は訪れるのか。というような重いテーマが主題だ。中学生の少年たちに妻を殺されたカフェ店主桧山貴志。その店のすぐ近くで犯人の少年の1人が殺される事件が起こる。必然的に疑われることになった桧山が、それを機会に少年たちのその後を調べ始める。その過程で意外な事実が次々に明らかになる。いくつもの少年事件がお互いに連関し錯綜して、意外なバイプレーヤーの真の姿につながったときに、最後の事件が起こる。
 まあよくできているとは思う。筆力も確かだし、桧山や一粒種の愛実もうまく書けている。だけど、いかんせん筋立てができ過ぎ。偶然にしてはこんなにいくつもの少年犯罪が絡まり合うのは不自然だ。盛り込み過ぎ。特に最後は蛇足だと思うけどな。あんな小物まで動員しなくてもこの作者ならもっとすっきりとシンプルな構成で読ませる作にできるだろうに。それと、高野和明のネタバレしないよう苦心の解説も読みどころか(笑)。
 今日のランニング。11.2 km/78 min。今月の累計距離 73.6 km。

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