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2012年12月13日 (木)

「背の眼」

★★★★☆。
 この作者の最初期の作品。ホラーサスペンス大賞特別賞だそうだけど、とりわけホラーでもサスペンスでもないような。少なくともホラー嫌いのぼくでもちっとも恐くなかった。真備庄介という心霊探求家が探偵役でその友人のその名も道尾秀介がワトスン役。それと真備のアシスタント役の北見凛の3人が中心となって事件解決を図るというまあミステリー。真備と道尾の関係が御手洗潔と石岡君に似ているとか、いやいや最後の憑き物落としはまるで京極堂だとか、いろいろ言われている。まあそれはともかくこの3人組の人物造型は成功していると思う。ぼくは好感をもった。
 ストーリーと謎解きに関しては、超常現象ものでもあるのですべてが最後にきちんと割り切れるとはいかないけれど、まあまあなんじゃないだろうか。初期作だからかこの作者にしてはおとなしい感じすらある。で真相はというと悲しい物語りというしかない。「神さまはいるのだろうか。どこかに。いるのだとすれば、その神は―。」 なんともはや。だからその行きつく先の読後感はとても爽やかとはいかないのが残念。そっかだからホラーサスペンスなのかね...。

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