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2020年1月

2020年1月31日 (金)

コンビのエアロバイク

 1月も今日で終わり。今月の走行距離は計133.5 km(前年同月比-24.1 km)だった。昨年よりは少ないが1月としてはまあこんなものだろう。走行距離とはいってもこの季節は全部外を走ったわけではなく、降雪、吹雪、ツルツル路面、暖気でビシャビシャ、などの理由で外を走りにくいときは、室内でエアロバイクを漕ぎ、その消費カロリーから換算した距離を含んでいる。
 ところでそのエアロバイクだが、ぼくが長年愛用しているのがコンビのEZ101という機種。買ったのが97年11月だからもう22年以上漕ぎ続けていることになる。コンビなんて今では孫用品でしか縁がないが、昔はこんなものまで売ってたんだ。まだまだバリバリの現役で、この間一度も壊れたことがない。丈夫なもんだな。今はもっとファッショナブルでいろいろなタイプのが売られているが、当時はあまり選択肢がなくて、値段は忘れたけど10万円くらいだったと思う。思い切ってよく買ったものだ。この機種、驚いたことに今でも同じ物が売られている。販売元はコナミスポーツクラブに変わっているが、写真を見る限りバージョンアップされた様子もなく、まったく同じに見える。Amazonでの価格は104,270円。すごい。恐るべきロングセラーだ。故障しても直してもらえるかもしれない。
 冬の間だけスポーツジムに通ってランニングマシンで走っていたこともあるが、アクセスのよい店舗が移転してしまってそれもできなくなった。マイカーでジムに通うのもなんだかなあというわけで、いまはもっぱらこれだ。まだまだ活躍してもらわねば。

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コンビのロゴつき

 

2020年1月30日 (木)

解答応募

 月末になったので、詰パラの解答を作成して投函した。毎月末日消印有効というやつで、今どき封書に切手を貼って出す機会などほとんどなく、これが月一回の儀式だ。昔はもっと郵便を利用していたものだが、年賀状もやめてしまったし、このところは使うとしてもゆうパックやレターパックくらいだ。そのうちに消費税等の影響で郵便料金は小刻みに上がり、昔買った切手の使いにくいのが困る。差額分のちょうどいい券面の切手などないので、写真のようなご面相になってしまう。84円とか94円とか半端にしないで85円、95円にした方が使い勝手がいい気がするけどな。
 もちろん詰パラの解答応募も担当者によってはメールで受け付けている人もあるけれど、郵便しか受け付けないコーナーもあるので、結局は封書で出さざるを得ず、それなら同じ手間なので全部郵便ということになっている。メールは簡便だし速いしタダだしいいことずくめなのだが、受取者によっては見落とされることがないわけではない。詰パラの解答でも一昨年に複数回そんなことがあって、一度は申し出て成績を修正してもらったのがだが、度重なるとそれもおっくうで、それなら間違いのない郵送にしようと今に至っているというのもある。このあたりが改善されればなあと思うが、もう少し世代交代が進まないとだめかな。などと愚痴っているうちにもうはや2月号が到着した。その話はまた後日。

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切手だらけ

 

2020年1月28日 (火)

エキスパート44分

 ニコリのパズルは好きで、昔から時折思い出したようにやっていたものを、退職で大幅に暇ができたのを幸いまた再開している。ちなみに得意なのはナンバーリンクで苦手なのがカックロ。直感ひらめき系が得意で数字が苦手とは、それでも理系かと言われそうなのが不思議なところ。暇がなかった頃はなかなか手が出せなかったザ・スーパージャイアントという巻末のとじこみ特大パズルにも挑戦している。というわけでここ数日少しずつ取り組んでいたスリザーリンクがやっと完成した。いやあよくやった。暇があればできるものだ。
 ところで、ニコリの大判パズルには予想解答時間というのが書いてあって、たとえばこのパズルだと、初心者978分、中級者271分、上級者67分、エキスパート44分となっている。いつも思うのだが、これどういう計算をしているのだろうか。目安にしては妙に細かいし。978分だと16時間か、さすがにそんなにはかかってないにしても、271分の4時間半くらいはかかったかもしれない。ぼくは中級者なのか。しかしエキスパート44分って...、どう考えても無理じゃん?数えたわけではないけれど1秒に1本線を引いたとしてもそれ以上かかりそうだ。AI組込み頭脳に手が4本くらいないと無理な気がする。まあ、雑誌や新聞の詰将棋や詰碁に10分で初段とかあるのだって正当な根拠があるとは思えないから、シャレだと思ってればいいのだろうけど。

 

2020年1月27日 (月)

置き配実証実験

 ネット通販はとても便利なものだが、配達時に留守にできないのはもちろん、対面で受け取るのもわずらわしいのがネックだ。コンビニ受取にしたこともあるが、今の季節はわざわざ受取りに出向くのがおっくうだ。というわけでAmazonで始まった置き配サービスは歓迎で、今回札幌市でも実証実験がスタートするというので利用してみた。
 ただ、ひとつ問題があって、置き場所を自由に指定できない。Amazonの置き配サービスで指定できるのは、玄関、宅配ボックス、ガスメーターボックス、自転車かご、車庫、建物内受付のどれかだ。風除室がないので玄関前は雪が積もるし、宅配ボックスはないし、ガスメーターにボックスはないし、自転車は冬は無理だし、受付なんてあるわけないし、というわけでうちの場合は車庫一択だ。うちのカーポートは玄関前で開放されているので出入り自由だけど、これがシャッター式の独立車庫だったらアウトだろう。雪国の一般家庭では風除室のある玄関しか置ける場所がない気がする。
 というわけで車庫を指定して待っていたら、なんと注文品が薄っぺらなゆうパケットだったためにポスト投函で届いてしまったというおそまつ。Amazonは小さなものでも大きな箱で来ることが多いので油断した。実証実験はまた次回ということになったが、車庫の中でも構造的に雪が吹き込むので、やはり冬は宅配ボックスを用意したほうが安全だろうな。まずそれをAmazonで買わなくては(笑)。

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届いたゆうパケット

 

2020年1月26日 (日)

谷川九段

 先週は将棋の順位戦対局が相次いであり、A級では渡辺三冠がぶっちぎりで名人挑戦を決めたとか、B級1組では菅井七段が昇級昇段を決めたとかが話題になっていた。上がる人あれば落ちる人がいるのも勝負の世界の厳しさ。6年前に32期在籍したA級を陥落し、B1で戦っていた谷川浩司九段(十七世永世名人資格保持)が9敗目を喫してB級2組に降級が決定した。永世名人資格保持者がB2に落ちて指した例はこれまでにない。最近では3年前だったか十八世名人の資格をもつ森内九段がA級から陥落した後、B1参加を辞退してフリークラスへ転出したのも記憶に新しい。さてどうするのだろうと桟敷ではない盤側はかまびすしかったが、本人の敗戦の弁は、「4月までによほどのことがない限り、B級2組で指すつもりでいます。気持ちを入れ替えてまたやりたい」。
 えらいなあ。やめるのはいつでもできる。実は、B1での6年間彼は一度も勝ち越していない。指し分けが3度あるがトータルの成績は現在まで28勝41敗だ。こういうことにいつかなると覚悟はしていたのかもしれない。いつのまにか新年度は58歳。強い若手がどんどん出てきてB2といえども簡単にはいかないかもしれないが、谷川さんに憧れ、目標にしてきた多くの若い人にとって、いつまでも乗り越えるべき壁であってほしいし、プロは指してなんぼ、たくさんのファンのためにもまだまだ光速流を見せてほしいものだ。
 そういえば、谷川九段は詰将棋作家としても有名で、詰パラ1月号裏表紙に新春詰将棋を出題していた。これまだ解いてなかった。解けるかな。

 

2020年1月24日 (金)

附属図書館

 札駅に出る用事があったのでついでに大学の図書館へ行って本を借りてきた。事前に蔵書検索をしようとwebページを開くと、今は試験期間なので「学外の方(卒業生・他の研究機関所属の方も含む)は来館をご遠慮ください」、という案内が掲載されていた。ん、そうか大学は試験期間か、そういえばそうだよな。ところでぼくは学外の方なんだろうか、なら困るなと探してみると、「学内の方」というくくりに、本学の学部生・大学院生、教職員、研究生、聴講生、研修生、科目等履修生、研究員、名誉教授、とあって、なんとか学内者の末席においてもらっていることに一安心。退職してすっかり縁が切れた気になっていながらこういうときだけ学内者面するのも何だけど、ありがたく利用させてもらってきた。
 ふだんは札幌市図書館のwebサービスを利用して近くの地区センターに配本してもらうので、わざわざ大学まで出向くことはあまりないが、やはり慣れ親しんだ附属図書館はいいものだ。専門書はもちろん文庫、新書類も一通りそろっていて、貸出中で待たされることもほとんどないし。あとついでにいえば、学外からのリモートアクセスサービスで電子ジャーナル類やデータベース類も全部利用できるのにはほんとに感謝しかない。これができなければとても「おもしろ有機化学ワールド」の更新なんかおぼつかない。ありがたいことだ。

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附属図書館本館

 

2020年1月22日 (水)

お帰り寅さん

 「男はつらいよ」シリーズは好きで全作品を観ている。高校時代に初めて観てハマり、それ以来劇場でも観たし、テレビで放映されるとビデオに録画してまた観た。その大好きな寅さんの映画が20年ぶりの新作でやってきた。よくぞ作ってくれたとは思うが、実際にこうして観てみると、期待外れとはいわないが中途半端でこんなものかという思いが残る。
 たしかに本人はいないのだから、新しいストーリーはつくれないので、満男と泉の20年後の再開という現在のエピソードを中心に据えて、過去の追想でつなぐ、そういうつくりになっている。懐かしいシーンが数多く出てくるが、その多くは満男版男はつらいよであって、寅さんの影は濃いとはいえない。最後に歴代のマドンナたちがすべてフラッシュバックされるのも、長年のファンへのサービス以上の何物でもない。
 寅さんの笑いの肝であるくるま屋でのドタバタもいくつか再現される。運動会のシーン、メロンのシーン、それぞれおもしろいんだけど、そこだけ切り取ってもどれだけおかしみが伝わるだろう。ショートコントではないのだから、寅さんという人物の造型を長尺の映画の中で徐々に作り上げていった中での一コマだからあれは笑えるのであって、ワンシーンだけの上っ面であははと笑ってお終いとはいかない。成田空港での満男と泉の別れのシーンもそうだ。その万感の思いは、若かりし頃の思い出をいくら回想シーンで重ねたとて伝えきれるものではない。観客が満男とともに年を重ね、時には寅さんとなって一緒に見守ってきたからこそ、その切なさがひしひしと胸に迫るのだろう。
 と、ないものねだりの愚痴ばかりいっているな。ファンだからこそ辛口になるが、久々に懐かしい気持ちで胸がいっぱいになったのも事実だ。ありがたいと思わなきゃな。

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今日の映画館

 

2020年1月21日 (火)

北海道のクルーズトレイン

 ブログを再開したはいいが、ここまで鉄ネタが一つもないというのはいかがなものか。なんかないかなと探したのだがこれといって食指の動くようなのがない。先週、JR北海道から詳細が発表になった「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」の話でも書くかなあ。
 JR九州が例のななつ星で先鞭をつけたクルーズトレイン。列車に乗ること自体が目的で、のんびりと豪華な旅を楽しむというこれまでになかったコンセプトで超人気を博し、その後、JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」、JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が次々にデビューしていずれも好評だ。ということでJR北海道でもなんとかせねばというところなのだが、なんせの経営難でとても自社での車両製作は困難ということで、東急がもっているTHE ROYAL EXPRESSを借り受けて北海道内を走らせることにしたもの。
 ニュースリリース(PDF)によれば、札幌発札幌着の3泊4日で道東を一回りするコースで、今年の8-9月の週末に5回設定され、一回30名の定員で料金は1人68万円だという。募集は2月にはいってから抽選だそうだが、きっと結構な倍率になるのだろうな。ぼくは鉄ではあるがこういう豪華列車にはまったく興味がないのでどうでもいいことではあるけれど。それ以前に2人で136万円となるととうてい年金生活者にはお呼びではないか。
 それはともかく、このコースにはJR北海道が単独では維持困難としている釧網本線と石北本線が含まれている。今後こういう観光目玉列車を走らせるとなるとこの2線区ははずせないとみていいだろう。釧網線は利用密度は厳しいが、釧路と網走を結ぶという地の利で得しているな。根室本線の釧路・根室間や宗谷本線の名寄以北だって車窓的には負けていないと思うが、いかんせん行き止まりなので周遊コースには組み込みにくいのが難点だ。よもや廃止になることはないだろうけど。それをいうなら羽幌線だの深名線だの名寄本線だの湧網線だのがいま残っていたらもっともっと北海道らしい周遊コースができただろうにと思う。そういう時代じゃなかったのだからしかたないか。

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東急のTHE ROYAL EXPRESS
"Izu-kyuko-railway-2100-R5-20180104-095418.jpg
from Wikimedia Commons by LERK, CC-BY-SA 4.0"

 

2020年1月20日 (月)

女性比率

 ここのところSNS上でももちきりだったのが聖マリアンナ医科大学の入試差別問題。5点10点ならいいという問題ではないが、さすがに80点差には呆れる。そんなに男子受験生って点数低いのか。第三者委報告書が提出されてその赤裸々な実態をみると、驚いたことにハフィントンポストに引用されている表によれば、現役男子とその他女子では244点も差があるようにみえるのだが本当だろうか(そもそも「その他」というのがわからないが)。いずれにせよ、理由はどうあれ陰でコソコソとこんなことをやっていたのでは申し開きのしようがないだろう。以前他の大学で問題になったときにも思ったのだけれど、私学なんだし、しかるべき理由があると考えるなら、きちんと開示して男子枠、女子枠を分ければよいのでは。それで男女枠の差があるのが問題だと国が判断すれば補助金を減らすとかすればいい。実際に女子医大があるのだから、男子医大があったっていいはずだろうし、表向きの平等を装うことにどんな意味があるのだろう。
 入試に限らず、わが国の女性の社会進出の遅れは目を覆うばかりで、いくらかけ声をかけたってこんなことがまかり通っているのでは話にもならない。制度を決める国会が爺さんばかりなのが諸悪の根源ともいえるので、せっかくの二院制なのだからどちらも地域割りにするのではなく、参院は年代性別の区割りにして、30代以下男性区、40代女性区などと分けてはどうだろう。定数は有権者数で案分比例すれば一票の格差なんてなくなるし。
 そういえば、北大にも全研究者の中の女性研究者比率を2020年までに20%にするといういわゆるTriple Twenties計画があって、今年はその2020年だ。最初に聞いたときには20%とはずいぶん控え目な目標だなと思ったが、設定当時(2005)の数字は11%とかだったから、現実的に倍増を目標としたのだろう。さて達成できているのだろうか。

 

2020年1月19日 (日)

劣化

 先ごろ話題になっていたCD保護用のウレタンフォーム劣化問題。うちのCDも一部ボロボロになっていて、チェックして全部取り除いた。表面は惨憺たるありさまだが、幸い再生面には影響がなくて普通に再生できて一安心した。ポリウレタンといえば経年劣化でベタベタになって始末の悪いやつという印象があるが、こんなところにも伏兵がいたとは。いっそ分解してほしい容器とか袋に利用できないものなのだろうか。
 そういえば近年はCDで音楽を聴くことがほとんどなかった。最後に買ったのっていつだろうかというくらいだ。そもそもCDには寿命があって、特に初期の中心穴まで銀色のものは対策が施されていないので、早晩劣化して再生できなくなる恐れがあるのだそうだ。そうならないうちに音声ファイルとして取り込んでおけばいいのだろうが、一枚一枚それをやるのも面倒だ。それにCDの劣化より自分の劣化の方が早いのではという問題もある。
 トシをとると誰しも耳の聞こえが悪くなるので、ぼくも左耳の高音域が人間ドックの聴力検査で要注意のマークがつくようになった。特に日常生活で不自由を感じることはないが、ひょっとしてオーケストラの音楽を普通に聴いているつもりでも実は細部が聞こえていないのではという懸念がでてきた。7年前にこのブログを書いていたころは、札響の定期会員で毎月の定演を聴きに行っていたものだ。その時に感じたのは、会場を埋めている多くの会員が年寄りばかりだなということだった。当時は、年寄りは暇だからだろうなくらいの感慨しかなかったが、今のぼくより年長であろう多くの人々はちゃんと演奏が聞こえていたのだろうか、それとも実は聴いているつもりだけだったのだろうか、と考えさせられてしまう。
 目の方も加齢とともに老眼や白内障などの問題が生じてくるが、きちんと矯正すればよほどのことがない限り本が読めなくなったりすることはないだろう。だけど、耳は補聴器等で矯正したとして、若い頃のように幅広い音域に渡って不自然なく音楽が聴けるようになるとは思えない。耳がこれ以上劣化しないうちに好きな音楽を聴いておいた方がいい気がしてきた。

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劣化CD

 

2020年1月17日 (金)

全快祝い

 年末に3週間ばかり入院していた友人の今夜は全快祝い。一時はどうなることかと案じられたがとにかく無事に退院できてよかった。めでたい、乾杯だ、と言いたいところだが、当の本人は医者からアルコールを禁じられているという...。めでたさも中くらいなりというわけで、ノンアルビールのグラスを手にしている友人の隣で少しだけ肩身の狭い思いでジョッキを前にしている。心おきなく酒が飲めるというのは当たり前ではなく、ありがたいことなのだよなこのトシになると。

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いつものラーメン屋飲み屋にて

 

2020年1月16日 (木)

2019年の一冊

 7年前までのこのブログの主要なコンテンツは読んだ本の書評で、3年間で306エントリすなわち約30%を占めている。それを今ではすべてブクログに移行してしまったのでここに書くネタがなくなってしまった。それはしかたないが、だらだらと冊数を積み上げるばかりが能ではないし、どこかでまとめて振り返ってみるのもいいのでは、ということで昨2019年に読んだ本を振り返ってみることにする。
 2019年に読んだ本は計112冊ですべて紙媒体だ。ひところ電子書籍に手を出したこともあるが、どうもぼくには性に合わず今ではKindle Paperwhiteもほこりをかぶったままだ。退職して何が変わるかといって、自由になる時間が増えるわけだから、読める本が飛躍的に増えるだろうと楽しみにしていたのだが、不思議なことに年112冊という数は現役時代とほとんど変わっていない。暇な時間はどこへ行ってしまったのだろうとほんとに思う。単に全般に人生の密度が低下しているとしたら由々しきことだ。考え直さねば。
 年間112冊というのは物理的冊数で、上下巻に分かれた作品もあるから実際に読んだ作品としては101タイトルだった。そのうちブクログで★5つの最高評価をつけたのが以下の7タイトルだ(ちなみに★4が42、★3が45、★2が7、★1は0)。

羊と鋼の森(宮下奈都)
ベルリンは晴れているか(深緑野分)
逃げる幻(ヘレン・マクロイ)
球形の季節(恩田陸)
コフィン・ダンサー(ジェフリー・ディーヴァー)
シャイニング(スティーブン・キング)
着陸拒否(ジョン・J・ナンス)

 ぼくが昨年読んだというだけで書かれた時期は新旧いろいろなので比較する意味はあまりないが、思い返してみるとさすがに好作ぞろいだ。自分で選んでいるんだから当たり前だけど(笑)。ベスト1どれにするかな。さんざん迷った末、2019年度junkchem大賞は、「ベルリンは晴れているか(深緑野分)」としよう。僅差の次点に「羊と鋼の森(宮下奈都)」。まあ文句ないだろう。

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2019年の読書グラフ

 

2020年1月15日 (水)

Windows10アップグレード

 昨日でWindows7の延長サポートが終了した。まだ国内には1390万台のWin7PCがあるそうで、サポート終了により今後セキュリティ上の問題が生じる恐れがあることが報道されている。Win7はメジャーなバージョンで広く使われていたのでなかなか切り替えが進んでないのだろうな。前にもXPのサポート終了時に同じことが問題になっていた気がするが、深刻な被害が出たというような話も聞いていない。まあ以前よりはPCへの攻撃が高度化しているだろうし、東京五輪開催時に乗じた攻撃が起こる可能性もあるそうだとかで、きちんと対処しなさいということのようだ。
 ぼくのメインマシンもご多分に漏れずWin7だったので、昨年春にこれを機会にと新しい機種に更新した。古いマシンはもともとVistaだったものを7にアップグレードしたという年代物で、時折原因不明のフリーズするようになっていたので廃棄する予定だったが、年末にとあるwebページで終わったはずの無償アップグレードサービスがまだ継続されているという話を知って、そういうことならばとやってみたところ問題なく進行し、Win10マシンがもう1台生まれてしまった。新機との性能差は歴然だし2台はいらないけれど、移行できなかった古いアプリもあることだし、捨てるのはいつでもできるのでもう少し置いておくことにした。
 この無償アップグレード、年が明けた今でも可能だという話だから、件の1390万台のうち法人の753万台はさておき個人の638万台はやってみる価値はあると思うけどな(もちろん実行は自己責任で)。マスコミも今ごろ騒いでないでもっとこういう情報を積極的に発信すればいいのに。

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古いCore2 Duoマシン(Vista→7→10, SSD換装済)

 

2020年1月13日 (月)

最も読まれているページ

 ブログを再開して一週間。どんなものかとアクセス解析を見てみた。アクセス数は予想通り7年前よりずいぶん低空飛行だが、在職中は学生さんや関係者が読んでくれていたので、それがなくなった今はいたしかたない。それはともかく驚いたのがページ別のアクセス数で、「ICカードで不正乗車」という2010.6.11のエントリが断トツに多いことだ。まだ再開前の昨年1年間でもトータル4359 PV(ページビュー)のうち、なんと60%以上にあたる2641 PVがこのエントリだった。毎日7人以上が見にきてくれていた計算になる。もちろんそのほぼ100%がGoogleやYahooなどの検索サイトからの流入だ。すごいなGoogleの威力。
 しかし、考えてみるとなんとも意味深なタイトルではあるな。Suicaなんかでエラーが出たりして「あれっ」と検索したりする人が引っかかっているのかもしれない。タイトルはともかく本文は他愛のないものなので、もちろん不正乗車を奨励しているわけではないし、おそらくほとんどの人はなあんだと期待外れだったことだろう。悪気はないのですみません(笑)。

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問題のページ

 

2020年1月12日 (日)

詰将棋の著作権

 昨日Twitterで詰将棋ネタをつぶやいたものの、肝心の図面がないと何のことやら不明だよな、でも勝手に他人の作品を載せるわけにはいかないしなと思って、詰将棋の引用について調べてみたみたところ、詰将棋パラダイス(詰パラ)のwebページに全日本詰将棋連盟(全詰連)の指針がちゃんと載っていた。それによれば、正確な出題図を示し、作者名をフルネームで表記し、発表場所や発表年月などのデータを記載すれば引用可ということだ。詰パラは全詰連の機関誌であるからして、上記を守れば問題ないということになる。というわけで、ぼくが感動した作品の図面をここに載せておこう(万が一問題があるようでしたら削除しますのでご連絡ください→(後記)ご指摘により削除しました、すみません)。
 それはそれとして、念のためこの指針の原文が掲載されているという詰パラ2009年9月号を参照してみたところ、全詰連会長柳田明氏の説明文(p. 32)のなかに「まだ詰将棋には著作権は確立されていない」とあって驚いた。将棋終盤力トレーニング用の簡単なものならいざ知らず、中には芸術としか思えない奇跡のような作品もたくさんあるのに、著作権がないとは何事か。他人事のように言ってないで全詰連こそが率先して著作権の確立に努めるべきではないだろうか。

 

 

2020年1月10日 (金)

1通だけの寒中見舞い

 思うところあって2018年正月の年賀状を区切りとして、その翌年からは年賀状の差し出しを取りやめにしている。昨2019年の正月はそれでも34人の方から年賀状をいただき、そのうち前年に取りやめの挨拶を送っていなかった3人にのみ返信の挨拶状を送った。今年は21人の方から年賀状をいただいたが、そのうち20人にはすでにこちらの意向を伝えてあるので、残るは1人となった。こちらから出さないことを知っていながら、毎年年賀状を送って下さる方々は本当にありがとうございます。返信を出したい気持ちはやまやまですが、それでは年賀状仕舞いの意味がないので失礼させていただきます。
 というわけで、これがたった1人(連名なので2人か)のために作成した季節の挨拶状。あなただけに届きます。

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寒中見舞い2020

 

2020年1月 9日 (木)

宝寿寺問題解決

 7年のブランクの間のイベントといえば四国遍路。本格88ヶ所と別格20ヶ所の計108ヶ寺を5年がかりで歩いて巡った。詳細はwebページ本体に書いたので興味のある方はそちら(四国歩き遍路紀行)を見てもらうとして、そのときに問題となったのが例の62番問題。といっても普通の人は知らないかもしれないが。
 四国88ヶ所の札所の中で愛媛県西条市にある62番宝寿寺は、遍路に暴言を吐く、勝手に納経所対応時間を短縮する、納経料を値上げする、本尊の行方不明疑惑、などいろいろと問題の多いところで、見かねて注意喚起した88ヶ所霊場会の対応にも、勝手にそんな組織に入れられたものだから従う必要はない脱会するといってほんとに脱会してしまった。5年くらい前の話。これに対し霊場会側は裁判に訴えたものの、加入は強制できないとして敗訴した。たしかに88も寺があればいろいろで、全体主義に異を唱えるところがあっても不思議ではないが、せっかく昨今のお遍路ブームや世界遺産登録推進で盛り上がっているところにゴタゴタがあっては好ましくないだろう。ということで業を煮やした霊場会は、なんと一つ前の有力寺である61番香園寺の入口駐車場の一角にプレハブの62番仮礼拝所を急ごしらえで造り、こっちが正当な62番なので宝寿寺へは行かずここにお参りしてくださいと案内しはじめた。
 ぼくが訪れたときも、61番の納経所で強面の寺職から宝寿寺へは行くなよと強く指示された。霊場会を脱会したとはいっても歴史ある寺はちゃんとあって納経も受け付けているわけだから、ぼくはそんなありがたみもない急造プレハブなんかに行く気はせず、宝寿寺へ行ったけど。まあ面子もあるのだろうが、こうなるとガキの喧嘩かよという感じで、迷惑するのは当のお遍路だ。ネットでもどっちへお参りすべきかなんて話題になっていたし。きっと団体バスなんかはプレハブに行ったんだろうな。
 なんで今ごろこんなことを長々と書いているかというと、四国遍路掲示板にこの問題が急遽解決したというニュースが載っていたのを見つけたからだ。どういう経緯があったのか詳細は不明だが、昨年12月1日に宝寿寺の元の住職が退いて新たに別の札所の住職が兼務することで元通りに正規の62番札所に復帰し、15日にプレハブ仮礼拝所は撤去したとのこと。
 まあ今年は閏年で逆打ちの遍路が増える年でもあり、その前にゴタゴタが収まってとりあえずはよかった。考えてみるとプレハブ仮礼拝所は3年ちょっとの間だけしかなかったわけで、そこで書いていたという本尊名のない変てこな納経印は今となってはレアものともいえるかもしれない。宝寿寺にお参りするのとは別に、立ち寄って余白ページにでも納経印もらっとけばよかったかな(笑)。

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右が宝寿寺の納経印

 

2020年1月 8日 (水)

走り初め

 遅ればせながら今日が今年の走り初め。ここのところ室内でエアロバイクを漕いでばかりだったので、さすがに体がなまっている。走り出したはいいがすぐに右膝ががくがくいいだしたので、立ち止まって屈伸。そろそろと再スタートして後はなんとか走りきれた。といってもなんとか7キロ弱。それを54分もかかっている。まあ久しぶりだし雪道だしよしとしよう。だけどやはり外を走るのは格段に楽しい。部屋にこもってバイク漕いでなんかいられるかという気になる。
 それにしても今季は記録的に雪が少なく、このあたりは市中心部より多いとはいっても積雪が18センチと平年の半分以下だ。いつもならこの時期すっぽり雪に埋もれているあいの里公園の周回コースにも踏みあとがあってちゃんと走れた。さすがに平日の昼間に走っている人はいないが、ウォーキングや犬の散歩してる人がちらほら。
 これくらいで冬が終わってくれれば楽勝だけど、まあそういうわけにはいかないだろうな。今年はマラソンを2本と50キロを1本走る予定だったのが、事情により夏のレースが微妙になってきた。目標がないとモチベーションを保つのが難しい。これからどかどか雪が降っても週に2,3回くらいは外へ出たいところだけれどどうなるか。

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あいの里公園内周コース

 

2020年1月 6日 (月)

リスタート

 ワープした先が7年後だったとは...。
 というわけでここからまた再開します。ただし、退職隠棲の身には毎日書くこともないので、これからは随時更新ということで。
 なお、旧記事について一部リンク整理と著作権がらみの画像削除を行っています。主要なコンテンツだった書評は7年間のブランク中の分もまとめてブクログにあるのでよろしければどうぞ。また、本家webページ(おもしろ有機化学ワールド)の方は、一足先に昨年更新再開しています(トップページのWhat's Newをご覧ください)。
 7年の時間経過と老化でブログの書き方を忘れてしまいました。慣れるまでおかしな表示になるかもしれませんがご勘弁を(汗)。

 と、これだけでは何なのでひとつネタを。
 コモチランから4年ぶりに花穂が伸びてきた。これは昔親類からもらったものを鉢植えにしてほってあったもので、4年前の春に突然長い花茎の先端に花が咲いてびっくりした。なんかいいことあるかなと期待したが、その2016年は実行委員長を務めた3月の農芸化学会札幌大会をなんとか大過なく開催することができた半面、6月の四国歩き遍路で右脛骨疲労骨折全治2ヶ月となって夏のマラソンシーズンを棒に振る、という吉凶相半ばする結果となった。
 さて今年はどうなるか。この1年が皆様にとってもよい年となりますように。

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 4年ぶりに花穂が伸びたコモチラン

 

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