劣化
先ごろ話題になっていたCD保護用のウレタンフォーム劣化問題。うちのCDも一部ボロボロになっていて、チェックして全部取り除いた。表面は惨憺たるありさまだが、幸い再生面には影響がなくて普通に再生できて一安心した。ポリウレタンといえば経年劣化でベタベタになって始末の悪いやつという印象があるが、こんなところにも伏兵がいたとは。いっそ分解してほしい容器とか袋に利用できないものなのだろうか。
そういえば近年はCDで音楽を聴くことがほとんどなかった。最後に買ったのっていつだろうかというくらいだ。そもそもCDには寿命があって、特に初期の中心穴まで銀色のものは対策が施されていないので、早晩劣化して再生できなくなる恐れがあるのだそうだ。そうならないうちに音声ファイルとして取り込んでおけばいいのだろうが、一枚一枚それをやるのも面倒だ。それにCDの劣化より自分の劣化の方が早いのではという問題もある。
トシをとると誰しも耳の聞こえが悪くなるので、ぼくも左耳の高音域が人間ドックの聴力検査で要注意のマークがつくようになった。特に日常生活で不自由を感じることはないが、ひょっとしてオーケストラの音楽を普通に聴いているつもりでも実は細部が聞こえていないのではという懸念がでてきた。7年前にこのブログを書いていたころは、札響の定期会員で毎月の定演を聴きに行っていたものだ。その時に感じたのは、会場を埋めている多くの会員が年寄りばかりだなということだった。当時は、年寄りは暇だからだろうなくらいの感慨しかなかったが、今のぼくより年長であろう多くの人々はちゃんと演奏が聞こえていたのだろうか、それとも実は聴いているつもりだけだったのだろうか、と考えさせられてしまう。
目の方も加齢とともに老眼や白内障などの問題が生じてくるが、きちんと矯正すればよほどのことがない限り本が読めなくなったりすることはないだろう。だけど、耳は補聴器等で矯正したとして、若い頃のように幅広い音域に渡って不自然なく音楽が聴けるようになるとは思えない。耳がこれ以上劣化しないうちに好きな音楽を聴いておいた方がいい気がしてきた。
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