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2020年1月22日 (水)

お帰り寅さん

 「男はつらいよ」シリーズは好きで全作品を観ている。高校時代に初めて観てハマり、それ以来劇場でも観たし、テレビで放映されるとビデオに録画してまた観た。その大好きな寅さんの映画が20年ぶりの新作でやってきた。よくぞ作ってくれたとは思うが、実際にこうして観てみると、期待外れとはいわないが中途半端でこんなものかという思いが残る。
 たしかに本人はいないのだから、新しいストーリーはつくれないので、満男と泉の20年後の再開という現在のエピソードを中心に据えて、過去の追想でつなぐ、そういうつくりになっている。懐かしいシーンが数多く出てくるが、その多くは満男版男はつらいよであって、寅さんの影は濃いとはいえない。最後に歴代のマドンナたちがすべてフラッシュバックされるのも、長年のファンへのサービス以上の何物でもない。
 寅さんの笑いの肝であるくるま屋でのドタバタもいくつか再現される。運動会のシーン、メロンのシーン、それぞれおもしろいんだけど、そこだけ切り取ってもどれだけおかしみが伝わるだろう。ショートコントではないのだから、寅さんという人物の造型を長尺の映画の中で徐々に作り上げていった中での一コマだからあれは笑えるのであって、ワンシーンだけの上っ面であははと笑ってお終いとはいかない。成田空港での満男と泉の別れのシーンもそうだ。その万感の思いは、若かりし頃の思い出をいくら回想シーンで重ねたとて伝えきれるものではない。観客が満男とともに年を重ね、時には寅さんとなって一緒に見守ってきたからこそ、その切なさがひしひしと胸に迫るのだろう。
 と、ないものねだりの愚痴ばかりいっているな。ファンだからこそ辛口になるが、久々に懐かしい気持ちで胸がいっぱいになったのも事実だ。ありがたいと思わなきゃな。

200122
今日の映画館

 

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