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2020年1月21日 (火)

北海道のクルーズトレイン

 ブログを再開したはいいが、ここまで鉄ネタが一つもないというのはいかがなものか。なんかないかなと探したのだがこれといって食指の動くようなのがない。先週、JR北海道から詳細が発表になった「THE ROYAL EXPRESS ~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」の話でも書くかなあ。
 JR九州が例のななつ星で先鞭をつけたクルーズトレイン。列車に乗ること自体が目的で、のんびりと豪華な旅を楽しむというこれまでになかったコンセプトで超人気を博し、その後、JR東日本の「TRAIN SUITE 四季島」、JR西日本の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が次々にデビューしていずれも好評だ。ということでJR北海道でもなんとかせねばというところなのだが、なんせの経営難でとても自社での車両製作は困難ということで、東急がもっているTHE ROYAL EXPRESSを借り受けて北海道内を走らせることにしたもの。
 ニュースリリース(PDF)によれば、札幌発札幌着の3泊4日で道東を一回りするコースで、今年の8-9月の週末に5回設定され、一回30名の定員で料金は1人68万円だという。募集は2月にはいってから抽選だそうだが、きっと結構な倍率になるのだろうな。ぼくは鉄ではあるがこういう豪華列車にはまったく興味がないのでどうでもいいことではあるけれど。それ以前に2人で136万円となるととうてい年金生活者にはお呼びではないか。
 それはともかく、このコースにはJR北海道が単独では維持困難としている釧網本線と石北本線が含まれている。今後こういう観光目玉列車を走らせるとなるとこの2線区ははずせないとみていいだろう。釧網線は利用密度は厳しいが、釧路と網走を結ぶという地の利で得しているな。根室本線の釧路・根室間や宗谷本線の名寄以北だって車窓的には負けていないと思うが、いかんせん行き止まりなので周遊コースには組み込みにくいのが難点だ。よもや廃止になることはないだろうけど。それをいうなら羽幌線だの深名線だの名寄本線だの湧網線だのがいま残っていたらもっともっと北海道らしい周遊コースができただろうにと思う。そういう時代じゃなかったのだからしかたないか。

Izukyukorailway2100r520180104095418
東急のTHE ROYAL EXPRESS
"Izu-kyuko-railway-2100-R5-20180104-095418.jpg
from Wikimedia Commons by LERK, CC-BY-SA 4.0"

 

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