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2020年2月

2020年2月28日 (金)

A級順位戦最終戦2020

 将棋のA級順位戦最終戦が昨日行われて今期の順位が確定した。例年5局一斉対局となる最終戦の結果次第で名人挑戦者や陥落者が決まることが多いので、将棋界で一番長い日などと言われているが、今期はすでに渡辺三冠の挑戦と久保九段の陥落が決定しているので、焦点は残り1枠の陥落者のみであり、いささか緊張感の少ない日ではあった。その陥落者は可能性のある佐藤天九段、糸谷八段、木村王位のすべてが勝ったので、順位の関係で唯一自力の目がなかった木村王位と決まった。まあ順当な結果だろう。
 これで来期は40代棋士2人が抜けてB1から菅井八段、斎藤八段という気鋭の20代2人が加わり、世代交代が進むこととなる。そのB1には前期昇級した永瀬二冠、千田七段が控えていて、惜しくも連続昇級はならなかったが、2人ともほぼ次点の成績なので、次期昇級の有力候補といっていいだろう。来期A級に残る40代以上の棋士は、佐藤康九段、羽生九段、三浦九段の3人しかおらず、このうちの2人と入れ替わることになれば、一気に若返りが進むことになる。
 ところでこの最終戦、昨年はAbemaで中継していたと思ったけど今年はやってなかった。しようがないので朝日新聞のページでやっていた大盤解説のnet中継をちらっと見たけど、それがPC画面の投影で行われていたのでびっくり。大盤解説っててっきり大きな盤駒を動かしながらやるんだと思っていた。確かに5局並行だから対局画面を切り替えたりするのにはこの方がずっと優れている。操作中はポインタはもちろんメニューバーやダイアログまで見えていて臨場感というか手作り感というかが満点で、昭和のおじさんはつくづく時代を感じてしまった。

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oldtakasuさんによる写真ACからの写真

 

2020年2月27日 (木)

農芸化学会2020年度大会中止

 3月末に福岡で行われる予定だった農芸化学会2020年度大会の中止が告知された。この春に予定されていた大きな学会が次々に中止になっていたので、予想通りというところだ。COVID-19感染拡大の影響は留まるところを知らず、昨日政府から大きなイベントの自粛要請が出たこともあって、スポーツやコンサートなど大人数の催しはほとんど右へならえで中止となっている。それどころか北海道では今日明日から1週間程度すべての公立小中学校が休校という前代未聞の事態にもなった。専門家の見立てではここ1,2週間が感染拡大の山ということなので、しばしの辛抱ということなのだろう。学会はまだその先だけど、あまり開催可否を先延ばしにするわけにもいかないし、この時点での決定はやむを得ないだろう。
 全国大会中止というと2011年の東日本大震災のときを思い出す。あのときは地震の4日後の3月15日に中止決定だった。今回はそれよりはまだ余裕があるし、突発的な事象ではなく何となくそういう流れになりそうな予兆はあったので、混乱は少ないだろう。何より前回の経験があるので、講演要旨集発行をもって大会は成立したとみなすとか、大会参加費の処遇とか、諸々の手続きも踏襲されるのだろう。
 だけど、福岡大会を準備していた九大を中心とする西日本支部の実行委員会の方々にはお気の毒としかいえない。東京(関東支部)や京都(関西支部)のような開催頻度の高いところはともかく、10年に一度しか回ってこない地方支部で全国大会を仕切るのは大変だ。10年もたてば人も入れ替わるし前回の経験が役に立たないことも多く、ほとんど一から企画しなければならない。ぼくがかかわった北海道支部担当の2016年札幌大会のときは、2年以上前に実行委員会が立ち上がって準備を開始し、直近の半年くらいはほとんどかかりきりだった記憶がある。おそらく九州の先生方も同じだったろう。ほんとうにご苦労さまです。
 ところで、2011年京都大会が中止になったときは翌年の2012年大会が同じ京都で開催され、その後は大会ローテーションが1年ずつ繰り下げられたが、今回はどうなるのだろう。人員豊富な関西支部ならともかく、九州でまた来年やるというのも大変な気がするし、さりとて10年に一度のを1回スキップするのもどんなものかという気もする。まあぼくが心配してもどうにもならないが。

 

2020年2月26日 (水)

JTB時刻表2020.3月号

 JTB時刻表3月号を入手。3月号は年に一度のダイヤ改正号なのでこれだけは毎年買ってはいるが、買っても昔ほど読むのに熱が入らない。ローカル線がどんどん廃止されてしまったうえに、残る幹線もダイヤがパターン化されて特急と普通しかなくなり、面白みに欠けるからだ。急行列車(死語)が縦横に走っていた頃は面白かったな、なんていうのは年寄りの繰り言だろうが。改正号自体も昔は指定券発売の都合で特別に改正日の一か月以前に先んじて発売されていたものだが、近年は通常号と同じ前月25日発売になって特別感が薄れてしまっているというのもある。
 今年の3月14日改正の目玉はというと、巻頭記事によれば、のぞみのN700A化完了によるスピードアップ、サフィール踊り子デビュー、高輪ゲートウェイ駅開業、総武・中央線の早朝深夜運転系統変更、常磐線全線復旧、ということだ。まあ、常磐線はよくぞ再開に漕ぎつけた、線路付け替えした区間もあるし一度乗りに行きたいなあとと思うけど、その他はどうでもいいことばかりだ。お膝元のJR北海道はというと、快速エアポートの増発とか新型電気式気動車H100形導入とか、地味にネタはいろいろあるのだがちょっと整理しきれてないので詳しくはまた後日。
 それよりももっとホットな全国的ネタを。この3月号は1月27日原稿〆切だそうだが、誌面にもう新型コロナウイルスの影響が。pp.916-939の国際線航空ダイヤの欄外に「新型コロナウイルスによる肺炎の対応に伴い、スケジュールが変更になることがあります。詳しくは各航空会社にお問合せください。」との注記がある。中国便の減便が実際にはいつから始まったか覚えてないが、これが月刊時刻表上の告知の最初であることは間違いないだろう。
 かと思えば、巻頭のグラビアページには「クルーズのすべて」というるるぶMOOKの大々的フルカラー全頁広告が載っていたりする。ダイヤモンド・プリンセス号の横浜到着が2月3日だったから仕方ないこととはいえ、壮麗なクルーズ船の写真と「いまこそクルーズの旅へ」という惹句がタイムリーすぎてなんとも痛々しい。

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欄外注記

 

2020年2月25日 (火)

2019年分確定申告

 昨年分の確定申告受付期間が先週から始まっている。近年はe-Taxを利用しなくてもオンラインで書類作成ができるので楽ちんなのだが、それでも源泉徴収票やら支払調書やら本人確認書類やらを引っ張り出してコピーしたりしなければならず、それはそれで面倒なので一日延ばしにして今日になった。まだ期間には余裕があるが。実は昨年やったときに源泉徴収票に記載のない社会保険料を記入するのを忘れて申告し、後で気づいて期限ぎりぎりに修正申告を出し直した苦い思い出があるので、あまり遅くならないうちにやってしまいたい。またどこに伏兵がいるかわからない。
 もう何十年も毎年やっているので、手順自体はルーチン化しているし、制度も一応把握しているのだが、一昨年に退職してからは給与所得が年金所得に変わりそれも年度途中からなので毎年金額が大幅に変わるし、昨年分からは老齢基礎年金の支給開始でまた変わり、さらに今年は任意継続分の共済保険が終了して国保に変更になるし、ここ数年はそういう過渡期にあるのでなかなか油断がならない。今年は追徴されるのか還付されるのかすら計算してみるまで分からなかった。
 で、やってみた結果、所得が大幅に減った昨年ほどではないが、今年も若干還付されることになった。一昨年までは毎年支払う一方だったのでうれしい。まあ年金収入なんて知れているので控除分を差し引くと税率は最低の5%にしかならず、一律10%引かれている雑収入の源泉徴収の過剰分がもどってくるという感じだ。えーと、だとすると、年金収入だけの場合は400万以下なら確定申告を省略できることになっているが、申告不要のその他の雑収入20万以下の場合も申告したら還付されるのではないだろうか。違うのかな。

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お知らせはがき

 

2020年2月23日 (日)

マラソン大会中止

 北日本以外はマラソンシーズン真っ盛りなので、毎週各地で大会が行われているが、COVID-19のおかげで今日は軒並み中止になった。
 ちょっと調べてみたところ規模の大きいフルマラソンに限っても以下のようだ。

2020年2月23日
中止 いわきサンシャインマラソン(福島県)
中止 世界遺産姫路城マラソン(兵庫県)
中止 そうじゃ吉備路マラソン(岡山県)
中止 玉名いだてんマラソン(熊本県)
開催 五島つばきマラソン(長崎県)
(参考:犬山、びわ湖、宇治川、寝屋川などのハーフマラソンも中止)

 唯一開催される五島つばきマラソンは五島列島福江島での開催。こういうとき離島は強い。
 ところで一週間前の日曜日は以下のようで、名だたるビッグマラソンがすべて開催された。

2020年2月16日
開催 京都マラソン(京都府)
開催 泉州国際マラソン(大阪府)
開催 海部川風流マラソン(徳島県)
開催 高知龍馬マラソン(高知県)
開催 北九州マラソン(福岡県)
開催 熊本城マラソン(熊本県)
開催 おきなわマラソン(沖縄県)
(参考:東京の青梅マラソンも開催)

 この一週間で状況が急変したのは、は2月17日に正式に東京マラソンの一般の部の中止が決まったことが影響しているのだろう。2月16日時点でもかなり感染は広がっていたと思われるが、これらのマラソン開催の影響でさらに罹患者が増えたという話もきかないから、開催しても大勢に影響はなかったわけで、主催者は胸をなでおろしていることだろう(後記:一週間ではまだ影響はわかりませんね、早計でした)。
 これからの開催状況は「新型コロナウィルス感染拡大を受けたマラソン大会の開催・中止の状況」のページに詳しい。これを見ると3月半ばまではほぼ中止、それ以降の大会はまだ様子見というところのようだが、中で異彩を放っているのが北海道のシーズンインを告げる春一番伊達ハーフマラソン(4月19日)で、すでに中止が決まっている。さすがに先見の明がありすぎはしないか。

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LAYWさんによる写真ACからの写真

 

2020年2月22日 (土)

パートナーシップ排雪

 パートナーシップでweb検索すると同性婚やLGBTの話が出てくるが、この時期札幌でパートナーシップといえばパートナーシップ排雪のことをいう。生活道路の排雪作業に市が助成金を支出する制度だ。町内会単位で申請して年1回行うことができる。ふだん各自がやる除雪はとりあえず邪魔にならないところに雪を除けるだけなので、春までほとんど解けることのないこの地ではどんどん雪がたまってゆき、生活に支障をきたすようになる。そこであるていどたまったところで重機で掻き出してダンプに積んで堆積場へ捨てに行く、それを排雪という。
 年1回をいつやるかは問題で、あまり早くやるとそのあとドカ雪が降ると元の木阿弥になってしまうし、遅いとすぐに雪解けの時期になってやった意味があまりなくなる。考えることはみな同じなので各地区の町内会で希望日は重複し、抽選ということになる。それがうちの町内会では今日だった。
 今年は記録的少雪で2月頭にはほとんど雪がなく、やらなくていいのではという話もあった。市の補助が出るとはいっても一定額は自己負担しなければならず、その額はここでは年に各戸5000円ほどになり、町内会費の半分はこのための支出になっている。雪国の必要経費というわけだが、やらずに済むものならありがたい、のだが結局それから結構な量の雪が降って結局やることになった。
 排雪が終わると雪山で車がすれ違えなかった道が見違えるように広くなり、白一色に埋もれていた町並みが少しだけ色彩を取り戻す。立春よりも雨水よりも春の近さを感じさせてくれる風物詩とでもいうか、季節のけじめがついた気になる。

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作業中

 

2020年2月20日 (木)

ローカル路線バス乗り継ぎの旅第17弾

 BSテレ東でやっているローカル路線バス乗り継ぎの旅の再放送。録画してずっと見ている。地上波の本放送のときもシリーズ後半はだいたい見ていたが、年数回の不定期放送の上、キー局のテレビ東京と中継局のテレビ北海道で放映日がズレているので見逃したことも多い。それを今回は毎週定期的に再放送してくれるのでありがたい。
 この番組は、太川陽介・蛭子能収コンビの掛け合いの面白さもあるが、なんといっても時刻表に載っていない地方のローカルバスの路線や観光地とは無縁の風物が興味深い。観光地嫌い人混み嫌いのぼくはこういう旅をしたいといつも思いながら見ている。それにしてもローカル路線バスはほとんどが貸し切り状態でお客さんがほとんどいない。これではどんどん路線が撤退するのも無理からぬところだ。
 それはともかく今週17日の放送はその第17弾、山口市~室戸岬の巻だった(本放送は2014年)。コース取りからしてしまなみ海道を通り抜けるわけだがそこが興味津々だ。本州四国間に架かる3ルートのうち、尾道と今治を結ぶしまなみ海道ルートだけは各橋に歩道・自転車道が併設されていて歩いて渡ることができる。この番組のルールから、車道部分は高速道路なのでそこを通るバスには乗れないが、歩けるところは歩かなければならない決まりなので、島内の路線バスには乗れるけれど、橋はすべて歩いて渡ることになる。これは結構大変だろう。
 ぼくは福山から今治までしまなみ海道を通って走る100キロマラソンを2回走ったことがある。そのときは同様にすべての橋の歩道を走って渡った(もちろん島内の一般道もすべて走った)。本州=(尾道大橋)=向島=(因島大橋)=因島=(生口橋)=生口島=(多々羅大橋)=大三島=(大三島橋)=伯方島=(伯方・大島大橋)=大島=(来島海峡大橋)=四国と7つの橋をすべて歩くとそれだけでも結構な距離になるうえに、吊橋、アーチ橋などの橋は海面上の高いところに架かっているので、島内から橋に取り付くには急坂か階段を延々と上り下りしなければならない。これがまたしんどい。ウルトラランナーでもしんどいのだから一般人ならなおのことだ。毎回、県境越えなどで長距離の徒歩連絡を余儀なくされることも多いバス旅だが、この回はしまなみ海道を抜けるだけで20キロ以上歩かされていて、特に蛭子さんとマドンナの宮地真緒さんは見ていても気の毒なくらい。歩きは過酷だが、それぞれ特徴のある橋の眺めは美しく、なんとなく見覚えのある島内の景色も相まって、懐かしく見入ってしまった。
 渡ってしまえば四国島内は長距離バスが発達しているので、わりと楽なコースで室戸岬へ到達でき、終わってみれば4日目昼到着という番組最速記録だったから、頑張った甲斐があったということでよかったけど。とにかくお疲れさまでした(笑)。

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夕暮れの来島海峡大橋

 

2020年2月19日 (水)

雨水

 今日は二十四節気の雨水。雨という文字を見ると春だなあと感じる。気温も高く、一日中0 ℃前後をいったりきたり。時折激しく舞う雪も湿雪で道路はグシャグシャ。
 久しぶりに不要不急の用事で札駅近辺へ出向き、ステラプレイスでランチして帰ってきた。街中はいつもと変わらず、コロナウイルスってどこの話という感じで普通の人が普通のように行き交っていた。それが正常な反応だと思う。一部では北海道でも3人目、4人目の感染者が見つかったとか騒いでいるが、いずれも直近の渡航歴のない人で感染経路は不明なんだし、もはや人数を数えることに何の意味もない。どこに感染者がいるかなんてわからないのだから、きちんと手洗いするくらいしか防ぎようがない。

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担担麺@南国酒家

 

2020年2月18日 (火)

不要不急マラソン

 バナナ1本問題を論じている場合ではなかった。東京マラソンの一般参加部門が中止になってしまった。エリート部門はオリンピックの出場者決定にも係わるので全部を中止にはできないのだろうが、10倍の抽選を勝ち抜いてやっとのことで資格をえた3万7千人からの市民ランナーが走れなくなってしまうとは気の毒の一語に尽きる。今回だけの措置として来年の出場は可能とされるのが救いだが、今年の参加費は返還されず来年も別途徴収されるとのこと。大会そのものがなくなるわけではないし、もう直前なので準備にもいろいろお金がかかっているだろうから返金はできないのは仕方ないにしても、この日のためにトレーニングを積んできただろう参加者の胸中を思うとやりきれない。マラソン走るような人は免疫力高いだろうし、特に今回のCOVID-19は若年者はほとんど重症化しないらしいから、自己責任で走りたいという人が多いだろうな。前にも書いたけど、中国からの航空機が今でも飛来しているのに、クルーズ船だけを足止めしたり、人混みが危ないから不要不急の集まりは自粛しろといいながら、毎日満員電車を走らせているなど、やってることが意味が分からない。
 ただ、東京マラソンの話についていえば、主催者としては苦渋の決断だったことも確かだろうし、それはよく理解できる。通常通り開催しても重大な問題が起こるおそれはほとんどないと思うけれど、万が一何かがあったら、参加者が感染して死亡するなどの事態が起こったら、それこそただでは済まないから。ほら見たことか、なんで強行したんだと大騒ぎになるだろう。誰だってそんな責任はとりたくはない。なら中止しようと安全策をとってしまうのは無理からぬことだ。ぼくが責任者だって中止するかもしれない。一方、満員電車で感染して死者が出たとしても鉄道会社が非難されることはまずないだろう。感染の恐れがあるので電車を止めますなどといったら社会的影響が大きすぎるからだ。市民マラソンなんて所詮は趣味でしょ、不要不急でしょ、ということなんだよな。

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phon-taさんによる写真ACからの写真

 

2020年2月16日 (日)

ここはどこでしょう?

 デイリーポータルZ(DPZ)は知っている人が多いだろうが、どうでもいいことを大まじめににやる体験ルポのサイトとでもいうか、要するに「愉快な気分になりますが、役に立つことはありません」というページ紹介文に書いてある通りのwebサイトだ。
 その人気コーナーに「ここはどこでしょう?」というのがあり、年に1,2シーズン写真を見てそれがどこかを当てるクイズをやっている。これがなかなかおもしろい。今やっているのは第11シーズンで隔週日曜日に出題される今日の問題が47回目。
 よほど特徴的なものが写り込んでいればともかく、なんの変哲もない風景写真から場所を特定するのはなかなか難しく、適当なキーワードを選んではGoogle画像検索を駆使して探し、Googleストリートビューで地点を絞り込む、というGoogle頼みの方法論で時間をかけて取り組まねばならない。下手すると何時間もかかり日曜の午後がつぶれることも。なんといっても検索キーワードの選択が重要で、発想力が試される。正解発表に掲載されている他の人の検索法にうならされることも多い。今日の3問はそれぞれ鍵になるものが写っているのでそれほど難しくなかった。再来週はもうちょっと骨のある問題にしてください。
 DPZは他にも個性的なライターがおもしろい記事をたくさん書いているが、最近はひと頃よりも少し低調な気がする。その中で健闘していると個人的に思うのが江ノ島茂道さん。食べ物中心の内容ももちろん、そのおかしみのある語り口や比喩表現がとてもうまい。さらっと書いているとしたら相当の達人だと思う。

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ここはどこでしょう?(DPZ記事とは関係ありません)

 

2020年2月15日 (土)

バナナ1本

 3月1日の東京マラソンでは新型コロナウイルス感染対策として、エイドステーションで提供するバナナのカットを止めて1本ごとにしたり、給食品は個別包装のものとするなどが検討されているそうだ。いやあ、さすがにバナナ丸ごと渡されても困ると思うけど。ランパンに挟んで少しずつ食べるかなあ。一口食べて捨ててしまう人が多そう。3万人以上が走る大イベントなので神経質になるのはわからないでもないが、別に通常の衛生管理でカットすれば問題ないような気もするが。
 それともう一つは中国在住者対策。公式websiteのニュースでは2月6日には「中国在住の皆様におかれましては、今回の措置を踏まえ、東京マラソン2020への参加の可否をご判断いただきますようよろしくお願いいたします。」だったのが、2月14日には「中国在住の皆様におかれましては、今回の措置を踏まえ、東京マラソン2020への参加を自粛していただきますようよろしくお願いいたします。」となった。今のところ公式の渡航制限は湖北省と浙江省のみなので、あくまでも自粛を願うしかないのだろうが、暗に来てくれるなという意図がにじみでている。
 マラソンは屋外だしそんなに気にしなくてもいい気がする、というのは外野席の無責任な感想なのだろうか。ぼくなら電車内や居酒屋で隣の人が咳してたりするほうがよほど嫌だけど。

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きぬさらさんによる写真ACからの写真

 

2020年2月14日 (金)

2月の雨

 12月の雨といえば荒井由実。2月の雨は季節外れ。季節外れの暖かさに続いて今日は季節外れの雨。ここ3日続いた4月並みの陽気に今夕は小雨がぱらついて、札幌の積雪は23 cmも減って46 cmになった。といっても月初めには23 cmだったのだからまだまだ先週の大雪の影響は大きいのだが。
 このところの異常気象でもはや「季節外れの」などという形容詞は意味をもたなくなっている。さらにいえば、昨年もあった大雨による洪水被害。いつの頃からか、「数十年に一度の」とか「過去に例をみない」とかの枕詞がマスコミで多発されてもはや誰も驚かなくなっている。いくら避難勧告や避難指示を出したとて逃げない人は逃げないし、そういう人には強い言葉で脅したってあまり意味はないのだろう。
 今冬は本当に高温少雪で人に会うたびに今年は楽ですねというのが決まり文句になっているが、これが地球温暖化の一環だとしたら今年の夏はどうなるのだろうと不安だ。南極でも気温が20℃を越えたなどという不隠なニュースも聞こえてくるし、昨夏の前代未聞の3日連続熱帯夜が記憶をよぎる。エアコンのないわが家ではあれはさすがに応えた。せっかく涼しかろう札幌にマラソンをもってきたのに、とならないことを祈るばかりだ。いやそれより新型肺炎騒ぎの収束を祈る方が先かな。

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如月雨景

 

2020年2月13日 (木)

通せんぼ

 依田紀元九段が日本棋院から半年の対局停止処分を受けて、今日対局場にはいろうとしたところで通せんぼされて押し問答になったというニュース。ん、依田九段また何かやらかしたのかと思ったがどうも違うらしい。昨年、棋院に対して事実無根(と棋院はいっている)の中傷ツイートをしたとして問題になったのが、今ごろこの処分となったということのようだ。件のツイートについては本人が非を認めて削除したうえで謝罪したとのことだったから、もう一件落着したのかと思っていた。しかし棋院側の一方的な処分ということで依田九段は納得しておらず、なんだか怪しい雲行きだ。
 対局停止というのは非常に重い処分であり、双方の言い分を精査したうえで慎重に運用するべきだと思う。以前の将棋界の三浦九段問題をどうしても思い出してしまうが、あのときは竜王タイトル戦直前のことで、三浦九段は挑戦権を得ていたにもかかわらず出場停止処分を受けて、事実上挑戦権を剥奪されるという前代未聞の騒ぎになった。それもその後冤罪であることが確定したのだからひどい話だ。囲碁界には他山の石という言葉はないのだろうか。

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記事と画像は関係ありません

 

2020年2月11日 (火)

負けに不思議の負けなし

 ぼくの大好きな言葉。つくづくいい言葉だ。元は平戸藩主松浦某の言葉らしいが、野村克也氏の座右の銘として広く人口に膾炙している。野村さんがこの言葉を口にするとしみじみとその意味が胸に沁み込んでくる。人生すべてにおいての普遍の真理だと思う。言い訳をしない。ぼくも何度この言葉を噛みしめたことだろう。
 小学生の頃からアンチ巨人だったぼくは、当時の南海ホークスの4番キャッチャー野村の活躍を胸がすく思いで応援していた。現役引退後の監督としての名采配の数々は言うに及ばず。現場を離れてからのあの味のあるテレビ解説ももう聞けないとはなんと寂しいことか。そして、あれだけの実績を残した名選手・名監督が、愛妻に先立たれて寂しい晩年を送った末の孤独死とは。
 謹んでご冥福をお祈りします。

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記事と画像は関係ありません

 

2020年2月10日 (月)

寄港拒否

 このところ連日ニュースのトップを飾っている新型コロナウイルス問題。感染のおそれのある乗客が確認されて那覇港への入港を拒否され、行き場を失って洋上を漂流している大型クルーズ船ウエステルダム号に続いて、こんどは別のクルーズ船スーパースター・アクエリアス号にも那覇港へ寄港しないよう国交省が要請したというニュース。このクルーズ船は沖縄と台湾を往復しているもので、先ごろ台湾で原因は不明ながら寄港拒否されている。沖縄にも戻れないとすると行き場がないのでは。こうなってくるとまさにジョン・ナンスの「着陸拒否」の世界だ。しかしこの船では乗客・乗員に感染者の報告はないというから、いくらなんでも過剰反応じゃないだろうか。
 横浜港で足止めされているダイヤモンド・プリンセス号の乗客からは感染者が増え続けているが、最初の感染が発覚した香港男性以外にも複数の感染源があるらしく、そっちの感染経路は特定できていないということだから、症状が軽かったり非顕性の感染者が知らぬ間に感染を広げている恐れは十分に考えられるだろう。となると他の入国ルート経由だって可能性は排除できないわけだし、クルーズ船だけを文字通り水際阻止してもあまり意味ない気がするが。
 パンデミックはたしかに恐ろしいし、もっと感染力も毒性も強い未知病原体が広まったら大変だから、こういう経験を今後の対策に生かすことはとても重要だが、いたずらに不安をあおるのではなく事実を見極めて冷静に対応することも必要だと思う。うちの近所でもあっという間にマスクが売り切れてしまったし、こうなるとわっと広がるパニックの方が怖いかも。

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記事と画像は関係ありません

 

2020年2月 9日 (日)

公認コースとのずれ

 昨年のサロマ湖100キロマラソンのコースが公認コースとずれていたために記録が公認されないという驚きのニュースだ。しかしどうも素人には状況がいまいち理解できないんだけど。2,3日前に共同通信の速報がはいったときは、「安全確保のため警備員やボランティアが本来と違う経路に誘導した場所があった」とあったので、例外的な処置で公認コースをはずれてしまったのかと思っていたが、今日の朝日新聞(紙面、web)にもう少し詳しいニュースが載っていて、それによれば「大会実行委が道警に出した道路使用許可の申請書に記された走路と、陸連が公認したコースが微妙に異なっていた」のだそうだ。それで選手誘導は道路使用許可に沿って行われたので問題になったという。問題があった場所は、34-40キロ付近、41キロ付近、45-61キロ付近、68キロ付近、75キロ付近の5ヶ所にもおよんでいる。交差点とか分岐とかあるいはエードステーションとか、自然なコースどりをちょっとはずれるケースは考えられるけど、6キロにもおよぶ国道区間がずれているとは考えにくい。
 コースの公認はたしか自転車で測定するんじゃなかったかな。そのときは路側帯から1 mの位置を走るとかするのだろうか。計測はわかるとして、警察の道路使用許可もそんなにピンポイントでするものなのか。それに、これだけ長年開催されて実績のある大会なのだから、コース設営も確立されているだろうし、なんで昨年だけこんなに何ヶ所もずれたのだろう。不思議だ。

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国土地理院地図(電子国土Web)より

 

2020年2月 8日 (土)

秘境駅ブーム

 「観光亡国論」を読んで感じたことはブクログに一部書いたけど、本書にはあまり出てこなかった鉄道がらみの話でもおかしなことはいっぱいある。たとえば秘境駅ブーム。最初はどこで火がついたのか知らないが、マスコミで取り上げられてあっという間に広がり、鉄ちゃんですらめったに行く人がない駅ににわかファンがどっと押し寄せる事態に。
 北海道でいえばまずは室蘭本線小幌駅。一度行ってみたいと思っていながらあまりの不便さに二の足を踏んでいたところで、2011-3年度の一日平均乗車人員はゼロだったのに、第一級の秘境駅として名を上げて以来、2018,9年度には駅利用者は年間2400人を越えているという。こうなるともう秘境でもなんでもないし、行く気も失せるというものだ。ここはJRが廃止の意向だったのを豊浦町が観光資源として全面的にバックアップし、廃止は保留となっている。
 秘境駅で町起こしといえばより大々的なのが幌延町。縦貫する宗谷本線は特急も走る路線でありながら町内に6駅もの秘境駅がある。秘境といっても小幌のような隔絶した懸崖の地というわけではなく、単なる過疎駅だと思うが。ここでは毎年夏に秘境駅フェスタを開催し、秘境駅バスツアーまで行っている。それって秘境なの。しかも秘境駅に団体バスで行くって...、やってることが矛盾していると思わないのだろうか。それともとにかく話題になって人を呼べればいいのだろうか。日常的利用者がほとんどいない駅をこうしたイベントのために存続させるというのは本末転倒だろうに。JRは遊覧鉄道ではないのだから。本来の秘境駅とは、限界集落のように時の流れとともに役目を終えて消えゆくのが自然では。波浪に削られて線路を失い廃駅がほぼ決まりつつある日高本線大狩部駅のように。

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大狩部駅

 

2020年2月 6日 (木)

ドカ雪

 つい一昨日に記録的な少雪だと書いたばかりなのに、昨日はドカ雪が降って積雪が一気に平年値を越えた。過去10年から予想した2月の累計降雪量63 cmも5日の時点で軽く超えてしまった(5日現在66 cm)。雪はときとしてこういう降り方をするので恐ろしい。2月5日の降雪量は41 cmで、これは2月としては2000年2月25日の56 cm以来20年ぶりの大雪だ。2000年のときはちょうど国立大学の2次試験前期日程日にあたっていて、JRがほぼ無ダイヤ状態だったため北大入試も1時間遅れだった。今年は雪まつり期間中なので、訪れている観光客はさぞびっくりしたことだろう。

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札幌管区気象台の積雪深(札幌市webページより)

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札幌2020年2月(日ごとの値)(気象庁webページより)

 

 

2020年2月 5日 (水)

詰将棋パラダイス2020.2月号

 詰将棋パラダイス(詰パラ)2月号の話を書いてなかったので遅ればせながら書いておこう。詰パラは全日本詰将棋連盟の発行する詰将棋専門の月刊誌で、定期購読者がほとんどでごく一部以外書店売りしていないので、よほどの愛好者でないと見たこともないと思う。B6判108ページで定価税込み800円、毎月70-80題くらいの詰将棋が出題され解答を懸賞募集している。
 ぼくが初めて購読したのは中学生の頃なので大昔だが、一時やめていたのを2000年に復活して20年目になる。ずっとパラパラ目を通すだけだったのが、退職で時間の余裕ができたのを機会に少しまじめに解図に取り組もうと、一昨年から解答応募するようになった。中に詰将棋学校というコーナーがあり、手数順に、小、中、高、短、大、院、と6段階に分かれていて毎月計25問が出題される。年間250題(6,12月は休み)で全部正解すると700点満点になっている。ぼくの初年度(2018)の得点は、メール不達問題等があったこともあり405点とあまり芳しくなかったので、昨年は最低でも6割420点、できれば7割490点を目標とした。6割ならぎりぎり「可」で合格、7割なら「良」というわけだ。
 で、2月号の話に戻ると、2月号には11月号の結果発表が載っていて、すなわちこれで昨年の点数が確定するということになる。11月号の問題はぼくとしては珍しく、小中高短大までの23題をすべて解いて送ってあった。ふだんは小中高はともかく、短は5題中3,4題、大は3題中1題くらいしか解けないので、こんなことは初めてだ。各校その月の全題正解者は名前が載るので楽しみにしていたら、なんと中学と短大で各1題軽率なミスで解答を間違えていたという結果にガックリということになった。難関の大学は3題正解して初めて名前が載ったというのに。というわけで年間成績は手元の集計だと厳しめにみて486点ということになった。公式な集計と順位発表は6月号を待たねばならないが、490点、順位30位の目標は難しいだろうな。

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1月30日に到着

 

2020年2月 4日 (火)

少雪の立春

 今日は立春。この時期はまだまだ冬真っただ中ではあるが、日が長くなり日の明るさも増して少しずつ春の近づきが感じられてくる。長く厳しい冬ももう少しの我慢だと思うのが例年だが、今年は記録的な高温少雪のせいで、え、もう冬が終わるのという感じだ。
 うちのあたりは市内でも雪の多い地域なのだが、それでも今年の少なさは際立っている。家の裏の写真を雪の多い年と比べてみると歴然だ。

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家の軒下の状況(左が2020.2.4、右は2012.1.24)

 道新ニュースによると、札幌観測点の1月の累計降雪量は85 cmで平年の49%となり、1953年の統計開始以来4番目の少なさだったそうだ。実感ではもっと少なく、それでも85 cmも降ったのかという気がするが、平年の半分以下というからいかに少ないかがわかる。ただ、この平年値というのは曲者で、世界的な温暖化が急速に進んでいるので過去のデータとの比較があまり実感的ではないのも事実だ。気象庁webページによると、平年値の定義(pdf)は「西暦年の1位が1の年から数えて、連続する30年間について算出した累年平均値を平年値という。これをその統計期間に引き続く10年間使用し、10年ごとに更新する。」となっていて、現在の値は1981-2010年の30年間の平均値が使用されている。来年が10年ごとの更新年なので今年のはもっとも古い値で、40年前から10年前までの平均ということになる。最近の気候変動を踏まえれば基準とするのに無理があると思う。
 実際に、平年値にカウントされていない札幌のここ10年間の1月と2月(カッコ内)の累計降雪量(cm)は次のようだ。

2020 85(?)
2019 125(52)
2018 147(78)
2017 106(88)
2016 98(113)
2015 127(39)
2014 148(118)
2013 125(168)
2012 99(81)
2011 172(111)

 過去10年で比較しても今年が少ないのがわかるが、平均値(123)比では69%となる。これをみて気づいたのは2月の雪の少なさだ。過去9年で1月より多かった年は2回しかなく、9年平均だと2月の累計は1月の74%だ。これを単純に今年に適用するとたったの63 cmとなるが、さてどうなるかな。

 

2020年2月 2日 (日)

ナイキヴェイパーフライ

 話題をにぎわしていたナイキヴェイパーフライ問題がとりあえず現行品はOKということで決着した。まあそうだろうな。3万円くらいで市販されていてこれだけ広く使用されているものを、オリンピック直前に禁止することはできないだろう。箱根駅伝もそうだったけど、マラソンレースではおかしいくらいみんなこのシューズ履いていたから、いっそ公平でいいのでは。今後は4か月の市販実績のあるもので靴底4センチ以下、反発プレートは1枚まで、という制限が課せられるらしい。
 ぼくもランナーのはしくれなのでシューズがどれだけ重要かはよくわかる。ナイキといえばクッション性の高いエアーシリーズで、初級者の足にも優しいので、ぼくも昔から愛用している。ヴェイパーフライはvapor flyだろうか。vaporというからにはエアーじゃなくて特殊な気体が入っているのかと思って調べてみたら、vapor weaveというアッパーの軽量素材のことなのだった。クッション性とは関係なかった。となるとぐいぐい前へ押し出されるようなという使用感はカーボンファイバープレートの効果なのか。キプチョゲが非公認で2時間切りしたときのはプレート3枚入りの特注シューズだというしな。そのへんで1枚までと制限したのだろう。
 しかし素材開発は日進月歩、これからどんどん新しい素材が出てくるだろうし、そのたびに使用可否を議論しているわけにもいくまい。それで不公平になるというのなら、古代オリンピックのように裸で競技するしかなくなってしまう。市販されて誰でも入手可能なモデルなら公平性という点では制限する理由はない気がする。たとえば高橋尚子や野口みずきが履いていたとかいう特注三村シューズみたいな方がこうなってみると排除されるべきなのだよな。だけど、弘法は筆を選ばないんじゃなかったっけ(笑)。

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ぼくのナイキ(アウトレット品)

 

2020年2月 1日 (土)

駅の禁煙化

 JR北海道のニュースリリース(pdf)によると3月14日のダイヤ改正日から隔離した喫煙室をもつ10駅を除くすべての駅構内を禁煙とし、ホームや駅舎横等に設置してある灰皿を撤去するとのこと。遅きに失した感はあるが、まあ一歩前進したとみていいだろう。そういえば、今日から大手私鉄で唯一残っていた近鉄特急の喫煙車が廃止されるし、同じ3月14日からはJR最後の牙城だった東海道・山陽新幹線からついに喫煙車が消える。いずれも4月から全面施行される改正健康増進法の定めに則ったものだろう。

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JR北海道ニュースリリースより

 しかしまだまだ問題も多い。わが家の最寄り駅であるあいの里教育大駅はもうしばらく前から完全禁煙になっているが、その前の分煙時代は駅の出入り口横に喫煙コーナーがあって灰皿が設置されていた。駅舎にはいるにはタバコを吸っている人の横をすり抜けてゆかねばならず、どこが分煙やねん!といつも思っていたものだ。その灰皿が撤去されて完全禁煙になったら問題は解決したかというとさにあらず。電車を降りて駅を出た人がタバコに火をつけて吸いながら歩き去る、という光景があたりまえのように繰り返されている。車内や駅舎内で吸えない分だけそこから解放されたときの喫煙機会が増えるのは当然だろう。札幌駅前など一部の路上喫煙禁止区域を除けば建物外は一切制限がないので、これは通勤駅ならどこでも見られる風景だ。後ろを歩く嫌煙者にしてみればたまったものではない。
 法律では、公共施設は禁煙、その他は原則屋内禁煙とされて、受動喫煙対策が講じられたかのようにみえるが、実態はこういうことになっている。発想が逆なのだよな。禁煙区域を定めるという決め方では、いくら段階的に制限を厳しくしてもその他が野放しになるのであって、逆に喫煙可能区域(完全隔離喫煙室)を定めてそれ以外は屋外もすべて禁煙とすべきなのだ。国にそれを望むのは無理だろうけど、どこかの自治体で市(町村)域禁煙条例なんてのをつくったらどうかな。今の時代話題性十分だと思うけどな。

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厚生労働省webページより

 

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