ナイキヴェイパーフライ
話題をにぎわしていたナイキヴェイパーフライ問題がとりあえず現行品はOKということで決着した。まあそうだろうな。3万円くらいで市販されていてこれだけ広く使用されているものを、オリンピック直前に禁止することはできないだろう。箱根駅伝もそうだったけど、マラソンレースではおかしいくらいみんなこのシューズ履いていたから、いっそ公平でいいのでは。今後は4か月の市販実績のあるもので靴底4センチ以下、反発プレートは1枚まで、という制限が課せられるらしい。
ぼくもランナーのはしくれなのでシューズがどれだけ重要かはよくわかる。ナイキといえばクッション性の高いエアーシリーズで、初級者の足にも優しいので、ぼくも昔から愛用している。ヴェイパーフライはvapor flyだろうか。vaporというからにはエアーじゃなくて特殊な気体が入っているのかと思って調べてみたら、vapor weaveというアッパーの軽量素材のことなのだった。クッション性とは関係なかった。となるとぐいぐい前へ押し出されるようなという使用感はカーボンファイバープレートの効果なのか。キプチョゲが非公認で2時間切りしたときのはプレート3枚入りの特注シューズだというしな。そのへんで1枚までと制限したのだろう。
しかし素材開発は日進月歩、これからどんどん新しい素材が出てくるだろうし、そのたびに使用可否を議論しているわけにもいくまい。それで不公平になるというのなら、古代オリンピックのように裸で競技するしかなくなってしまう。市販されて誰でも入手可能なモデルなら公平性という点では制限する理由はない気がする。たとえば高橋尚子や野口みずきが履いていたとかいう特注三村シューズみたいな方がこうなってみると排除されるべきなのだよな。だけど、弘法は筆を選ばないんじゃなかったっけ(笑)。
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