少雪の立春
今日は立春。この時期はまだまだ冬真っただ中ではあるが、日が長くなり日の明るさも増して少しずつ春の近づきが感じられてくる。長く厳しい冬ももう少しの我慢だと思うのが例年だが、今年は記録的な高温少雪のせいで、え、もう冬が終わるのという感じだ。
うちのあたりは市内でも雪の多い地域なのだが、それでも今年の少なさは際立っている。家の裏の写真を雪の多い年と比べてみると歴然だ。
道新ニュースによると、札幌観測点の1月の累計降雪量は85 cmで平年の49%となり、1953年の統計開始以来4番目の少なさだったそうだ。実感ではもっと少なく、それでも85 cmも降ったのかという気がするが、平年の半分以下というからいかに少ないかがわかる。ただ、この平年値というのは曲者で、世界的な温暖化が急速に進んでいるので過去のデータとの比較があまり実感的ではないのも事実だ。気象庁webページによると、平年値の定義(pdf)は「西暦年の1位が1の年から数えて、連続する30年間について算出した累年平均値を平年値という。これをその統計期間に引き続く10年間使用し、10年ごとに更新する。」となっていて、現在の値は1981-2010年の30年間の平均値が使用されている。来年が10年ごとの更新年なので今年のはもっとも古い値で、40年前から10年前までの平均ということになる。最近の気候変動を踏まえれば基準とするのに無理があると思う。
実際に、平年値にカウントされていない札幌のここ10年間の1月と2月(カッコ内)の累計降雪量(cm)は次のようだ。
2020 85(?)
2019 125(52)
2018 147(78)
2017 106(88)
2016 98(113)
2015 127(39)
2014 148(118)
2013 125(168)
2012 99(81)
2011 172(111)
過去10年で比較しても今年が少ないのがわかるが、平均値(123)比では69%となる。これをみて気づいたのは2月の雪の少なさだ。過去9年で1月より多かった年は2回しかなく、9年平均だと2月の累計は1月の74%だ。これを単純に今年に適用するとたったの63 cmとなるが、さてどうなるかな。
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