「スーパー」が消える
時刻表2020.3ダイヤ改正号の話題、第3弾。その前に第2弾のエアポートの話の続き。まず、南千歳駅の着発ホーム入れ替えについては、すでにJR北海道のwebページに掲載されていた。予想通り。それから超ローカルな変化として、貴重な学園都市線直通のエアポート上下2本のうち夜の石狩当別行きが札幌で分割された。一度だけ乗ったことがあって札幌駅乗換えがないのはすごい便利だと思ったけど、さすがに1日1本ではなあ。待って乗るほどではないし。朝の1本が残ったのは不思議。
ここからが本題。特急の愛称名から「スーパー」冠が消えた。車種の更新が進んで区別する意味がなくなった、というより定期列車はそもそもスーパーの付かない「北斗」、「おおぞら」、「とかち」はなかったから単に簡略化したということだろう。JR東の「踊り子」からも消えたので、これで残るスーパーは西日本の中国筋の4種だけとなった。
さて、それでまた細かい話になるが特急の車種が一部変更になっている。JR北海道は長期計画で特急用気動車の更新を進めている。古い順に183系、281系、283系をゆくゆくは261系に統一する計画で、この改正では6往復ある283系の「おおぞら」のうち3往復が261系化される。261系は釧路へは初入線ということで、趣味筋では話題になっていた。
函館方面の「北斗」に2016年に初めて261系が投入されて以来、2018年までにそれまで残っていた183系をすべて置き換え、さらに昨年春の改正では281系を2往復置き換えて、「北斗」は今では261系9往復、281系3往復体制となっている。釧路方面では「とかち」が一足早く2013年にはすべて261系化されており、今回初めて「おおぞら」にも投入されたということになる。
うんうん順調に車両更新が進んでいるではないかと言いたいところだが、不思議なのが網走方面の「オホーツク・大雪」がいまだにすべて183系で運用されていることだ。2019春改正向けの261系増備のときも、いよいよオホーツク系統が置き換えられるのだなと思ってたら、空振りに終わり、今回の改正でいよいよと思ってたのにまたもや見送り。なんでだろう。車齢30年をゆうに越す183系はおろか281系よりも新しい283系(車齢20年)を先に置き換える理由がわからない。「オホーツク・大雪」はG車入りの4両編成で「とかち」と基本編成は同じだから予備編成を共通化すれば効率的な運用ができると思うけど。
ひとつ考えられるのは、石北線が全線単独では維持困難とされる輸送密度2000人未満の線区だということだ。道央と北網を結ぶ基幹路線だからまさか廃止されはしないだろうけど、新車投入などは後回しになっている、てことはないだろうな。それをいえば宗谷線はもっと状況悪いけど、稚内方面の「宗谷・サロベツ」が261系化されているのは宗谷本線高速化事業という別枠予算がある関係だが、石北線にはそれがない。いずれにせよ地元住民には関係ない話なので、よく北見・網走の人怒らないものだと思う。
などといいながら、実はぼくは82系の流れをくむ183系の貫通型先頭車がゲンコツ形の281/283/261系よりずっと好きなので、いつまでも元気に走り続けてほしいと思っているのだけど。
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