パンデミック
勢いが止まらない。
WHOのテドロス事務局長がCOVID-19の感染が100以上の国で10万人以上に広がっていることを受けて「パンデミックが非常に現実的になってきている」との見解を示したそうだ。そもそもパンデミックかそうでないかはどこで線を引くのかがよくわからないのだが、ジョンズ・ホプキンス大学のTracking Coronavirus COVID-19などをみると、もう事実上はパンデミックといっていいのではないだろうか。
各国の感染者数(3月10日時点)をみると、中国(80756)が断トツに多いのは別として、以下イタリア(9172)、韓国(7513)、イラン(7161)、フランス(1412)、スペイン(1231)、ドイツ(1224)、アメリカ(754)と続いて日本(530)は9位となっている。ところが死者数では中国(3121)、イタリア(463)、イラン(237)、韓国(54)、フランス(30)、スペイン(30)、アメリカ(26)、日本(9)の順となっている。
順位だけみると感染者数と死者は相関しているように見えるが、その比率は国によって大違いだ。感染者/死者比は、中国(25.9)、イタリア(19.8)、韓国(139.1)、イラン(30.2)、フランス(47.1)、スペイン(41.0)、アメリカ(29.0)、日本(58.9)となる。これはもちろん感染者数というのが検査数に依存しており、日本のように検査数が低く抑えられている国では公式の感染者数が実態を反映していないことが大きいことによる。
日本では潜在感染者数がもっと多いことを考えると、死者9人というのは世界的にみても非常に少ないと思う。なんだかんだ言って日本のCOVID-19対策は善戦しているといえるかもしれない。それに比べてイタリアの死者数の多さは異常だ。医療事情など国情が違うとはいえ、同じ病気でこんなに差が出るのは不思議。SARS-CoV-2というウイルスは一種類なんだろうかという気にさえなる。イタリア全土に移動制限が実施されたというし、これから注視すべきは日本やアジアよりヨーロッパなのでは。
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