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2020年4月

2020年4月30日 (木)

スギナ退治

 今日は暖かく、札幌の最高気温は20.9 ℃まで上がった。サクラの開花宣言も出されて、平年よりは早いものの昨年よりは6日遅いとのこと。少雪暖冬といいながら春先の低温が響いたかな。実感にも合っている。わが家だけ春が遅いのではないので一安心。
 気温が上がって春本番になってくるといろんな花が咲いてきて楽しみだが、それと同時に雑草もどんどん出てくる。ここ数日でスギナが庭のあちこちに顔を出してきた。気がつくとツクシも伸びている。他の雑草もまあ迷惑ではあるがスギナにはほとほと手を焼かされる。なんせ地下茎を縦横にはりめぐらせているので、抜いても抜いてもどんどん生えてきていたちごっこだ。ラウンドアップが効くようだが庭に撒くわけにはいかないし。同じ植物を標的とする除草剤の選択性が難しいのはわかるけど、スギナはシダ類なので高等植物とは違うはずだから、選択的な除草剤があってもよさそうなのになと、農薬化学研究室出身のぼくは思ってしまう。
 ぶつくさ言ってもはじまらないので、春先の伸びないうちにとにかく抜く、そして根の張っているところは根こそぎ掘り上げて除去する(切れっぱしからどんどん伸びるそうだからこれは逆効果かも)。そんな季節がまた始まった。

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地上部と地下部

 

2020年4月28日 (火)

9月新学期案

 感染拡大が収まらず、北海道の学校再開は予想通り6月からに延期されそうな感じになってきた。1年のうちの2ヶ月はすでに大きいし、しかもそこからの再延期がないという保証もない。どうなるのだろうか。特に、受験を控える中3、高3生は不安だろう。
 ここへきて、いっそ9月新学期にしてはどうかという案がちらほらと現れてきた。ずるずると一寸延ばしに先送りするよりも、目標を遠方に定めてリスタートするというのはいいかもしれない。緊急事態宣言が全国に出されたとはいっても、地域により事情が異なり学校再開もばらばらとなると、全国的な教育の機会均等の問題も生じてくるし。もちろんオリンピックと同じで、延期を決めたからといってそこに間に合うように事態が収束するという見通しがあるわけではないのも事実だけど。
 学校の9月入学というのは昔からあるアイディアで、一時東大が検討していたけれどあれはどうなったんだろう。全国レベルで学事暦をすべてずらすというのは大ごとで、さすがに今から決めて今年の9月からというのは難しいとは思うけど、本気でやる気があるなら今がチャンスだという気もする。なんだかんだと検討するばかりで先送りして「変わる」ということに消極的なこの国では、こういう切羽詰まった状況でないとドラスティックな変革はできないと思うから。でもまあ無理だろうな。学校だけの問題に留まらないので社会的な影響が大きすぎると警鐘を鳴らす人もいるし、できない理由はいくらでもあげられるから。

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f*******************mさんによる写真ACからの写真

 

2020年4月27日 (月)

マスクして走る?

 ぐずついた寒い天気が続いていたが、今日は少し回復したので予定通り外を軽くジョギングしてきた。
 ところで、SARS-CoV-2濃厚接触者の定義が変更されて、これまでは発症日後だったのが発症2日前からの接触となった。感染者からのウイルスの排出が発症2日前にピークになることがわかってきたことによる。季節性インフルエンザのように発症1日後がピークになるなら発症後に隔離すればいいけれど、2日前では無症状のうちから対応すべきということになり、それは事実上無理だ。2日後に発症するかしないかなど誰にもわからないので、すべての無症状の一見健常者でもウイルス排出の可能性があるということになってしまう。
 というわけで、感染を広げないためにはふだんからマスクをつけるべきだし、ジョギングするときもマスクをつけなさいということになりつつある。マラソンランナーでもある山中先生までもが率先してそれを言い出したのも影響が大きい。ただ、たしかに東京あたりの主だったランニングコースには休日に多くの人が集まってくるので、屋外とはいえ感染リスクがあるかもしれないけれど、ほとんど走っている人がいないこのあたりでわざわざマスクする必要があるとも思えない。第一、ぼくなどはキロ7分くらいのスローペースでしか走らないから普通の鼻呼吸しかしてないし、おしゃべりしながら散歩してる人よりよほど安全だと思うけど。
 そうはいっても、札幌は感染者が依然減っていないし、このままでは連休明けも緊急事態宣言が延長されるのは必至の状況だから、屋外では必ずマスク着用することなんて要請が出てくるかもしれない。マスク着けて走る練習でもしておくかなあ。通気性の悪い不織布のマスクはさすがに苦しそうだから、ガーゼマスクの方がいいような気がするけど、アベノマスクいつ届くんだろうか。

 

2020年4月26日 (日)

お庭カメラ200426

 周囲の状況はどうであれ、NHK用語でいう大型連休に突入した。お散歩カメラ第二弾とでも行きたいところだけれど、時折り雨がぱらつくあいにくの天気。気温も低く、自粛しろと言われなくても外へ出る気がしない。
 しかたがないので庭でも眺めてお茶を濁そう。今年は雪解けが早かったわりにはわが家の山草の生育はいまいちで、開花はやはり5月になりそう。あれカタクリが見当たらないな。枯れちゃったかな。

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オオバナノエンレイソウ
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サンカヨウ
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エゾエンゴサク
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ヤエザキイチリンソウ
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ヒトリシズカ
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フタリシズカ
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シラネアオイ

 

2020年4月24日 (金)

大通ビアガーデン中止

 まあそうなるだろうなとは思っていたけれど、今夏の大通ビアガーデンの中止が正式に決まった。そういえば、オリンピックのマラソン会場が札幌になって重なる期間はどうするんだろうなどと言っていた時期もあったな、今思えばのんきなもんだったよ。周りにも嘆いている人がたくさん。今日はそれだけ。

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名物リッタージョッキ

 

2020年4月23日 (木)

他人事ではない

 岡江久美子さんがCOVID-19に罹患していたとは知らなかった。
 何万人亡くなろうとそれが知らない人であれば身近には感じない。しょせんは他人事で自分は関係ない。なので自粛しろと言われても守れない。80%削減だの3密回避だのといくら繰り返し言っても守れない。だから、志村けんさんや岡江久美子さんのような多くの人に愛された有名人が亡くなるというのは、とても残念なことだけれど、人の心を引き締める効果があると思う。
 今手をこまねいていると、これからどんどん知っている人が亡くなっていくかもしれない。志村さんは高齢者で喫煙歴があった。岡江さんは高齢者とはいえないがガンの放射線治療で免疫力が落ちていた。だけど、次の人は何の基礎疾患も既往歴もない普通の人かもしれない。あなたかもしれないし私かもしれない。

 

2020年4月22日 (水)

オンライン授業

 大学も緊急事態宣言による休業要請の対象となっているので、事実上キャンパスは閉鎖になり、学生は入構できないことになっている。研究がストップしたりとかも問題だし、講義も行えないのではいつまでも新学期が始まらず大変だ。というわけで各大学軒並みオンライン授業化を余儀なくされている。
 室蘭工大で今日からオンライン授業が始まったというニュースが流れていた。来月27日まで原則としてすべての授業をオンラインでやるのだそうだ。室工大がどういうターム制をとっているかしらないが、仮に4期制だとするとほぼ1タームはオンラインになるのだろう。実験や実習もできるだけオンラインでやると言っていたけれど、さすがに実験は無理だろう。演示だけで済むとは思えないし。実験やらないわけにはいかないから、後で集中的にやることになるのだろうな。
 北大も当初の一般教育科目はすべてオンラインでやることが決まったらしい。学部の講義はそこによってまちまちのようだが、連休明けからすぐに対面で通常通りやるのは難しいだろうから、結局はオンライン対応をせざるを得ない気がする。自分だったらどうするかなとつい考えてしまう。前期の授業は80人規模だったから対面は論外で、今ごろはせっせとオンデマンド用のビデオクリップ作成していたかもしれないな。
 現役の先生方はものすごい大変な準備作業をしているのだと思うけど、考えてみると講義科目によってはふだんからオンラインで十分なものもあるだろうし、これを機会に今後はできるだけオンライン化したらいいと思う。それが長い目で授業負担の軽減にもつながるだろう。なにより1回だけやって元通りではもったいない。などと退職教員の無責任な感想でした。

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こういうのができないのは困るな

 

2020年4月20日 (月)

可視マップ

 今日は一転して雨で気温も低く外へ出たくなる天気ではなかった。というわけで、昨日のお散歩カメラで撮ってきた周囲の山の写真を改めて眺めていたところ、いくつか気になったことがあったので、久しぶりにカシミールを引っ張り出してきて、可視マップをつくってみた。
 まずは手稲山の左肩にちょこんと見えたピラミッド。ひょっとして定山渓天狗岳通称定天ではと思って計算したところ、バッチリだった。あいの里地域を含め札幌市内からはほとんど見えないが、石狩川を渡って当別町域にはいると見えてくるのがわかる。これは発見だった。手稲と百松沢の間には無意根山の頭も見えるはずだが写真では判然としない。定天のような鋭鋒ではなくのっぺりした山容なせいだろう。
 次に、空沼岳の山稜が左に尽きた先にちらっと見える白い三角。漁岳はたしか見えないはずだけどなと計算してみたらやはり違った。まさかその奥のホロホロ山ということはないよなとこれも無理。よく見ると恵庭岳より近いかもしれないので999.1 mの無名峰だろうか。
 あとは、もしやと思って確かめたら夕張岳の右側には日高山脈の幌尻岳から戸蔦別岳の稜線が計算上は見えるはずだが見えていない。春霞の中では距離的に無理なのだろう。冬晴れの空気の澄んだときになら見えるかな。

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定山渓天狗岳の可視マップ

 

2020年4月19日 (日)

お散歩カメラ200419

 おだやかな晴天の日曜日。風もなく今年最高の17.2 ℃まで気温が上がった。
 外出自粛で街中は閑散としているようだが、郊外の公園は家族連れでにぎわっている。ぼくもポタポタとジョギングがてら石狩川を渡り、今年初めてのお散歩カメラを楽しんだ。この時期、遠景は霞んでいるのが残念だけど、残雪の山々がとてもきれい。駄文よりも写真をどうぞ(最後の1枚以外はすべて当別町当別太で撮影)。

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群別岳、奥徳富岳、暑寒別岳、南暑寒岳
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神居尻山、ピンネシリ、隈根尻山
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芦別岳
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夕張マッターホルン、夕張岳
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イチャンコッペ山、恵庭岳
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空沼岳、狭薄山、札幌岳
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神威岳、百松沢山、烏帽子岳
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定山渓天狗岳、手稲山
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あいの里公園のミズバショウ(おまけ)

 

2020年4月18日 (土)

四国遍路受難

 ああやっぱりなと思わせるニュース
 四国八十八ヶ所霊場会では新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、各寺に納経所の閉鎖を要請した。目安は5月6日までで、対応は寺ごとの判断に委ねるとのことだが、すでに今週に入って納経所を閉鎖している寺もあり、そもそもお遍路の数が激減しているらしいので、今後の動向は予断を許さない(霊場会webページによると現在閉鎖が決まっているのは4,12,39,54,56,66,68,69,72,73,76番)。テレビのニュースでも、すでに閉鎖になっている54番延命寺で困惑しているフランス人のお遍路さんがインタビューされていた。
 お遍路はそもそも各寺を巡礼して歩く旅であり、四国外からも多数が訪れるから、感染防止の観点からはもっともやってはいけないことのひとつだろう。全国に緊急事態宣言が発令された時点でこのような措置はやむをえないところだと思う。今年は閏年であり、逆打ち(88→1)するとご利益が3倍になると言われていて、通常よりお遍路の数が増える年にあたるので、興行的には痛手だろうな。
 ぼくは、2014-2017の88ヶ所歩き遍路のあと、昨年は別格20ヶ所を回り終えたばかりだ。これが今年なら回れなかったところで、昨年行っておいてよかった。
 大阪の四天王寺が聖徳太子の開創以来初めて閉鎖とか、法隆寺も拝観停止ということだけど、他の寺とか神社はどうなんだろう。寺社はそもそもいつでも開かれているべきもので、この時期だからこそお参りしたい人もいるだろうに。

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お大師様(別格7番金山出石寺)

 

2020年4月16日 (木)

いろいろ訂正

 緊急事態宣言が7都府県から全国に拡大されることになり、北海道も特定警戒都道府県に指定されるとのことで、いろいろな影響が出ている。つい今週書いたばかりの記事も次々に訂正しなければならなくなった。
 まずはJR札沼線の北海道医療大学~新十津川間の廃止前運行。二転三転してなんと明日4月17日の5426D(新十津川10:00→11:23石狩当別)が最終列車になってしまった。明日は下りが5423D(石狩当別7:02→8:00浦臼)、5425D(石狩当別7:45→9:28新十津川)、上りが5422D(石狩月形6:19→6:52石狩当別)、5424D(浦臼8:08→9:23石狩当別)と5426Dの上下合わせて5本のみが運転され、それ以降は運休。さらに沿線町民向けラストラン運転も中止とのこと。いくらなんでも今日告知して明日午前で廃止とはあまりにも急だ。沿線自治体にしてみればやりきれない思いだろう。
 それと、話変わって、北海道大学図書館。開館はされるものの本日4月16日からしばらくは学外利用者は入館できなくなった。これまでも試験期間等学外者はご遠慮くださいということはあったが、今回は全面入館不可ということだ。
 もうこの手の情報はブログに載せるのはよそう。

 

2020年4月15日 (水)

一時帰休

 ほんとうにこの会社、先行き大丈夫なのだろうか。JR北海道が社員の一時帰休に踏み切るというニュース。対象は契約社員を含む約8000人のうち千数百人で、期間は、雇用調整助成金の特例措置が適用される7月下旬までとの予測らしい。
 乗客が激減していて、一部定期特急列車を運休、減車しているのに加え、増発したばかりの快速エアポートも毎時1本運休するとはいえ、全体の列車本数からいえばわずかであり、列車を運行している以上は運転、保守、点検業務は同じだけかかるわけなので、事務系や窓口業務を中心とはいってもこの数にはびっくりだ。先日、5月の連休中の予約状況が発表になって、予約席数が対前年比で新幹線が9.8%、在来線が15.6%というから尋常ではない。なんとか少しでも利用して支えてあげたいが、札幌内外の移動は自粛せよということではどうしようもない。
 ここへきて、ペンディングになっていた札沼線北海道医療大学~新十津川間の廃止前のラストランの予定がやっと発表(PDF)になった。やはり、当初予定の5月6日まで運行はなくなって、連休前の4月24日で通常運行を終了し、4月27日に沿線4町の地元民向けに特別運行を行う。ただし、いずれも町外からの来訪は自粛してほしいとのことだ。もうあと1週間ちょっとになってしまった。うちはJRに2駅乗れば沿線の当別町という至近だけど、地元民とはいえないのでおとなしくしていよう。

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石狩月形駅(2011.8.26)

 

2020年4月14日 (火)

先見不明

 まさに恥じ入るしかない。
 雪が解けて例年なら北海道もマラソンシーズンに突入するはずだが、今年はもう壊滅的だ。並みいるレースがことごとく中止に追い込まれている。北海道の春一番を飾る伊達ハーフマラソンは今週末の19日の予定だったが、すでに2ヶ月も前から中止が決まっている。2ヶ月前というと2月中旬で、3月頭の東京マラソンをどうするかといっていた時期だ。マラソンは屋外だし参加者同士の距離もそこそこあるし、レース中は会話はほとんどしないし(のべつしゃべっている人もなかにはいるけど)、それほど問題ないのではないかと、ぼくも楽観的に考えていて、さすがに4月中旬のレースの中止をもうはや決めるなんて先見の明がありすぎはしないか、などというのんきなエントリ(2/23)を書いていた。
 どっこい。それからの感染拡大はここに記すまでもなく、5月の洞爺湖マラソンも7月の北オホーツク100キロマラソンも中止が決定、6月の千歳JAL国際マラソンとサロマ湖100キロマラソンはまだ公式発表はないが、おそらく中止だろう。こうなると伊達ハーフの実行委員会の先見の明には脱帽せざるを得ない。先見の明のないのはぼくのほうで、本当に申し訳ありません(ペコ)。
 もう一つ、北オホーツク100キロマラソンについては、おすすめの記事(3/28)を書いたばかりだった。4月1日のエントリ開始から2週間とたたないうちの中止決定で、4月に入ってからの第2波感染拡大の影響を勘案したということだ。こちらも宗谷地方はまだ感染者ゼロだからなどと能天気なことを書いたけど、だからこそ首都圏や札幌近郊など感染多発地帯からの参加者の流入は抑えたいところだろうし。ぼくの記事に触発されて申し込んだ人がいるとは思えないけど、幸い参加費は全額返金されるそうなのでよかった。
 というわけで今年はもうレースを走れる気がしない。走り込みしてもしょうがないし、日々のモチベーションはダダ下がりだ。

 

2020年4月13日 (月)

図書館また閉館

 例の重厚長大本をがんばって読み進んでいる。楽しみの読書なのだからがんばる必要はないのだが、なんせ図書館で借り出した本なので2週間という期限がある。札幌市は1回だけ延長できるので予約がはいっていなければ4週間にはなるのだけれど、できるだけ期限内に読み切りたい。というか普通は余裕で読めるはずなのだ。が、今回はこれがなかなか厳しい。借出してから読み始めるまでにちょっと時間が空いたせいもあるが、まだ上巻が終わらないのにもう今週が期限だ。
 と思っていたら、ここへきて新型コロナウイルス感染第2波到来によって、1日に再開したばかりの札幌市図書館がまたまた明日から休館となってしまった。こんどは5月6日までということで、返却期限も自動的に延長されてしまったので、もうがんばる必要もないということになった。まあ、のんびり読むには恰好の本だからよかったかな。しかし、さすがに連休明けまではかからないのに、次に読む本が借りられないということになった。これはまたこれで困る。さすればということで同じく1日に再開した次に近い石狩図書館はというと、こちらもまた15日から連休明けまで休館とのこと。明日からの学校の再休校も札幌市内だけではなく通学生の多い近郊の高校にまで及んでいるから、しかたのないことだ。
 というわけで、困ったときの北大図書館に行かねばなるまい。ほんと頼りになるわ。

 

2020年4月11日 (土)

読書

 北海道は今日で4日連続10人以上のSARS-CoV-2感染者が確認され、これはもう感染拡大の第2波に突入したといえるだろう。ちょうど年度替わりから10日を過ぎたところなので、ここしばらくは道外からの人の流入による感染者が増えるかもしれない。いったん解除された緊急事態宣言も特に感染者の多い札幌市に限ってはまた出されるかもしれないな。3密を伴う不要不急の外出自粛といっても、そもそも年金生活者の身としてはそんなに用事があるはずもなく、ここのところは庭いじりとジョギング以外は家でおとなしくしている。
 幸い本を読むとか詰将棋を解くとか家でもいろいろやることはあるので退屈はしない。というわけでここ数日は最近お気に入りのスティーブン・キングに没頭している。しかしこれが長い。図書館で借りてきた本は菊判2段組み各800頁が上下2冊。字数を計算すると1冊ざっと100万字だから上下で400字詰原稿用紙(今どきあるのか?)なら5000枚という大作だ。いつもはほとんど文庫本ばかりなので、この読んでも読んでも進まないという感覚は久しぶり。遠い昔、学校の図書室で文学全集を借りてきて片っ端から読んでいたことがあったが、あれがこんな感じだった。たまにはいつもの読書用椅子で足を伸ばしてこういうずっしり重い(約1キロ)書物をゆっくりめくるというのも、いかにも豊饒な時の流れを楽しんでいるという感じでいいものだ。これに比べれば、通勤電車の吊り革にぶら下がって文庫本を読むなぞは読書のうちにはいるかという気になる。この作品には文庫判の5冊本もあるけれど、近所で借りられる図書にはなかったのでやむなくこちらにしたのだが、これを借りて正解だったと思う。さて続きを読むとするか。

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重厚長大本

 

2020年4月10日 (金)

石狩当別駅弁販売

 札沼線北海道医療大学~新十津川間廃止まであと4週間を切った。平常ならお別れ乗車等に全国から来訪者が増えてにぎわうところだが、今年のこの状況なので今一つ盛り上がらない。先日、廃止間際には全列車が全席指定として運行されるという記事をアップしたけれど、その指定券発売についての続報もまだ公表されていない。それどころか、東京都などに緊急事態宣言が発令されたことで、感染防止のためには首都圏や関西などこれら地域からの来道者を極力減らさねばならないという観点からは、多数の人が集まるイベントは避けねばならず、お別れ列車の運行そのものも予断を許さない状況なのかもしれない。
 そんななかで、廃止に先立って期間限定で石狩当別駅に駅弁が販売されるというこれは明るいニュース。さすがに札沼線に駅弁があったとは知らなかったが、なんと石狩当別駅開業翌年の1935年から約15年間、駅前の田西食堂が弁当の立ち売りをしていたのだそうだ。70年前のことで知らなくて当然か。その田西食堂が移転したものの現在も田西会館としてレストランを運営しており、そこが4月4日からの土日と29日から5月6日まで(予定)の毎日、朝7時から7時45分まで新十津川行き列車の発車する3番線で、幕の内と豚丼を各20個限定で立ち売りするのだそうだ。
 せっかくの地元の取り組みなので、この期間に行かれる方はぜひお買い求めください。5月1日までは指定券不要だし、臨時の新十津川行きが出る11:45までには売り切れてしまうだろうな。

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石狩当別駅
(Him56 / CC BY-SA (https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0))

 

2020年4月 9日 (木)

詰将棋パラダイス2020.4月号

 詰将棋パラダイス4月号は3月31日に到着。結果稿は1月号の分なのでまた新たな年の初回分だ。詰棋校の方はなんとか解答を提出した分は正解していたようだが、思わぬところに落とし穴があった。保育園の4番の5手詰を間違えた。初級クラスの保育園(3,5手詰)、幼稚園(7,9手詰)だからといって手を抜いているわけではもちろんないので、これは単なる見落とし。お恥ずかしい。解説によれば同じ錯覚をした方が10人近くいたらしいので、間違えやすいところではあるのだろう。しかし、この問題の作者が「19枚目の歩」さんで、作者名をみてもっと慎重になるべきだったなと思ったが後の祭り。実は、ぼくは昨年も1月号の幼稚園で1題誤解答をやらかしていて、その問題の作者が同じ人なのだった。今後要注意マークをぐりぐりつけておかなくては。
 さて、今月号は2019年下期の半期賞の発表がある。半期賞とは詰棋校の前期(1-5月)、後期(7-11月)の5ヶ月分の作品の中から各校1題ずつ各担当者が最優秀作品を選出するものだ。解答者の評点(ABC評価点)はあくまで参考であり、必ずしも最高得点を得た作品が選ばれるわけではない。今回の結果は、ぼくがコンスタントに解答している中では小、中、高は納得で、短はやや意外だった。興味深いことに、小と高は高得点作品が順当に選ばれているが、中、短、大は同じ月により高得点の作品があるにもかかわらず次点作が逆転で選ばれている。選題される作品の難易度や質それに解答者は月によって異なるので、違う月の作品の得点をそのまま比較できないのはわかるが、同じ月の作品間の得点差はその月の解答者の評価が反映されているはずだから、それよりも担当者の意志が優先されていることになる。なかなかおもしろい。そのひとつ、中学の受賞作11番青木裕一氏作は意外と得点が伸びなかったもののぼくの好きな作品だ。この作者はぼくにとって名前を見ただけでぜひ解いてみたくなる人の1人。半期賞初受賞とはほんとに意外だ。

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詰将棋パラダイス2020年1月号
保育園4番19枚目の歩氏作

 

2020年4月 7日 (火)

緊急事態宣言

 いよいよ緊急事態宣言が発令された。4月8日0時に発効し5月6日まで約1ヶ月をめどとする。対象地域は東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の7都府県ということで、なんで福岡がはいって愛知がはいらないんだとかかまびすしい。都道府県で区分けするのはどうかという気もするが、さすがに全国一律というわけにはいかないから、どこかでは線引きしなきゃならないのだろうな。北海道のように対象地域にはいってないからといって、無罪放免というわけにはいかないし、気を緩めることなく対応を継続していかなければならないのはもちろんだ。具体的要請内容は知事がそれぞれ決めるのであれば、全国すべてに適用したうえで、最重点地域、重点地域、警戒地域くらいに分けて、それぞれの重みづけで指示内容を変えればいいような気がするが。
 ところで、今回の緊急事態宣言発令に先立って、北海道の鈴木知事が緊急事態宣言の対象候補地として北海道を挙げていたTBSのweb記事に対して、実際の状況を確認したうえでの報道かと抗議し、それをうけてTBSは記事を削除すると回答したというニュースがおもしろかった。候補地として報道されることによる道民の動揺とか、他県民への風評被害を避けることもあるだろうが、それ以上に知事にしてみれば、自分が他県に先駆けて1ヶ月以上前に緊急事態宣言を出し、その結果全国一多かった感染が現在は落ち着いて下火になっている、との自負もあるのだろう。しかし、一地方知事の申し入れに傍若無人なメディアが素直に従って撤回したというのもなんだな。やはり官邸との太いパイプがものをいってるのだろうかと邪推してしまう。

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Portman777さんによる写真ACからの写真

 

2020年4月 6日 (月)

道路補修開始

 つい2週間前までは東京オリンピックを予定通り開催するか延期するか中止するかと大騒ぎしていたのに、そっちがほぼ片付いた今は、いよいよ緊急事態宣言が出るとか出ないとかで大騒ぎしている。その間には例のアベノマスク問題もあったか。何かというとそれ一色になってしまうのは、メディアの煽り方のせいでもあり、また日本人の国民性でもあるのだろうか。
 それはともかく、東京2020という名の2021年オリンピックまでいよいよあと473日。すでに聖火も到着したし、開催に向けて準備が着々と進行している。今日からは札幌開催となるマラソン・競歩のコースの道路補修が始まったというニュース。この地では道路の舗装は冬を越すと凍結融解の繰り返しでボコボコになるので、道路補修も来春に延期なのかと思ったら、そうではなかった。舗装は数年はもつのだそうだ。実際に今回の補修も5年以内に補修した部分は除くとなっている。
 何かと物議をかもしている北大構内部分もこの12日から工事開始予定という記事が北大新聞サイトに上がっていた。本来は5月末終了予定だったが6月にずれ込むかもしれないらしい。6月になると北大祭があるのでメンストはそれまでに終わらないと困るな、といいたいところだが、そもそも今年は北大祭できるのだろうか。いまのところアナウンスはないようだが、新型コロナ対策のイベント自粛もそうだけど、5月連休明け始業では講義時間のやりくりが大変で、ただでさえ前期は6時間授業やってるのに休業日にしている余裕はないだろうし、それどころではなかろう。今年はみんな大変だなあ。

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写真はイメージです
HiCさんによる写真ACからの写真)

 

2020年4月 4日 (土)

廃止前は全列車全席指定席

 しかしこれ前代未聞では。JR北海道ニュースリリースによると、札沼線北海道医療大学~新十津川間が5月6日をもって廃止されるのに合わせ、最後の5連休期間(5/2-6)は始発から終発まですべての列車を全席指定席として運行するのだという。廃止直前は連休でもあり全国から多くの人が集まって車内が混雑するのを見越し、COVID-19の感染防止のための苦肉の措置なのだろう。
 それにしてもねえ。そもそも利用者が少ないための廃止でありしかも休日とはいえ、地元の利用客だっているだろうに、これでは地元客は乗れないではないか。なんせ廃止される区間の駅で指定券を売っている駅はひとつもないのだ。廃止に先立って一足早く4月1日から代替バスが運行開始しているので、もうそちらをご利用くださいということか。ということは、この区間は事実上5月1日をもって通常営業は終了し、その後5日間は特別イベント列車のみが走ると考えればいいのかもしれないな。それと、すべて列車名のない普通列車なのでどうやって列車を特定して指定券を発売するかも問題だ。すでに1ヶ月は切っているが今のところ発売方法については現在準備中で決まり次第お知らせするとしか書かれていない。なにか特別な売り方をするのかな。
 それともうひとつ余計なお世話かもしれないが、営業最終列車となる石狩当別21:31発の列車は石狩月形に22:03に到着する。車両と乗務員はは折返し回送列車となって苗穂運転所までもどるのだが、たぶん満席の5両編成で到着したお客さんはそれからどうするのだろう。バスはすでに運行を終えているし、行き場がないのでは。折り返しの回送を営業運転すれば石狩当別からは札幌行きの終電には間に合うけれど、そんなアナウンスもないし、臨時バスでも出すのだろうか。いろいろと謎だ。
 なお、上記は「2020年4月3日現在の計画であり、今後の新型コロナウイルス感染の状況等によっては、変更または運転を取り止める場合がございます。あらかじめご了承ください。」とのこと。ご注意を。

 

2020年4月 3日 (金)

北区役所篠路出張所

 今日もいい天気。昨日吹いていた風も収まって、思わずどこかへ出かけたくなる陽気だ。というわけで不要不急ではない用事を探し出し、国民健康保険の手続きに役所窓口へ行ってきた。年度初めのこの時期は区役所窓口は混雑が予想される。三密もいやだけど待たされるのもいやなので、多少はマシだろうと24の北区役所本庁舎ではなく、家からも近い篠路出張所へ行くことにした。少しでも時間節約できるようにと、必要書類を用意するのはもちろん、webページから書式をダウンロードして事前記入して持参した。行ってみると、狭い室内はまさに三密状態で一瞬腰が引けたけど、その割に回転は速く、ものの10分ほどで手続きが終了してしまった。案ずることはなかった。
 出張所は初詣に出向いた篠路神社のすぐ横で駅から3分という便利な場所なので、何年かぶりに篠路駅を利用した。ここは昔から変わらない。駅前に大きな松の木が立つ木造の駅舎は昭和初期の造り。周囲のレンガ倉庫群とともにもはや文化遺産といってもいいくらいだ。学園都市線の篠路駅前後の区間は高架化が決まっていて、周辺の都市区画整備とともにたしか2018年着工だったはずだが、遅れているものとみえ今のところ何もやっている気配はない。昨年の苗穂駅移設によって札幌市内に残る旧駅舎はここだけとなってしまったが、一日でも長くがんばってほしいものだ。

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篠路出張所庁舎

 

2020年4月 2日 (木)

「ウポポイ」ラッピング

 1日遅れたけど新年度のスタート。とはいっても毎日が日曜日のわが家にとっては格別のことはない。定年退職からちょうど2年が経ったわけだ。他のほとんどの人のように再雇用申請すれば特任教員として2年の延長ができて、この3月末で退職となったのはずなので、つまり2年の助走期間というかボーナス期間というかを経て、本来の第二の人生のスタートということになる。しかし、もちろんのこと2年前にはこのCOVID-19騒ぎは予測できなかった。もし今年退職だったら、最終講義やら退職パーティやら送別会やらは軒並み中止だったんだろうなあ。それはそのほうがよかったような気がしないでもないけど。
 そのCOVID-19、北海道は感染拡大が早かった分、最近は下火になった感がある。今夕の道知事の記者会見でも北海道は感染確認地域ということになっていて、公立学校は予定通り来週から再開されるということだ。ただし、まだまだ気を緩めてはいけないのはもちろんで、ここのところの首都圏や関西での感染者数の急激な増大をみていると、そっちはこれからが本番ではないかとすら思えてきて恐ろしい。公立小中高校はともかく、大学は多くの道外学生を迎えるので大変だ。北大の新学期も5月の連休明けに延期されたし、例年4月初めの高等教育推進機構棟の新入生の押し合いへし合いの混雑を思うと、関係者は戦々恐々だろう。
 ところで、北海道のこの4月のイベントというと、4月24日に白老の民族共生象徴空間「ウポポイ」の開業があり、それにあわせてJR北海道も白老駅の改装や、新たな特急の停車増、さらには快速エアポートの編成にラッピングまで施して宣伝しているというのに、これもコロナ禍によって政府は6月まで2ヶ月延期を軸に検討中という話らしい。ネタにしようと写真撮ってあったけど、日付修正したのを貼り直すのだろうか。この先どうなるかわからないしここで使ってしまおう。

200402
733系エアポート編成のウポポイラッピング

 

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