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2020年5月

2020年5月31日 (日)

お庭カメラ200531

 緊急事態宣言とともに始まり緊急事態宣言とともに終わった5月。この週末は外出自粛の解除を祝うかのような絶好の好天。気温も昨日(29.9 ℃)、今日(27.7 ℃)と一気に夏が来たかのようだ。ニュースでは繁華街の人出ばかり映しているが、きっと郊外の公園こそにぎわっているに違いない。まあいいよね。
 いつの間にか春の花は終わり、庭には初夏の花が咲き始めている。例年だと北大祭、YOSAKOIソーラン祭り、北海道神宮例大祭と梅雨のない北海道は一番の季節を迎えるところだが、今年はもちろんいずれも中止。5月も長かったけど、何もない6月もまた長いな。

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山野草のうち唯一遅いフタリシズカはまだ色づかない

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バターカップ(八重、一重混じり)

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モンタナ(アレナリア)

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ヒメウツギ

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ツルニチニチソウ

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ライラック

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裏の遊歩道のナナカマド(not うちの庭)

 

2020年5月29日 (金)

三等三角点「当別太」

 今回は石狩川を越えてお隣の当別町に足を延ばした。といってもうちからはたかだか5キロほどの道のり、走っていってもすぐだ。目的地は最近できた道の駅とうべつのすぐ近くにある三角点「当別太」、踏査日は2020年5月15日。当別太という同名の三角点はなぜか石狩川対岸の札幌市内にもある。同名の自治体や同名駅があるのだから、全国には10万を越える三角点があるのだし、同名の点があっても異とするには当たらないが、近くにあると紛らわしくないのだろうか。

 由来からするとこちらが本家なのは間違いなく、そもそもこのあたりは昔から当別太という地名なのだ。ここともう少し石狩川寄りの美登江地区から一字ずつとって現在の太美という地名がつくられ、石狩太美というJRの駅もある。

 公共交通機関利用なら、その石狩太美駅の駅舎とは反対側の1番ホーム(札幌方面行き乗り場)にある小さな出口から出て、右手に道なりに進み南方向に一直線に伸びる田園地帯の道を1.3キロ歩くと337号線との交差点(A地点)があり、渡った右手に2017年秋に開駅した道の駅とうべつがある。337号線は道央圏のバイパスで通行する車両も多いが、両側に農作業用の側道が並行してあるので、信号を渡った先を左折して側道を東方向に進む。正面には当別保安林の林帯が横切っていて、その林の手前に右にはいる小道があって、そこが三角点への入口(B地点)だ。

 ここから約100 m先の左側薮の中が三角点位置。道路から2 mくらいの位置で、気をつけてみると道路から標石と杭が視認できるのだが、それはわかってからの話。おおよその距離だけで何の目当てもなく初見でさがすのは難しい。右側の田の区切りのあぜ道近く、左側はちょっと先が藪が後退したふくらみになっていて、ここかなと誤認しやすいが、実際はその少し手前にあたる。ぼくはわからなくて三角点Viewerというスマホアプリのお世話になった。これはGPS位置で三角点を探せるすぐれもので、こういう探索には必携と言っていい。

 わかってみれば古びて周囲と同化してはいるものの赤テープを巻いた標柱もあり、標石も笹薮の中にきちんと露出している。標石は古びて丸くなっていて、よくみると三等の表示が右書きだ。点の記の履歴には昭和53年移転旧設置大正2年という記述があるので、標石は大正時代のものかもしれない。今昔マップでみると元は林帯の東側にあったのがわかる。

〇三等三角点「当別太」
 北緯 43°10′38″.2067
 東経 141°27′11″.8488
 標高(m) 3.82

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道の駅とうべつ

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A地点から東側保安林を望む

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保安林横の道をはいる(B地点)

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100 m進んだ左手の薮

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よく見ると赤テープを巻いた杭と右に標石が見える

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

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新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

 

2020年5月28日 (木)

定期通院日

 半年ぶりの定期通院日。ということで久々に朝の通勤時間帯に電車に乗って札駅へ。通学生がいないせいか、時差通勤やテレワークが続いているせいか、通常より明らかに空いている。これで何%減くらいなんだろう。
 病院は入口で検温と体調確認、手の消毒徹底と、さすがにきちんとしているなと思ったが、中へ入ったらそうでもなかった。中央の待合イスにはソーシャルディスタンス表示はないし、採血室のユニット仕切りもほとんど変わっていない。受付カウンターはさすがにビニール仕切りがされているけれど、診察室にはいればふだんとまったく変わりなく、対面の狭いスペースで担当医はマスクもしていない。立ち働いている看護師や職員はみんなマスクだったから、これは個人の問題かもしれないが。
 診断結果は、また半年後かと思ったら、問題の血液像はずっと落ち着いているのだが、生化学値のほうに黄信号が点いて2ヶ月後再検査とあいなった。あちゃ。飲みすぎか食べすぎかわからないがコロナストレスということにしておこう。
 天気が良かったので、帰りに病院からほど近い道庁前庭をぶらぶら歩いて水準点を見物してきた。三角点と違って固有名称がないのと幹線道路沿いにしか配置されてないので、いまひとつ探訪しようという気にならない水準点だが、ここのは保護石4個と銘板がついた立派なものだった。

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L060000000030/一等水準交差点/交30

 

2020年5月27日 (水)

 終日雨。「○○殺すにゃ刃物はいらぬ雨の三日も降ればいい」という地口、七七七五だから都都逸か、があるが、庭仕事とジョギングが日課の定年爺にもこれは当てはまるな。朝、庭を点検して、こっそり栄養茎を伸ばしているスギナを見つけ次第、ふっふっふこの爺の目はごまかせないぞと地下茎ごと抜去するルーティンをやらないと一日のリズムが狂う。
 緊急事態宣言が解除になったので、少し足を延ばして遠くの三角点まで自転車漕ぐかというわけにもいかないし、さりとて家の中で詰将棋三昧といきたいところだが、月初めならいざ知らず月末では、詰パラもすでに解ける問題は解き終わってるし、解けないものはいくら考えても解けない。されば読書でもと思えどスティーブン・キングは読み終わって、図書館は開いたものの次の予約はまだ届いていない。積んであった官僚制となんとかという新書本は意外と面白いのだが、いかんせん爺頭には難しく30分と読み続けられない。こんな日もあるさと昼間っから酒でも飲んでゴロゴロするのも一興だが、なんせ明日は久々の定期通院日なのでそう破目を外すわけにもいかず。
 しようがないから仕事にでも行くか。あ、仕事はもうないんだった(笑)。

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芽生え(播種後5日)

 

2020年5月25日 (月)

緊急事態宣言解除

 まあ解除だろうね。このままだらだら続けても意味ないよ。北海道はまだ早いとか気の緩みが不安という街の声があったけど、もう十分緩んでると思うけど。緊縮体制も1ヶ月も続けばさすがに限度で、守れる人は守れるだろうけど、たいていの人はそんなに続かない。電車やスーパーはともかく、戸外ではマスクしている人の割合は明らかに減ってきている。おしゃべりしながら散歩、ウォーキング、犬の散歩し放題。公園では子供たちがマスクなしでじゃれあっている。これならきちんとマスク着けて学校行ったほうがいいよ。
 もし、解除したせいで第2波(北海道は第3波)が来たら。そのときはそのときでまた宣言すればいい。感染者が数百人、死者が数十人とか急増すれば、またみんな真剣に対策しようという気になるだろうし。弛緩した現状をみていると、喉元過ぎればなんとやらで、そういうショックがないとスイッチがはいらない気がする。
 ウイルス感染をゼロにするのは非現実的な以上は、多少の犠牲は甘受しつつ持続可能な生活様式を確立する以外に方法はないと思うな。

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庭のムスカリ(画像と記事は関係ありません)

 

2020年5月24日 (日)

40th Anniversary

 10年前もたまたまブログを書いていた時期で、30th Anniversaryというエントリを書いた。あれから10年経ってこの日がやってきた。10年は長いようで短い。いややっぱり長い。この間、東日本大震災と福島第一原発事故があったし、平成から令和に代わったし、思いもよらない新型コロナ騒動なんてのまで経験した。定年退職したし、孫も誕生した。変わらないのは夫婦2人の生活だが、それもいつのまにか爺と婆になった。
 30周年は真珠婚式だった。結婚40周年はルビー婚式というらしい。ルビーは年金生活爺には手が出ないので、自分の足で歩いて集めた念珠玉で仕立てた念珠をこの日の記念にすることにした。四国88ヶ所歩き遍路に続いて、昨年別格20ヶ所を歩いた話は別のところに書いた。別格20ヶ寺の念珠玉は男玉と女玉があり、それぞれ20個ずつで念珠に仕上がる。2組の念珠をあわせるとちょうど20+20=40で40周年というしかけだ。
 10年後はどんな世界になっているか。2030年は北海道新幹線札幌延伸開業だから、新幹線に乗って2人で旅にでも行こうか。

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20+20念珠

 

2020年5月23日 (土)

カヤの外

 緊急事態宣言がほとんどの府県で解除になり、残る首都圏4都県と北海道も週明けには解除されるのではとの期待が流れる中で、JR東日本は5月28日から予定していた新幹線や在来線特急の減便ダイヤを取り消すというニュース。すでに減便運行が始まっている東海道・山陽新幹線も6月からは元に戻すということだから、乗客増を見込んでの撤回ということなのだろう。しかしアベノマスクで政府の対応が遅いという記事を書いたばかりだが、遅いのは政府ばかりではない。この国はどうなっているのだろうか。減便するならもっと早くすべきだったし、今後をきちんと予測していれば一旦発表して実行する前に撤回というドタバタは避けられたろうに。先見の明なさすぎ。
 それはそれとして、JR北海道は北海道新幹線(新青森~新函館北斗)の減便は5月28日から予定通り行うとのことだ。つまり、減便対象列車は東北新幹線部分は通常運行され新青森着発に変更になる。それ以外の列車の大幅な時刻変更は取りやめになる(つまり通常運行)。ここらあたりはJR東とJR北の判断の分かれるところで、JR北は宣言解除しても客足の回復はとうてい望めないとの予測なのだろう。なんか悲しいがこれが現実なんだろうな。

 

2020年5月22日 (金)

三等三角点「砂山」

 三角点には固有の名前がついていて、由来をたどるのもおもしろいが、砂山とはまた風雅な。つい啄木の歌「砂山の砂に腹這ひ/初恋の/いたみを遠くおもひ出づる日」を思い出してしまう。ここは花川と屯田の間にある紅葉山丘陵の北端に位置し、住宅街の中に小高い丘となっている。その名が砂山。

 踏査日は2020年5月12日。うちからは石狩市民図書館へ行く途中にあるので、自転車で通ったときについでに寄ってみた。石狩街道を北上して茨戸の交差点から茨戸大橋を渡らずに左折して旧国道を花畔方面に向かい、ラーメン屋きちりんの信号の角(A地点)を右に入る。すぐ先に石狩翔陽高校のバス停がある。右折するとすぐに四差路(B地点)で、左前方にこんもりと木の茂った砂山が見える。

 正面の私道っぽい道を進むと、右手の民家の手前に左側の山へのぼる笹を刈った踏み道があり。そこを直登すると左手から上ってくる踏み道と合流するが、そのまま正面の薮をかき分けて頂上まで上るとすぐ右手に三角点がある。周囲は人の手が入って刈り払われているのでわかりやすい。標高は11 mだが一応は山頂なので、周囲の樹木越しに住宅街が眺望できる。といっても2階の窓くらいの感じだけど。

 ここは周囲に保護石のついた立派な三角点で、きちんと国土地理院の表示杭も立っている。標柱の裏面には1258と標石番号がはいっているが、みんなこうだったかな。すぐ近くに三角点標石とよく似た上面に十字を刻んだ境界石が埋まっている。石と書いてあるので石狩市の基準石かなんかだろうか。

 点の記では昭和49年選点となっていて、古い地図には一時表示がなくなり、さらに古い地図には現在地のやや東側、地図上のコの字型の建物(茨戸病院)のあたりに表示がある。もともとの砂山はもっと大きくて東側に山頂と三角点があったのが、削られて住宅地になったので現在地に移転新設されたとみえる。

〇三等三角点「砂山」
 北緯 43°10′06″.1782
 東経 141°20′28″.9688
 標高(m) 10.99

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旧国道からの入口、きちりんの角を右へ(A地点)

200522b
曲がった先の四差路(B地点)、左手が砂山

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直進してすぐ左手に踏み道

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左から上ってくる道との交点、正面の薮をかきわけて上る

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すぐの頂上右側に三角点がある

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標石

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北面からみた全景

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位置図(国土地理院地図(電子国土web))

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新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

2020年5月20日 (水)

またまた減便

 新型コロナ感染拡大の影響で苦しい運行が続いているJR北海道。すでに減便や減車が行われている特急列車や快速列車について、6月14日からさらに減便が拡大されることが発表された。
 いちいちここで網羅してもしようがないので、詳細はwebページのニュースリリースを見ていただくとして、下表がそのまとめだ。これまで変更のなかった(というかすでに十分本数が少なかった)、網走、稚内方面の特急の減便がなされ、札幌~網走は通常4往復(旭川乗継含む)あったのが、半分の2往復に、札幌~稚内は通常3往復(同)が2往復(同)となる。それぞれ50%、33%と大幅な減便だ。稚内方面、網走方面ともに、車両運用の都合で以前の札幌直通列車が2017年から一部旭川乗継に変更になっている。おそらくそれによる利便性低下で利用者の減少もあったことだろう。今回の減便はすべて旭川乗継便なので、札幌直通列車は残されているが、それとて稚内1往復、網走2往復に過ぎない。そもそもその程度で間に合っていたといえるのかもしれない。
 ただ、車両や乗務員の運用の都合とか指定席販売の都合があるのかもしれないが、今から6月14日以降の予定というのは早すぎないか。明日は無理にしても来週には北海道の緊急事態宣言も解除されそうな雲行きだし、6月後半ともなれば多少は今よりも旅客流動が増えそうな気がするけど。これが本数が減る→客が減る→という負のスパイラルの始まりにならなければいいのだが。

 

2020年5月19日 (火)

アベノマスク到着

 やっと来た。北海道で一番先に届いたのが札幌市北区篠路郵便局の28,800世帯分で、16日から各戸配達とニュースでいってたので、うちにもくるなと思っていたアベノマスク。
 各世帯当たり2枚のガーゼマスク配付が決まったのは4月初旬だから、それから1月半だ。その間、全国に緊急事態宣言が発令されて、それがほとんどの県についてはすでに解除されて、残る特定警戒都道府県についての解除の判断が、明後日21日にもなされるという状況になっている。感染拡大地域から優先的に配布しているので、すでに宣言が解除されて日常生活がもどりつつある大多数の県には、これから遅ればせながら少しずつ届くことになる。なんだかなあ。この政府は万事この調子だ。何をやるにせよモタモタと遅い。
 市販マスクの品薄はほぼ解消され、わが家も手作りマスクを含め当面は十分に足りているので、記念写真撮ったら連合が設置しているという回収ポストに入れて来よう。ほんと無駄。

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ありがとうございます

 

2020年5月18日 (月)

坂村先生の訃報

 たまたま北大時報2020年4月号(PDF版)を見ていたら、名誉教授坂村貞雄先生の訃報が載っていてびっくり。知らなかった。本年3月6日ご逝去(享年94歳)とのこと。
 坂村先生が現役で教授をされていた農学部農芸化学科農産物利用学講座は、ぼくの出身講座である同農薬化学講座の兄貴分にあたる研究室で、両者は名前はだいぶ違うが、研究内容や手法が似ていたために、交流が深く何かと行き来することも多かった。もちろん農産物利用学などの講義も聴かせていただいたし、さらにいえばぼくの学位論文の副査もしていただいた。
 北大では農学部長を務められ、定年退職後は帯広畜産大の学長も務められた。長年ご活躍の後、引退後はたまたまうちのすぐ近所に居を構えられて、共通の知人である海外の研究者が来札したときに拙宅へお招きしたこともある。ここ数年は自宅を離れて近在の施設に入居していたとうかがっていたが、詳しい動静は存じ上げなかった。
 その北大時報の記事なのだが、ご経歴の紹介文のなかに、「ご留学先ではマリンクロットの色素,シリシックアシッドをご研究され,帰国後はナス,フキの変色に関わる化合物の研究に携われました。」という一文があった。どなたがどの資料を基に書かれたのか知らぬが、これはなかろう。もちろんシリシックアシッドはケイ酸なので色素であるはずがなく、マリンクロットといえば有名な化学メーカーだ。ぼくも学生時代にマリンクロット社の褐色変型ビンにはいった目の細かいシリカゲル粉末をカラムクロマトによく使ったものだ。これには先生も草葉の陰で苦笑されていることだろう。ともあれ、謹んでご冥福をお祈りいたします。

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オオバナノエンレイソウ(画像と記事は関係ありません)

 

2020年5月17日 (日)

伝説の5二銀

 日曜昼の楽しみといえば、NHKの将棋と囲碁トーナメント。毎週録画して欠かさず見ているが、ここにも新型コロナウイルスの影響が。連ドラや他の番組同様、こちらも収録がストップしているために、事前収録分の放映が終わってしまって将棋は先々週から、囲碁も今週から過去の対局の再放送になってしまった。出場棋士50人で全49対局を毎週1局ずつ放送して優勝者が決まるので、何週間も空くと3月までに終わりきらなくなるけど大丈夫なんだろうか。
 それはさておき、今日の将棋はなんとあの羽生善治五段対加藤一二三九段の「伝説の5二銀」対局だった。1988年度だから32年前の対局で羽生さんは18歳。いや若い。もちろんひふみんも若い。解説の永井英明さんも米長邦雄九段も若いというか、懐かしい。棋譜読み上げが蛸島彰子さんで秒読みが山下カズ子さん、ずっとこのコンビだったよな、いやしかし懐かしすぎる。
 話題になったのが61手目に羽生五段が打った5二銀。別の手を解説していた米長九段がそれを見て「おおおおお、やった!」と大声を上げたのが長く語り草になって、この手を一躍有名にした。それから6手進んだところで加藤九段が投了、伝説が完成した。ただ、この手自体はよく見るとそれほど不思議な手ではなく、退路封鎖の常套手段ではある。タダ捨ての銀だが取ると1四角から詰んでしまうので取れないのだ。かといって取らないと2七香との挟撃体制になっているので、対処が難しい。こういう意表を衝く大胆な捨て駒は、特に終盤にはときたま出てくるので、伝説のというほどでもないし、羽生さんクラスなら普通の手だろう。米長さん驚きすぎ(笑)。

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NHK杯第38回将棋トーナメント4回戦第1局羽生善治五段対加藤一二三九段(段位は当時)61手目5二銀

 

2020年5月15日 (金)

お散歩カメラ200515

 無風快晴の好天。気温も23.4 ℃まで上がった。
 午前中は、せっせと庭のスギナ除草に精を出し、一息いれて午後からは早めに走りに出る。というわけで今年2回目のお散歩カメラ。
 行き先は相も変わらず石狩川を越えた当別町太美。実はちょうど10年前の2010年5月15日にも似たようなコース取りで「お散走カメラ」をブログにアップしていたのに後で気づいた。十年一日のごとしというか進歩がないというか...。10年前は何考えて走ってたんだろう。似たような写真でも10年の違いというのも一興なので物好きな方は見比べてください。
 まずはあいの里公園から国道337号線に出て札幌大橋で石狩川を渡る。

 

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札幌大橋西詰、右手が上流側でJR学園都市線橋梁が架かっている

 

 橋の向こう岸上手には本庄陸男の石狩川記念碑が立っている。以前はJR線路の上手だったのが札幌大橋完成後に現在位置に移設されたもの。

 

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鉄塔の左手前が石狩川記念碑、遠景は左に芦別、右に夕張の連峰

 

 橋から下流側を振り向くと、西方遠くに積丹半島の真っ白な山なみが見える。それほど高さはないが石狩湾をはさんで遮るものがないので、あいの里あたりからもよく見える。

 

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積丹連山、左に余別岳、右に積丹岳

 

 橋を渡ると当別町太美地区。南方には空沼三山から恵庭。支笏の山並みが広がる。

 

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左から恵庭岳、空沼岳、狭薄山、札幌岳

 

 信号を渡るとJR学園都市線を跨線橋でオーバークロスする。左手にロイズふと美工場が威容を表していて、その右手に石狩太美駅前の市街地が広がっている。

 

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ロイズふと美工場、左手に大規模増築工事中、すぐ右手に学園都市線新駅構想がある

 

 右手はるか遠くには、前衛の山々のスカイラインの奥にわずかに白く輝く山並みが遠望できる。角度的にあれこそ日高山脈ではなかろうか。可視マップの計算からは幌尻岳から戸蔦別岳の稜線が見えるはずだ。直線距離は100キロを超えるけど、積丹連山が80キロくらいだから見えても不思議ではない。

 

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遠くかすかな白い稜線、左が戸蔦別岳、右が幌尻岳?

 

 跨線橋を下ってゆくと正面を当別保安林帯が横切っていて、国道はそこを突き抜けている。

 

200515g
右手ビニールハウスの上に三角屋根が出っ張っているのがとうべつ道の駅。遠景は芦別連山。

 

 とうべつ道の駅に着く。ここは10年前にはなかった。この先の保安林まで足を延ばしてから折り返す。この保安林の北側600 mほどの林内にオオバナノエンレイソウの大群落があり、今の時期は満開の白い花で見事なので、本当は見に立ち寄ろうかなと思っていたが、毎年見ているし何より暑くてバテバテだったので寄らずに引き返すことにした。案の定、10年前のブログ記事にはちゃんと写真をアップしていたので、そちらをご覧ください。

 

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とうべつ道の駅

 

2020年5月14日 (木)

四等三角点「興産社」

 路傍の三角点探訪シリーズ第三弾。

 あいの里地区北端を通るあいの里循環通りは、北海道教育大学前から西へ向かうとやがて藍の道と名を変えて茨戸へと通じる。その途中、興産社の遺構の片隅にある。

 興産社というのは、明治時代初期に徳島県から入植した人々が結成したもので、土地払い下げを受けて藍の栽培を始めたものだ。藍栽培はほどなく衰退してしまったが、その由来は地名「あいの里」や通り名「藍の道」に名残を残し、またその文化は篠路地区センターの藍染教室などにも継承されている。

 踏査日は2020年5月3日。ぼくは近所なので、教育大前から藍の道をたどり、興産社跡まで歩いていったが、公共交通機関だと茨戸福移通りを通るあいの里方面行きバスを拓北1条8丁目のバス停で下車して、近くの信号(A地点)から600 mほど北上すると、上記藍の道との交差点(B地点)に出る。その北西角地が興産社跡の各種記念碑が立つ小公園になっていて、その片隅に興産社町内会の建物があり、その西側に三角点「興産社」がある。

 点の記表記では興産社倶楽部の建物(現在は町内会)から斜面を下った西方15 mほどの草むらがその場所に見えるが、実際に行ってみるとそのあたりは薮でしかも低地は不法投棄ゴミが散乱していてとても探し回る気にはなれない。こんなとこにほんとにあるのかいなと諦めかけたときに、予想より少し建物寄りの斜面上に標石を発見した。建物から並んでいる並木に沿って歩いて行けばすぐのところなのだが、わからないうちはわからない。目印となるポールや杭がないと草に埋もれた標石だけではほんとにわからないものだ。四等三角点なのでこれまでの三等(15 cm角)よりもちょっと小ぶり(12 cm角)だが、見た目にはわからない。ともあれなんとか3ヶ所目クリア。

〇四等三角点「興産社」
 北緯 43°09′55″.6603
 東経 141°22′32″.5208
 標高(m) 2.12

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藍の道の標識
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興産社跡の石碑公園(B)、左手の建物が興産社町内会
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興産社と藍栽培の由来
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興産社町内会建物の左手桜の木との間に松並木5本
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並木沿いに西方へ進む
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正面に曲がりくねった枯れ木があり、そのすぐ右下が三角点
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見えてきたところ
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四等の表示のある標石
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位置図(国土地理院地図(電子国土web))

 

2020年5月13日 (水)

北海道新幹線も減便

 東海道新幹線のぞみの減便ダイヤにはちょっと驚いたが、こちらは全然驚かない。
 北海道新幹線についても5月28日以降当面の減便ダイヤが発表になった。東京~新函館北斗間10往復の直通列車のうち3往復が運休になり、1日7往復体制となる。新青森、盛岡、仙台発の区間列車はそのまま残るので、新青森~新函館北斗の北海道新幹線区間でいうと13往復が10往復への減便だから23%の削減となる。利用者数の激減からして半減くらいでもおかしくないと思っていたので、よくもそんなもので済んだものだ。
 東京~新函館北斗間を3時間58分で結ぶ最速列車であるはやぶさ7・44号がいずれも運休というのは残念だけど、本数が減った分速達列車を減らして極力停車駅を増やす方針のようなので、いたしかたないところか。残存する7往復の列車も列車番号が通常に200プラスに変更され(たとえば、はやぶさ1号→201号)、ほとんどの列車で大幅な時間変更がされているので利用時には注意が必要だ。残念ながらぼくは時刻表上でしか利用する予定はないけれど。
 同時に発表になった、東北、上越、北陸新幹線もかなりの減便ダイヤになっているので、北海道だけの問題ではないのだが、こんなもので足りるじゃんとこれが常態化してしまうのが恐いような...。

 

2020年5月12日 (火)

石狩市民図書館

 久しぶりに遠出をした。といってもたかだか自転車で往復46分だ。ふだんならなんてこともない距離だが、なんせこのご時勢だ。しかも移動自粛要請を尻目に市境を越えて隣町まで出かけたのだ。通報されて自警団に怒られるかもしれない、とおっかなびっくりだったが、もちろんそんなことはなかった。
 約8キロの距離をえっちらおっちら自転車を漕いで出かけていったぼくを、石狩市民図書館のおねえさんはにこやかに迎えてくれた。近道をすればもっと近いのだが、その道はなんせ70人を超える感染者を出している巨大クラスターの茨戸アカシアハイツの前を通るので、敬遠して少し遠回りをしたのだ。こんなところにもコロナの影響は表れる。
 札幌市図書館は今月いっぱい休館。たのみの北大図書館も当面の間休館。今、手近に本を借りられるところはこの石狩市民図書館しかない。施設は立派で新しく、石狩市民でなくても分け隔てなく利用させてくれて、人気の本も利用者の多い札幌市よりも順番待ちが少なく借りられる。おまけにわが家から近い。ここも現在は休館中なのだが、電話やwebでの予約は受け付けていて、取りに行けば貸し出してくれるのだ。まったくコロナ砂漠の中のオアシスといっても過言ではない。
 せっかく遠出をしたので、ついでにちょっと寄り道をして三角点探訪もしてきた。そっちの話はまたいずれ。

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石狩市民図書館

 

2020年5月10日 (日)

詰将棋パラダイス2020.5月号

 詰将棋パラダイス5月号は4月28日に到着。きちんと連休前に届くように送ってくれる。ありがたいことだ。
 結果稿は2月号分で、解答を送った分は1題を除いて正解だった。詰棋校は短大の8, 9が無解だったのが残念だけど、その分大学が全解できたのでまあよしとしよう。それよりヤン詰の首位的中者に当選していてびっくり。42倍の競争率だからなかなかのものだ。毎月10を超えるコーナーに解答を送っているが、最近あまり当選していなかったのでうれしい。賞品は誌代1ヶ月分(700円)なので、年に2回当たれば切手代の元はとれる計算になる。倍率はコーナーによって違うが、20-50倍というところなので年に3回くらいは当たる確率で、実際そのくらいは当選している。
 1題解答を間違えたのは、推理将棋の429番。条件に合わないので誤答だとは思ったけど書いてみたというだけのもの。解答集計の誤答がゼロとなっているのは集計ミスだと思う。最近推理将棋は不調だな、と思ったら5月号の問題はすんなり全部解けてしまった。こういうこともある。解答応募を始めてから全問正解が続いている将棋パズル雑談も解けたし、今月は幸先がいいな。
 さて今月の1題はどれにするかな。先月ほめておきながら紹介できなかった青木裕一さんの作品が2題(短10、たま研)あってどちらもすばらしいのだけど、よりシンプルでわかりやすい後者を紹介しよう。こんなことができるのかという15手詰。

200510
詰将棋パラダイス2020年2月号
たま研作品展1番青木裕一氏作

 

2020年5月 9日 (土)

東海道新幹線減便

 このゴールデンウィーク中のJR各社の利用者数が発表になっているが、緊急事態宣言による移動自粛の影響で、その激減は目を覆うばかりだ。前年比10%なんてのはいい方で、多くはそれ以下で、もともと利用者の伸び悩んでいる北海道新幹線(新青森~新函館北斗)などは3%で1日あたり乗客308人というありさまだ。この区間の定期列車は上下24本だから1列車あたりにすると...、とても計算する勇気が出ない。
 北海道は特別でしょ、というわけでもなくて、あのドル箱東海道新幹線ですら、前年比6%(新横浜~静岡の値)という体たらくであり、これはもう全国的な現象いや減少なのだ。その影響もあってか、なんと東海道新幹線の定期列車の減便が発表された。JR北海道はいうに及ばず、JR各社の在来線特急の減便はすでに行われているが、泣く子も黙る東海道新幹線の定期列車減便とはもう前代未聞のことだ。ほんとうにびっくり。
 その内容を見てみたところ、実は二度びっくり。下図は5月11日以降ののぞみの減便ダイヤだが、下りでいうとデータイムは毎時3本で、09分発が博多行き、30, 51分発が新大阪行きとなっている。第一感ずいぶん少ないなという感じだが、減便前の定期ダイヤはどうだったかというと、毎時00分が新大阪行き、09, 30分が博多行き、51分が広島行きのたった4本なのだ。
 のぞみというと10分おきくらいにどんどん発車しているイメージがあったが、波動用を除くベーシックなダイヤでは毎時4本しかなかったのか。すなわち、今回の減便ダイヤは00分の新大阪行きを運休し、30分の博多行きと51分の広島行きを新大阪打ち切りにするということで、山陽部分は別にすると、東海道部分は毎時4本が3本になる25%減というわけだ。
 まあそれでも増発に増発を重ねてきて、それでも足りなくてリニア新幹線を作り出している東海道新幹線での減便なのだから大ごとではあるのだけれど。でもこれでテレワーク、web会議が普通になってしまったら、リニア新幹線って要るの?って話にならないのだろうか。

 

2020年5月 8日 (金)

三等三角点「東篠路」

 路傍の三角点探訪シリーズ第二弾。

 わが家から次に近いのは学園都市線石狩川橋梁上手左岸にある三等三角点「東篠路」。ここも走ったり歩いたりでよくいくところなので、あそこらへんだなとすぐに思い浮かぶものの、三角点なんてあったんだという程度の認識しかない。とにかく行ってみよう。

 踏査は2020年5月2日。入口はあいの里3条10丁目の角で、JRあいの里公園駅から線路沿いに右手(北東方向)に10分ほど歩いた突き当りだ。道路は石狩川堤防に突き当たって左に曲がるが、正面に水路を渡る小橋が架かっていて、渡った先から右方に踏み分け道が堤防上に続いている。車道に出るとすぐ右が学園都市線石狩川橋梁の取り付き部で道路はその下をくぐって上流方へ続いている。線路をくぐって堤防上へ上がったところが鳥の水掻きのような変形四差路になっていて、川とは反対側の右手の堤防下の草むらに三角点位置を示す黄色い三角の標識ポールが立っているのが見える。

 地形図で見るとすぐにわかりそうな場所だが、実際に行ってみると三角点というのは単なる四角い石の出っ張りなので、草むらに埋もれていると発見は非常に難しい。なので一目瞭然のこの標識ポールはとてもありがたい。もちろんぼくのような物好きのための標識ではなく、測量者向けなのだろうけど。あとは草むらをわしわしと歩いてゆくだけ。堤防を降りきって平らになったあたりだ。

 右上と左下がちょっと欠けているのが残念だが、正面に三等三角点と書かれている。上面右上に丸いICタグが埋め込まれている。ここの名称は「東篠路」で、これもちょっと違和感がある。住所としてはここは北区篠路町福移なのだが、昔は篠路から東方は大まかに東篠路だったのだろう。堤防上の道路は一般車両通行止めなので、下流の札幌大橋側には車止めがある。車で行くには南側の茨戸福移通りからちょうど三角点に向かって北上する脇道があり、堤防下の車止めのすぐ右手が三角点になる。

〇三等三角点「東篠路」
 北緯 43°09′54″.6804
 東経 141°25′18″.6723
 標高(m) 5.10

200508a
入口の小橋(あいの里東橋)
200508b
堤防上の道に上がった右手が線路
200508c
JR鉄橋の上流側の4差路あたり
200508d
右手堤防下に標識ポールが見える
200508e
標石正面
200508f
標石上面、右上にICタグが埋まっている
200508g
黄色標識
200508h
標石位置からJR鉄橋を望む
200508i
南側からの取り付き道路終点から右手に標識ポールが見える
200508j
位置図(国土地理院地図(電子国土web))

 

2020年5月 6日 (水)

札沼線部分廃止

 今日、2020年5月6日をもってJR北海道の札沼線北海道医療大学~新十津川間が廃止される。このあと21:31に石狩当別を発車し、22:03に石狩月形に到着する5437Dが最終列車だ。さぞかしお名残り乗車客でにぎわっていることだろう、と書きたいところだが...。周知のように、誰も予想しなかった新型コロナ騒ぎで、お別れに駆けつけるファンの密集を避けるために、一足早く4月17日をもって列車の運行は終了してしまっている。
 列車の運転はしていないものの今日までは路線は現役であり、地形図にもちゃんと旗竿マークが載っているが、明日からは廃線となり、地形図の路線表記も消えてしまうことになる。長い間ごくろうさまでした。

200506
最後の現役路線表示(国土地理院地図・電子国土Web)

 

2020年5月 5日 (火)

ビワは9年でなりかかる

 「モモクリ3年カキ8年」には続きがあるのだそうだが、「なりかかる」とはどういう意味だ。「なりさがる」とか「なりかねる」というバージョンもあるらしい。そもそもビワではなくてユズというのもあり、こちらはユズの大馬鹿18年というのまである。
 ユズはどうでもいいので問題のビワなのだが、ことわざはおくとしても園芸サイトによれば種蒔きから9年くらいで実がなるというのが相場らしい。なるほどことわざは正しいのか。
 さて、わが家のビワ。写真は3年物なので実が生るまではまだまだ遥かな道のりだ。2017年初夏にお遍路で愛媛を歩いていた時(このあたりに出てくる)に、お接待でいただいたビワの実を宿でありがたくいただいた後に、残った立派な種を持ち帰って庭に植えたものだ。
 露地で北海道の冬を越すのは無理なので、秋に鉢上げして春に庭に下ろすというのを3回繰り返して丸3年経った。植物にはストレスがかかるだろうし根も痛むしお世辞にもよい生育環境とはいえないが、それでもだんだん大きくはなる。手塩にかけてというほどではないにしてもそれなりに愛着が湧く。できれば結実させたやりたい。とはいえ、庭植えはともかくだんだん鉢も大きくしなければならないので冬が大変だ。実が生るまで順調にいってもあと6年、面倒見きれるかな。

200505
3年物のビワ

 

2020年5月 4日 (月)

延長戦

 緊急事態宣言の5月末までの延長が正式に発表された。とはいえニュースでは数日前からその見込みが報道されていたし、改めての安倍首相の記者会見など見る気もしない。
 北海道の場合、鈴木知事による最初の緊急事態宣言が2月28日だったから、なんだかんだ3ヶ月も続くことになった。途中3月下旬から4月上旬にかけて緩められた時期があったとはいえ、この先さらに4週間とはさすがに長いなという気になる。ぼくのようなヒマ爺はともかく、営業自粛に追い込まれている業種の人や、もちろん医療関係者、学校関係者は大変だろうな。
 今回の宣言が全国に発令されたときに、接触を8割減らせば2週間で収束に向かうという見立てだったが、8割は絶対無理だなとは思っていた。8割減らしてくださいと言ったのでは達成率100%じゃないと8割にはならないので、本気で8割減らそうと思ったら10割減らしましょう、すなわち全業種休業かテレワーク化移行として、それでも減らせない部分が残ってトータルで8割になるというのじゃなきゃだめだろう。なので延長されるのは目に見えていた、というか連休明けから通常にもどるなんて考えている人は誰もいなかっただろう。
 しかし、相変わらず今日の感染者数は〇人でこれまで最大でしたとか、×日連続△人を越えましたとか、大ごとのように報道しているマスコミは何とかならないものか。クラスターが発生すればその域内の接触者を重点的に検査するから感染者数が増えるのは当たり前だし、最近はじまった抗体検査によって全体の数%は抗体取得者がいるらしいことから、PCR検査未受検の潜在感染者数はもっとずっと多いと見積もられるので、限られたPCR検査で出てきた陽性者数など感染拡大の指標にはなりえないことは自明ではないか。
 まだ先は長いのだから、手洗いうがい、ソーシャルディスタンスなど、せっかくおぼえた感染症対策を常に励行することを頭に入れて、そろそろ少しずつ日常生活を取り戻すことを考えた方がいいように思うが。

200504
道端のワスレナグサ(記事と画像は関係ありません)

 

2020年5月 2日 (土)

お散歩カメラ200502

 5連休初日は未明の強風と雷雨で明けた。昼前にはそれも収まって太陽が顔を出し、気温もぐんぐん上がって、日中は最高気温が23.3 ℃と初夏の陽気になった。絶好の行楽日和といいたいところだけれど、今年はそうはいかないのが残念な人は多いだろう。もちろんぼくは年中休日なので全然関係ないが、そういう方は暦の上では来年も5連休なのでお楽しみに。
 さすがに家にこもっているのはもったいないので、近場をまた少しうろうろしてきた。主目的は昨日味をしめた三角点探訪なのだが、そちらの成果はまた別の機会にということで、今日は休日の公園のお散歩カメラの方を。あいの里公園のトンネウス沼の周囲を回る外周1350 m、内周1100 mのランニングコースはぼくのお膝元のコース。休日には走っている人も多い、とはいっても一度に出会うのは5, 6人くらいだから、とうてい皇居や駒沢公園の比ではないが。
 今日は好天の大型連休だから人が出てるかなと思ったけれど、いつもの休日とさほど変わらない感じ。みんな自粛しているのだ、えらいなあ。おりしも今日は札幌でサクラの満開宣言が出されたが、園内のエゾヤマザクラも見頃を迎えている。ミズバショウもまだまだ花盛りだし、その前景には春の走りを飾るエゾエンゴサクの群落が満開だ。
 というところへ突然スマホがけたたましく鳴り出してびっくり。なんと鈴木知事からの緊急メッセージのエリアメールだった。はいはいごめんなさい、すぐに帰ります。

200502a
あいの里公園
200502b
トンネウス沼とサギ
200502c
エゾヤマザクラ
200502d
エゾエンゴサクの群落
200502e
緊急エリアメール

 

2020年5月 1日 (金)

三等三角点「伊夜日子」

 今日から風薫る5月、とはいっても相変わらず緊急事態宣言下の生活が続くだけ。北海道の特に札幌市は昨日の知事・市長共同記者会見でも最大級の警戒地域とされて、市民は外出するなということだからなおさらだ。

 戸外でも公園に集まるのはよくないけれど、散歩やジョギングまでは止められていないので、黙々と外を走る。あ、ふだんと変わらないか。目標とするレースもないしモチベが上がらないので何かないかなと考えた末、前から気になっていた三角点巡りをすることにした。

 手近なところからというわけで、今日は家から一番近い三等三角点「伊夜日子」へ行ってきた。といっても場所は直線距離にして1.4 kmほどの拓北公園内で、ジョギングコースとしてよく走っているところなので目新しさは全然ない。だけど、三角点を見たのは初めて。

 正面の拓北公園という表示板のすぐ裏手の駐車場の手前の芝生上にちゃんとあった。普通の十字の入った標石ではなく、四角い上げ蓋に表示プレートが付いている。標石はこの中にあるのだろう。こんな身近なところにあったのか。だからどうというものでもないが、なんとなく満足した。ただ、ひとつ謎なのが伊夜日子という名称だ。伊夜日子神社というのは弥彦神社の別名で本家は新潟だが末社は中島公園内にもある。それがなんでここの名前になっているのだろう。地名から拓北というのならわかるが。なんか関係あるのだろうか。気になるな。

 国土地理院の点の記をみると、平成16年に西方650 m移転となっていて、原位置はもっと東にあったことがわかる。そこで古い地図を見てみると果たせるかな元の三角点の位置に神社の鳥居マークがあった。現在は南あいの里の住宅地になって神社などないが、篠路神社のwebページを見ると、来歴に「昭和47年9月7日合祀・拓北伊夜日子神社」となっていることから、おそらくこの鳥居マークの位置に拓北伊夜日子神社があったのだろう。だから境内の三角点名称が「伊夜日子」だと。うん、すっきりした(笑)。

〇三等三角点「伊夜日子」
 北緯 43°09′12″.0120
 東経 141°23′09″.5838
 標高(m) 4.67

200501a
拓北公園
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公園の看板の裏の駐車場手前にある
200501c
芝生の中央に見える
200501d
表示プレート
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位置図(国土地理院地図・電子国土Web)
200501f
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

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