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2020年5月 9日 (土)

東海道新幹線減便

 このゴールデンウィーク中のJR各社の利用者数が発表になっているが、緊急事態宣言による移動自粛の影響で、その激減は目を覆うばかりだ。前年比10%なんてのはいい方で、多くはそれ以下で、もともと利用者の伸び悩んでいる北海道新幹線(新青森~新函館北斗)などは3%で1日あたり乗客308人というありさまだ。この区間の定期列車は上下24本だから1列車あたりにすると...、とても計算する勇気が出ない。
 北海道は特別でしょ、というわけでもなくて、あのドル箱東海道新幹線ですら、前年比6%(新横浜~静岡の値)という体たらくであり、これはもう全国的な現象いや減少なのだ。その影響もあってか、なんと東海道新幹線の定期列車の減便が発表された。JR北海道はいうに及ばず、JR各社の在来線特急の減便はすでに行われているが、泣く子も黙る東海道新幹線の定期列車減便とはもう前代未聞のことだ。ほんとうにびっくり。
 その内容を見てみたところ、実は二度びっくり。下図は5月11日以降ののぞみの減便ダイヤだが、下りでいうとデータイムは毎時3本で、09分発が博多行き、30, 51分発が新大阪行きとなっている。第一感ずいぶん少ないなという感じだが、減便前の定期ダイヤはどうだったかというと、毎時00分が新大阪行き、09, 30分が博多行き、51分が広島行きのたった4本なのだ。
 のぞみというと10分おきくらいにどんどん発車しているイメージがあったが、波動用を除くベーシックなダイヤでは毎時4本しかなかったのか。すなわち、今回の減便ダイヤは00分の新大阪行きを運休し、30分の博多行きと51分の広島行きを新大阪打ち切りにするということで、山陽部分は別にすると、東海道部分は毎時4本が3本になる25%減というわけだ。
 まあそれでも増発に増発を重ねてきて、それでも足りなくてリニア新幹線を作り出している東海道新幹線での減便なのだから大ごとではあるのだけれど。でもこれでテレワーク、web会議が普通になってしまったら、リニア新幹線って要るの?って話にならないのだろうか。

 

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