四等三角点「興産社」
路傍の三角点探訪シリーズ第三弾。
あいの里地区北端を通るあいの里循環通りは、北海道教育大学前から西へ向かうとやがて藍の道と名を変えて茨戸へと通じる。その途中、興産社の遺構の片隅にある。
興産社というのは、明治時代初期に徳島県から入植した人々が結成したもので、土地払い下げを受けて藍の栽培を始めたものだ。藍栽培はほどなく衰退してしまったが、その由来は地名「あいの里」や通り名「藍の道」に名残を残し、またその文化は篠路地区センターの藍染教室などにも継承されている。
踏査日は2020年5月3日。ぼくは近所なので、教育大前から藍の道をたどり、興産社跡まで歩いていったが、公共交通機関だと茨戸福移通りを通るあいの里方面行きバスを拓北1条8丁目のバス停で下車して、近くの信号(A地点)から600 mほど北上すると、上記藍の道との交差点(B地点)に出る。その北西角地が興産社跡の各種記念碑が立つ小公園になっていて、その片隅に興産社町内会の建物があり、その西側に三角点「興産社」がある。
点の記表記では興産社倶楽部の建物(現在は町内会)から斜面を下った西方15 mほどの草むらがその場所に見えるが、実際に行ってみるとそのあたりは薮でしかも低地は不法投棄ゴミが散乱していてとても探し回る気にはなれない。こんなとこにほんとにあるのかいなと諦めかけたときに、予想より少し建物寄りの斜面上に標石を発見した。建物から並んでいる並木に沿って歩いて行けばすぐのところなのだが、わからないうちはわからない。目印となるポールや杭がないと草に埋もれた標石だけではほんとにわからないものだ。四等三角点なのでこれまでの三等(15 cm角)よりもちょっと小ぶり(12 cm角)だが、見た目にはわからない。ともあれなんとか3ヶ所目クリア。
〇四等三角点「興産社」
北緯 43°09′55″.6603
東経 141°22′32″.5208
標高(m) 2.12

藍の道の標識

興産社跡の石碑公園(B)、左手の建物が興産社町内会

興産社と藍栽培の由来

興産社町内会建物の左手桜の木との間に松並木5本

並木沿いに西方へ進む

正面に曲がりくねった枯れ木があり、そのすぐ右下が三角点

見えてきたところ

四等の表示のある標石

位置図(国土地理院地図(電子国土web))
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