伝説の5二銀
日曜昼の楽しみといえば、NHKの将棋と囲碁トーナメント。毎週録画して欠かさず見ているが、ここにも新型コロナウイルスの影響が。連ドラや他の番組同様、こちらも収録がストップしているために、事前収録分の放映が終わってしまって将棋は先々週から、囲碁も今週から過去の対局の再放送になってしまった。出場棋士50人で全49対局を毎週1局ずつ放送して優勝者が決まるので、何週間も空くと3月までに終わりきらなくなるけど大丈夫なんだろうか。
それはさておき、今日の将棋はなんとあの羽生善治五段対加藤一二三九段の「伝説の5二銀」対局だった。1988年度だから32年前の対局で羽生さんは18歳。いや若い。もちろんひふみんも若い。解説の永井英明さんも米長邦雄九段も若いというか、懐かしい。棋譜読み上げが蛸島彰子さんで秒読みが山下カズ子さん、ずっとこのコンビだったよな、いやしかし懐かしすぎる。
話題になったのが61手目に羽生五段が打った5二銀。別の手を解説していた米長九段がそれを見て「おおおおお、やった!」と大声を上げたのが長く語り草になって、この手を一躍有名にした。それから6手進んだところで加藤九段が投了、伝説が完成した。ただ、この手自体はよく見るとそれほど不思議な手ではなく、退路封鎖の常套手段ではある。タダ捨ての銀だが取ると1四角から詰んでしまうので取れないのだ。かといって取らないと2七香との挟撃体制になっているので、対処が難しい。こういう意表を衝く大胆な捨て駒は、特に終盤にはときたま出てくるので、伝説のというほどでもないし、羽生さんクラスなら普通の手だろう。米長さん驚きすぎ(笑)。
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