« 2020年6月 | トップページ | 2020年8月 »

2020年7月

2020年7月31日 (金)

鉄印帳

 鉄印帳の売れ行きが好調で増刷する勢いなんだとか(記事)。鉄印帳というのは全国40社の第三セクター鉄道に乗って御朱印ならぬ鉄印を集めるためのものだ。知恵者はいるもので、御朱印集めブームにあやかって、御朱印そっくりの記帳と朱印を帳面に捺し、それを全国周って集めるという企画を考え出し、それが見事に当たったようだ。
 そもそも全国の神社仏閣の御朱印集めブームって何がきっかけでいつから始まったのだろう。どこかに仕掛け人がいたのだろうな。こういうスタンプラリーみたいなのは人の興味をそそりやすく、昔からあちこちで行われている。始めたらコンプリートしたくなるのは人情だし、地域限定、期間限定などと言われるとぜひほしくなるというのもわからないではない。鉄道がらみでも駅スタンプ(まだあるのだろうか)とかチャレンジ20000キロなんて途方もない企画も過去にはあった。
 三セク鉄道はどこも経営難にあえいでいるので、何とか露出度を高めて集客したいというのはわかるし、単なるスタンプやカード集めではなく御朱印に着目したのはなるほどなとうならされる。ご利益も何もないのだけど、御朱印集めのノリで集めてほしいというのだろう。ただ鉄印帳の売れ行きが好調ということは、それをもって全国を周る人も多いということだ。この時期に、大都市圏の人が地方の鉄道を競って巡り歩くというのはどうなんだろうかね。

200731
鉄印帳と鉄印(イメージ)

 

2020年7月30日 (木)

執行猶予

 今日は2ヶ月ぶりに病院へ。朝の通勤時間帯に同じJRに乗ると、2ヶ月前より明らかに込んでいる。通勤していた頃よりは少ない気もするが、一時落ち込んだ日常生活はほぼ元にもどりつつあるようだ。
 病院の入口の検温は前回手動だったのが、AIによる顔認証自動測定方式に変わっていてびっくり。マスクも検知され、後ろの人はマスクしてくださいと言われてた(笑)。それ以外は特段変わったこともなく、空いていたせいかいつもより早く終わった。
 気になる結果は、白血球は低値ながら正常範囲をクリアしている。前回、次は投薬になりますよとおどかされたコレステロールは少し下がったので、もう少し様子を見ますかと、また2ヶ月後再検査となった。この間、何か気をつけたことがありますかと聞くので、卵を少し控えるくらいですかねと答え、逆に何食べたらいいんですかと聞いたら、ん~、青魚のDHAやEPAはいいといいますけどね、とのことだった。まあそういわれてはいるけれど、脂肪酸も諸説あって明確な結論は出ていないと思う。というか、これは血液内科の先生よりぼくの方が専門ではないか。失礼、愚問でした。

200730
斗南病院

 

2020年7月28日 (火)

石狩太美駅

 先々週の石狩当別駅に続いて、今日出かけたのは石狩太美駅。駅探訪が目的ではなく、駅から歩いて三角点という企画(そんなのあるのか)の一環だ。
 それはそれとして、この駅はうちから6キロくらいの道のりなので、以前は走ってここまで来ることが何度もあった。最近は長い距離を走らなくなったのでご無沙汰している。来るとしたら自転車だ。JRに乗って来たのはいつ以来だろう。ひょっとして酔っぱらって乗り越して来た時以来かもしれない。
 ここはなぜかスウェーデンで売り出していて、駅から北方2.5キロほどの丘陵地にスウェーデンヒルズという小洒落た住宅地を造成している。なんでもスウェーデン郊外に似ていると誰やらが言ったのが発端とかで、スウェーデンの町と姉妹提携したり、夏には夏至祭やったりしている。駅舎もスウェーデン風に改築されている。無人駅だけど、駅舎内に当別町の観光情報プラザFIKAがある。
 駅前からは、当別町のコミュニティバス(ふれバ)が発着していて、スウェーデンヒルズ経由石狩当別駅方面と札幌市北区あいの里の北海道医療大病院を結んでいるほか、最近できた近くの当別道の駅への便もある。その道の駅には駅の裏口(南口、IC改札機と乗車証明書発行機がある)から歩いても1キロほどだ。
 太美地区はスウェーデンがらみ以外だと、駅前の「なかむら」というラーメン屋が有名だ。昔よく行ったけどしばらく行ってないな。

200728a
スウェーデン風?の駅舎

200728b
ふれあいバス乗り場

200728c
札幌行き578M(733系3連×2)
橙色の箱(乗車証明書発行機)の横が裏口の出入口、駅舎は対向ホーム側

 

2020年7月27日 (月)

二等三角点「当別太」

 「当別太」という三角点はすでに訪問して記事にしている。しかしそちらは当別町にある三等三角点「当別太」で、今回踏査したのは札幌市東区にある二等三角点「当別太」だ。ややこしい。全国に11万点もの三角点があるのだから同名点があるのは仕方ないだろうが、ここは近年移設されたもので、どう考えても当別という場所ではないので、「モエレ山」とでも改称すればよかったのに。

 それはともかく、一等ほどではないが二等三角点も数が少ないので今回が初踏査。場所はモエレ沼公園に人工造成されたモエレ山の頂上にある。踏査日は2020年7月6日。あいの里にあるわが家からは、道道112号線(通称パープルロード、地図の黄色線)を南下すると自転車なら15分くらいと近い。モエレ沼公園、東口、西口それぞれのバス停に地下鉄駅からバスも通じている。公園は広大だが見通しがよく、なんといってもモエレ山は独立峰なのでどこからでもよく目立つし、どこからでも登れる。

 どこから登ってもいいのだが、北面には一直線に直登する242段の連続階段があり、ぼくはそこを登った。階段なら四国遍路したときに白峯寺や箸蔵寺などもっとすごいのを荷物担いで登ったので何ほどやあらんと駆け上ったが、さすがに一気に登ると頂上では息が上がった。

 しかし、汗をぬぐって見渡す周囲の絶景はすばらしい。さすが札幌市東区最高峰だけのことはある。標高はたった60 m余だがさえぎるものがないのではるか彼方まで一望だ。しかも足元には二等三角点。頂上は角石が円状に敷き詰められ、中央に円形の銘板がはめこまれていて、中心に三角点の標石がある。きちんと三角点の説明もある。こんなに立派じゃなくてもいいけど、せめて他の一等や二等三角点にも表示杭だけじゃなくて由来説明板くらいあってもいいのになと思ってしまう。

 その説明文にもある通り、ここは2006年に移設されたもので、それ以前は東方1キロの地点にあり、もともとは1910年に設置されたものだ。東方1キロというとモエレ沼のほとりに位置し、地名でいうと札幌村沼ノ端にあたりそうだ(新旧比較図のマーカーが旧位置)。なんで「当別太」なのかほんとに不思議。

〇二等三角点「当別太」
 北緯 43°07′19″.5280
 東経 141°25′33″.6483
 標高(m) 61.70

200727a
モエレ沼公園西口(A地点)

200727b
すぐにモエレ山が見えてくる(B地点)

200727c
北面の直登階段(C地点)

200727d
頂上から南方眺望

200727e
敷石の中央の銘板

200727f
三角点の由来

200727g
近傍の三角点

200727h
中心に埋設されている標石

200727i
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

200727j
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

2020年7月26日 (日)

1000キロ到達

 いつもの夕方ジョギングを終えて風呂に入った後、GPSデータ整理にGarmin Connectのサイトにアクセスする。ん、そうかつながらないのだった。Garminのサーバーがダウンしてもう4日がたっている。こんなに長い間復旧できないというのも異常だ。ネット情報ではランサムウェア攻撃を受けたという話だが、どうなっているのだろうか。
 しようがないので、ランニングギアから直接fitファイルを吸い出してローカルで処理をする。fitファイルを読めるソフトはいくつもあるので問題はないし、過去のデータもすべてgpxとkmlで保存してあるので実害はないけれど、ちと面倒くさい。それよりリアルタイムでライフログとっている人は大丈夫なんだろうか。
 それはともかく、今日までで今年の走行距離はほぼ1000キロになった。いつもの年は6月中に越えているから1ヶ月遅れている。これも新型コロナの影響だ。といっても自粛して減ったのではなく、大会が軒並み中止になってモチベーションが下がったせいだ。毎日のようにちんたら走ってはいるけれど、長い距離を踏もうという気にならない。来年はレースがあるかもしれないけれど、今走り込みしたってどうせ冬の間にリセットされてしまうし。
 本来なら今日は北オホーツク100 kmマラソンの当日で、今ごろは宿に戻ってほぼ死んでいるはずだった。大会がなくなったからエアウルトラでもしようかなとも思ったが、とてもとても。10分の1の10キロすら今はあやうい。こんなんで来年はどうなるのだろう。一つ年を取るし、はたしてリスタートしようという気になれるだろうか心もとない。

200726
Garmin Connectの現状

 

2020年7月25日 (土)

お庭カメラ200725

 バラが一段落して庭が少しさびしくなったが、代わりに咲き出したのがアジサイ。うちには大きな株が5個あるが、いずれも鉢植えの小株を地植えにしたら広がったものと、そこから挿し木で増やしたもの。とにかく丈夫で土質や日当たりがよくない場所でもどんどん増える。夏の花でまだ咲いていないのはヒマワリとアサガオくらいだな。

200725a
アジサイ紫

200725b
ガクアジサイ青

200725c
ガクアジサイピンク

200725d
ギボウシ

200725e
アリウム

200725f
スカビオサ

200725g
メランポジウム一番花

 

2020年7月23日 (木)

叡王戦

 たまたまabema将棋チャンネルをみたら、叡王戦第5局をやっていた。叡王戦ってついこの間やったばかりでは。しかも1日に2局も。今回が5局目ではあるが、持将棋が2局もあったために戦績は1勝1敗2持将棋となっていて、本来は7番勝負なのが9局目まで予定が延びているそうだ。
 コロナ騒ぎでタイトル戦が停止していたせいか、このところの過密状態はすごい。藤井新棋聖が誕生して棋聖戦が終わったものの、その藤井新棋聖と木村王位の王位戦がまだ進行中だし、間があいてうっかりしそうな豊島対渡辺の名人戦がまだ途中だ。調べてみたら次の第4局は7月27-28日だった。前回から1ヶ月も空いている。
 藤井七段の棋聖位奪取は出遅れてブログの記事にできなかったけど、ちゃんとabema中継を見ていた。たくさん報道されているのでぼくが付け加えることは何もないが、まあ強い、そして正確。最近のタイトル戦は名人戦なんかも必勝なのに終盤もつれる展開が散見されるけど、藤井さんは間違えないし。王位戦第2局の敗勢濃い局面からの逆転も鮮やかだった。自玉と相手玉の寄り具合の見切りの正確さのたまものだろう。
 ところで話は戻って叡王戦。8つある将棋のタイトル戦には序列があって、叡王は竜王、名人に次ぐ第3位だというからびっくり。てっきり新参だから8位だと思っていた。正しい序列は、竜王、名人、叡王、王位、王座、棋王、王将、棋聖の順だ(ぼくの予想は、名人、竜王、王将、王位、棋聖、棋王、王座、叡王、全然違うし)。序列がなんで決まるかというと単に賞金の順だそうで、なるほどねという感じ。さすがドワンゴ太っ腹。なので、竜王位と名人位をあわせ持つ豊島二冠が棋士最上位で、永瀬叡王が第2位、つまり今期叡王戦は棋士1位と2位の対決なのだ。
 現在の局面は68手目で豊島二冠の考慮中。AI予想では永瀬40-60豊島だけど、最近は80%くらいでも逆転するからあてにならないな。

200723
クルマ旅写真館さんによる写真ACからの写真

 

2020年7月22日 (水)

Go To トラベル

 さんざん迷走しながらも始まった「Go To トラベル」キャンペーン。しかしなあ、このネーミング、誰が考えたか知らないがなんとかならないものか。まだほかに「Go To イート」てのもあるらしいから、英語の先生は勘弁してよと頭をかかえているだろう。実は、この「Go To」はプログラムのgoto文だという説がある。なるほど、日常のルーチンを離れて「トラベル」というラベルのサブルーチンへジャンプせよということなのか。
 名前はともかく運用のおそまつさも極まれりで、直前に決まった東京除外は住む場所によって差別している憲法違反じゃないのだろうか。感染者の移動を制限するというのならわかるけど、大多数の非感染者はとばっちりを受けているだけだ。東京の人、なんでもっと怒らないのだろう。
 さらに土壇場で方針転換したキャンセル料の補填もどうかと思う。割引されなくなったという理由のキャンセルは、個人の都合じゃないのだろうか。割引なら旅行するが正価なら行かないという人はほんとに旅行したいのか。なんらかのアクションに対して正当な対価を支払うのは当然でしょ。そんな理由でキャンセルする人は、そもそも旅行したいのではなく得をしたいだけなのではないか。
 コロナ禍で冷え込んだ消費喚起のために、特別給付金(10万円)を広く給付したのだから、旅行したい人はそれで旅行すればいいし、食事したい人はそれで食べればいいので、そのうえGo Toキャンペーンで二重に補助する必要はないと思う。旅行や飲食以外にも、スポーツ、演劇、音楽などなど、打撃を受けている分野はたくさんあるだろう。そもそも特定の業種向けだけのキャンペーンっておかしいんじゃないかなあ。

200722
観光庁webページより(pdf)

 

2020年7月20日 (月)

苫小牧の謎

 タイトルを見て読みにきてくれた人、ごめんなさい。なんせ「三角点」とつけるととたんにアクセス数が減るもので(笑)。
 今日は所用で苫小牧へ行ってきた。たまたま訪問先の近くの公園に三角点があるのに気づき、ラッキーと周辺の写真を撮って探索ページに加えることにした。ところが帰ってよくよく調べてみてびっくり。苫小牧の中心部市街地に四等三角点のあることあること。数百メートル間隔で網の目のように設置されている。近いところでは400 mしか離れていないところも。自転車で効率よく回れば1日で30点近く回れそう。ラッキーではなく必然だったのだ。
 そもそも四等三角点は三等以上を補間する目的で2 km間隔におかれているはずのもので、地籍測量用なので、市街地よりは郊外や農地に多い印象がある。事実、札幌の市街地にはほとんど存在しない。他の地方都市はどうかなと、千歳、室蘭、函館、小樽、岩見沢、旭川、北見、帯広、釧路などを見てみたが、札幌よりは多いにしてもどこも数キロ間隔でしかなく、こんなに密なところはない。
 なんで苫小牧だけ? 不思議だ。これらの四等点は設置が新しく、いずれも標柱が地下に埋設されて鉄蓋に覆われているという共通点がある。なので、なんらかの必要性で設置されたのだろうということはわかる。ん~、どうも四等三角点は千差万別自由自在すぎてあまり深入りしないほうがいいような気がしてきたな。

 

2020年7月19日 (日)

四等三角点「太美」

 前回の「北川下」の帰り道に訪れたのが当別町太美市街地からほど近い四等三角点「太美」。ただ、ここは事前の情報収集(国土地理院の基準点閲覧サービス)でちょっと問題ありそうな気がしていたので、うまく見つからないかもなと思っていたところ。その予感が当たって「花畔下」に続いて未発見撤退ということになった。

 踏査日は2020年6月21日。「北川下」からは来た道を太美市街までもどる。JR石狩太美駅からだと北側の駅前通りをセブンイレブンの角の信号まで進み(A地点)、「北川下」へは右折したが、「太美」へは左折する。左折して正方形区画を1ブロック進んだ交差点を右折する(B地点)。右折した道は太美駅前通り(17線)の1本西の16線になる。そこを1ブロック北に進むと基線(東西に走る基準線)に交差するが基線は道路がなく水路のみだ。その水路を渡ったちょっと先の左側が目的地。

 点の記によれば道路端のコンクリート排水桝のすぐ左が三角点の位置にあたるが、そのあたりは丈の高いオオイタドリやイラクサに覆われた路肩になっている。雑草薮の中とはいっても道路からそう離れていないし、排水桝という目印もあるので見つかるかなと思っていたけれど、そのあたりを丹念に草をかき分けて地面を探すがまったく痕跡も見つからない。基準点閲覧サービスの写真では土を掘り起こしたように見えるので、地面に半ば埋まっているのかもしれないし、さらにいえば、ここは標石が「傾斜」と注意書きがついている。「花畔下」もそうだったけど、手入れのよくない四等点はなかなか難しいのかもしれないな。

 というわけで、ここもとりあえずは撤退ということになった。
 

〇四等三角点「太美」
 成果なし
 

200718b
JR石狩太美駅前通りを北へ進んだ交差点(A地点)

200719b
A地点を左折して1ブロック先の交差点(B地点)

200719c
B地点を右折して北進し、基線の水路を越えた先、左電柱の手前が目的地

200719d
排水桝のすぐ左1.3 mが標石位置

200719e
薮をかき分けて地面を探すも未発見

200719f
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

 

2020年7月18日 (土)

三等三角点「北川下」

 当別町内のきれいに区画された平地部の農地は、東西が〇号、南北が〇線と番号が振られた道路で560 m四方の正方形に区切られている。その田畑のあぜ道みたいなところに何ヶ所か三角点がある。「北川下」はそんななかのひとつ。以前探訪した「南川下」は小学校の廃校舎横だったが、そこからほぼ真北に2.7 kmの地点にある。

 踏査日は2020年6月21日。当別町太美市街地から4 kmほど東の位置なのでうちからだと自転車で30分かからない。JR石狩太美駅からは駅前通り(17線)を北に500 mほど直進して、右手にセブンイレブンのある信号の交差点を右折する。この道(南1号線)は当別町中心部へつながる道道112号線(地図の黄色線)で、あとはずっとまっすぐ東進して、正方形区画を6個分行ったA地点で23線へ左折する(もう1個進むと当別川に突き当たる)。左折して400 mくらい行くと水路とその先にカマボコ屋根建物があって、水路横に作業路があるのでそこを左折する(B地点)。水路沿いに200 mくらい行くと水路の左におなじみの黄色三角形の標識プレート(東篠路三角点にあったやつ)が立っているのが見える。水路には渡り板が渡してあるので注意して渡ると三角点はすぐだ。

 標石は珍しく南川下のように裾の方まで露出していて表示がきちんと読める。正面上部に右書きで三等、その下に縦に三角點と旧字体で書かれていて、風格がある。履歴は古そうだが、意外にも点の記では選点1978年5月27日、設置2001年10月29日と新しい。選点から設置まで23年も開きがあるのは謎だが、履歴に旧観測1978年8月28日とあるので1978年には設置されていたのは間違いないだろう。しかし調べてみると1950,1975年の旧地図にも南西20 mほどずれた位置に表示があるので、旧字体の標柱からしてももともとの設置は他の三等点のように古く、1950年以前と思われる(新旧比較図のマーカーが旧位置)。

〇三等三角点「北川下」
 北緯 43°11′58″.6943
 東経 141°29′07″.4854
 標高(m) 8.43

200718a
石狩太美駅前通り(北方向)

200718b
2つ目の信号を右折(右角にセブンイレブン)

200718c
6ブロック先の左折点(A地点)

200718d
水路とその先の左折点(B地点)

200718e
水路横の作業路を進む

200718f
左手渡し板の先に三角標識ポールの裏側が見える

200718g
渡って標識位置を反対側から見たところ

200718h
旧字体の標石

200718i
上面

200718j
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

200718k
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

2020年7月17日 (金)

石狩当別駅

 5月の札沼線(学園都市線)非電化区間廃止以来初めて石狩当別駅へ行ってきた。廃止区間はもう一駅先の北海道医療大学から先なのだが、廃止代替バスはここ石狩当別駅から出発し、北海道医療大学駅を経由して運行されている。駅南口正面にあるふれあいバス(当別町コミュニティバス)の乗り場とは別に先の方に代替バスの月形当別線(とべ~る号)の乗り場が新たに新設されていた。月形までの運営はふれあいバスと同じ下段モーターズが請け負っているのだし、両者がかぶるほどの本数もないから、駅舎すぐで便利なふれあいバス停車スペースを共用すればいいように思うけど。位置づけが違うから共用できないのかあるいは誤乗防止対策なのか。
 駅の2階改札口を出た連絡橋にあるバス案内ディスプレイもふれあいバスの情報だけで月形当別線の情報は表示されていないし、そもそも改札口周辺に代替バス乗換え案内がひとつも掲示されていなかった。基本的には末端駅である北海道医療大学まで行って乗換えるダイヤになっていて、石狩当別乗換えではバスが先発しているパターンが多いので、当別町民以外は医療大まで行って乗り換えなさいということなのだろう。
 いずれとべ~る号には乗ってみたいと思うが、今日は時間がないのでパス。ふれあいバスには以前乗ったことがあって、その乗車記はこちら(ちなみに記事に出てくる当江線はすでに廃止)。

200717a
学園都市線石狩当別駅南口、正面バススペースはふれあいバス用で月形当別線は右手前標識あたり

200717b
月形当別線乗り場

200717c
改札口前のバス情報ディスプレイ

 

2020年7月16日 (木)

3ヶ月ぶり

 今日は歯科定期検診日。といっても3ヶ月ごとで本来は4月の予定だったのを、コロナ自粛で1回スキップしているので、1月から半年ぶりだ。ついでにガタガタしていた義歯を修理してもらって快適になった。
 その足で3ヶ月ぶりに北大図書館に行って、やっと借りていた本を返してきた。こちらもコロナ禍でずっと閉館していたのが一昨日に再開館したばかり。まだ学外者は利用不可で、館内もものものしい警戒態勢が敷かれている。代わりにまた何か借りて来ようかなとも思ったが、またそれを返しに来たりということを考えると二の足を踏んでしまう。ぼくは一応学内利用者に分類されてはいるものの、不要不急利用者には違いないので今回は遠慮しておこう。
 北大内の新型コロナウイルス対応は先週末から一番ゆるいレベル1に引き下げられて、ほぼ通常に近い運用になったものの、今日の昼前のキャンパス内はまだまだ人の行き来が少ない。学内者というよりも観光客などの学外者が少ないせいだろう。そういえば、図書館前はマラソンコースになるので道路の舗装がきれいになっていた。さて来年の今ごろはどうなっているだろうか。

200716
道路はきれいになったが人は少ない

 

2020年7月14日 (火)

孫娘誕生

 本日2人目の孫が無事に誕生した。
 新しい生命の誕生は傍のものにとってはいつの場合も明るく心温まるできごとだが、この困難な時代に生を享けるということが本人にとって幸せなことかどうかははなはだ心もとないのも事実。
 末娘がかかっているクリニックは新型コロナウイルスに対して厳しい感染防御体制を敷いていて、父親でさえ出産立ち合いはもちろん退院まで直接面会がかなわないという。ましてや爺婆においておやで、初の孫娘との対面は来週の退院以降という残念なことになっている。今年はコロナ禍のおかげで生死の大事な場面に立ち会えない人がたくさんいるので我慢するしかない。
 2年前の初孫のときには出産当日に当たり前のように抱かせてもらうことができて感動したものだ。それがこういう事態になってみると、当たり前のように思っていることが実は当たり前ではないのだということを強く感じる。
 今年がこんな年になると1年前に誰が予想しただろう。おそらく同じことが数年後、十数年後にも起こるかもしれないし、起こっても不思議ではない。そんな不確実な時代の大海原に、今おぼつかない足どりで小さな小さな船を漕ぎ出したいたいけな孫娘には、せめて行く手に明るい光が射していますようにと爺は祈るばかりだ。

200714
行く手に光あれ

 

2020年7月13日 (月)

お庭カメラ200713

 前回のバラシリーズに続いて夏の花が咲き始めた。
 ラベンダーは北海道ではあちこちの公園で見頃を迎えているとニュースで紹介されているが、わざわざ見に行かなくても庭植えにしている家は多い。
 最後の紫竹箱庭というのは、帯広の紫竹ガーデンに行ったときに、入場券のおまけでもらった野の花の種を、昨年プランターに蒔いて咲かせたものを、冬を越してそのままほおっておいたらまた芽が出てきて同じに咲いたもの。野趣あふれてなかなかよい。

200713a
ラベンダー

200713b
ガウラ

200713c
エリゲロン

200713d
アナベル

200713e
カラミンサ紫

200713f
カラミンサ白

200713g
紫竹箱庭

 

2020年7月12日 (日)

詰将棋パラダイス2020.7月号

 詰将棋パラダイス7月号は6月29日に到着。
 結果稿は4月号分で、今月も解答を送った分はすべて正解だった。詰棋校は短大16原田清実氏作が残念ながら無解。いろいろ考えて初手64馬しかないし、合駒は苦心した末詰むことを確認。22玉と逃げて桂成から31馬22桂合と調子よく追うところまでは行った。そこで香車を打つのだが、作者が作者だからここは遠くから打って中合が出るだろうと当然考える。しかしどうやっても上部に逃げられて詰まない。思考停止。というところがぼくの限界なんだよな。ここで最遠打19香か...。飛び道具は遠くから打つのは鉄則なのにそれが浮かばない。いやこれは作品がすばらしかった。作者自らお気に入りというだけある。
 今月号の目玉?は看寿賞発表だろうか。それぞれすばらしい作品が選ばれているのはわかるけど、こういうのはどうもあまりピンとこない。作品の評価は人によってさまざまであり絶対的尺度がない以上、どうしても説得力に欠けてしまう。スポーツでも陸上や競泳など絶対的尺度がある競技は納得できるけど、体操やフィギュアスケートなど審査員の主観がはいるものはどうも好きになれないのと同じだ。陸上の高跳び幅跳びはどうやって飛んだって距離が物を言うのに、スキーのジャンプは何で飛型点なんてものがあるのだろう。
 今回の受賞作にケチをつけているわけではもちろんない。今回のうち短編2作と中編1作はぼくもリアルタイムで解いてみていずれも感動したし、名作だと思う。ただ、それが年間最優秀かというと1作を選ぶのは難しいなと思うのだ。しかも受賞者の顔ぶれをみると常連者ばかり。作者ではなく作品に与えられる賞なのでそうなるのだろうけれど。まあ年に一度のお祭りだと思えば目くじらを立てるほどのこともないが、長々と誌面を23頁も費やすほどのものとは思えない。各選考委員の意見と委員長のまとめくらいで十分では。
 さて、今月の1作の紹介。その前に次の簡単なクイズに答えてみてほしい。下の図A、Bはある詰将棋の局面図で、一方が先手番、他方が後手番だ。どちらがどちらだろうか。


200712a200712b
どちらが先手番でどちらが後手番か?

 

 両者の違いは中央の歩の位置だけなので、ちょっと見にはAが先手番で54歩と突いて後手番になった局面がBだと思うだろう。ところがどっこい。よく見るとAの局面はは87馬で後手玉に王手がかかっている。これが先手番だとするとその1手前に後手は何をしたのだろうか。王手がかかっているのに放置して別の手を指すことはありえない。つまりA図は先手番ではなく、後手番の局面だということになる。すると必然的にB図が先手番となる。しかしそうするとB図の局面から先手は55歩と歩を後戻りさせないとA図にはならない。もちろんそれは不可能だ。
 その不可能をやってみせるのが作者の腕というわけで、このB図は詰将棋パラダイス2020年4月号詰将棋デパート2番馬屋原剛氏作の詰将棋(11手詰)の盤面で、A図はその詰上り図なのだ。B図からA図へ1手では無理なことを11手かけて実現し、しかもその手順が詰将棋として成立している。それほど難しくないのでぜひ手順を考えてみてほしい。古今に例があるかどうか知らないがこれはすごい。たった11手という短手数でこんなことができるのか。これは来年の看寿賞かな。

2020年7月10日 (金)

三等三角点「花畔」

 前回初めて探索失敗した「花畔下」。気を取り直してその足で近くにある「花畔」へと矛先を転じた。なので踏査日は同じ2020年6月19日。

 石狩市役所角のT字路までもどる(A地点)。茨戸(札幌)方面からくるとT字の縦棒の下から上棒につきあたり、花畔下は左折したが、花畔へは石狩方面へ右折する。バスだと石狩庁舎バス停がすぐ近く。右折して少し行くと、国道231/337号線とのジャンクションに出る(B地点)。ここは高速のインターチェンジのような立体交差で、取り付き道路が円を描くようにカーブしていて、三角点はその円の内部にある。

 線形は高速道路的ではあるが一般道路なので、車に注意さえすれば道路を渡って島になっている内部へはいり込むことは容易だ。中は薮というほどではないが雑草の生い茂る草地で、中心部はそこそこ木もあるので見通しはよくない。そのうえ歩き回るには結構広いので目当てがないと三角点探しはそう簡単ではない。のだが、実はGoogleのStreetViewで予習したときに、道路から三角点の表示杭が写真に写っているのが見えた。それを参考にして探すと、真ん中へんに表示杭を見つけることができた。Googleさまさまだ。

 ふつうならそれで一件落着なのだが、そこからが予想外に手間取った。杭があれば近くに標石があるはずだがそれが見つからない。地面から顔を出していればともかく、地面すれすれで落葉に埋もれていると、いちいちかき分けて探さねばならないのだ。杭の近くといっても右か左かわからないので、結局周辺全部をしらみつぶしにかき分けなければならない。濡れた朽葉の下は気色悪い虫だらけで、手袋もってきてよかった。

 最終的になんとか見つけることができて一安心。さすがに2連敗は避けたい。標石が深く埋まっていると枯葉がかぶって見えないというのは今後要注意だな。標示杭は見つけやすいので、それとの位置関係をつかめば大丈夫で、下の写真の通り表示杭の4面のうち「大切にしましょう三角点」の表記のある面側から見ると、杭の右奥になぜか鉄パイプが刺さっていて、標石はそのすぐ下にある。
 ここは場所が場所だから立体交差道路ができる前はどうだったかというと、点の記には1923年の旧設置位置は少し北側にあって、1986年に現位置に移設されたとあった(新旧比較図のポインタが旧位置)。

〇三等三角点「花畔」
 北緯 43°10′59″.6935
 東経 141°19′20″.1797
 標高(m) 5.06

200710a
A地点のT字路、札幌方面からくると手前からきてここを右折する

200710b
立体交差部手前の流入路の信号、この左前方の島に三角点がある

200710c
取り付き道路を渡って正面の街灯のところから中へ下りる

200710d
左の方から道路沿いにまわって中心部付近を注意深く見ると標柱が見える

200710e
標柱と標石の位置関係、標石は埋もれていたのを掘り出した後

200710f
標石

200710g
上面

200710h
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

200710i
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

2020年7月 9日 (木)

偵察行

 またまた今日は石狩市民図書館。風もなくおだやかな好天で気温も上がり、ペダルを漕ぐのも楽しい。借りていた本を返し、次のを借りられればいいのだが、予約してあるほうはまだ順番が来ないので、今回は借り出しはなし。なかなかうまく回転しない。
 さて、またこっち方面へ出てきたのでついでにどこかの三角点に寄っていきたいところだが、この間の花畔下では失敗しているし、気軽に行けそうなところがあまりない。地図で予想をつけてGoogleMapの航空写真やStreetView、はたまた点の記の略図で事前予習をしていっても、百聞は一見に如かずで現地へ行ってみるとなかなか難しいところがある、ということは学習したし。
 というわけで、今日の目的点は下検分というか偵察に留めておいて、行けそうなら行くという気楽なスタンスにすることとした。行ってみると三角点のあるはずの牧草地は草は刈られているので、近傍までたどりつければなんとかなりそうだが、手前の薮漕ぎが大変そうだ。足元が全然わからないので不用意にはいって溝にでもはまるのはいやだ。反対の道路側からの方がアプローチは楽そうかなと行ってみたけれど、目的点への距離が遠く、地面が昨夜の雨で水たまりとなっていて、今日の足ごしらえでは無理と判断。適当な時期にそれなりの準備をしていけば何とかなりそうということはわかった。
 当然のことながら実際に現場を見るのはやはり大事だということを再確認。

200709
「ここはどこでしょう?」ではない

 

2020年7月 8日 (水)

デュアルディスプレイ

 注文してあったモニターケーブル(DisplayPort to HDMI)が届いたので、モニターのセッティング。古いS170を捨てるのももったいないので、2台並べてデュアルディスプレイにした。ふだんはメインPCからDisplayPort/HDMIで24fwへ、DVIでS170に出力して、2画面を拡張ディスプレイモードで使用、セカンドPCを同時使用するときは、そちらからDVI/VGA変換してS170へ出力して、メインは24fwのみでそれぞれシングルディスプレイで独立2画面使用とした。
 当たり前の話だがとても快適。24fwのワイド画面だけでもエクスプローラ開いて隣にテキスト編集画面並べたりはできるけど、さらに拡張モニタがあると、そっちにエクスプローラを複数開いていおいて、メイン画面でアプリを複数立ち上げてもいちいち選択ウインドウを入れ替えたりしなくてもいい。ただし色合いがずいぶん違う。24fwはブライトネスをかなり落としているのだけど、それでも明るさも違う。S170は2005年秋購入だからもう15年選手だ。画質が劣化していても無理もない。
 それよりもPCを2台立ち上げての作業がとても楽になった。セカンドPCはほとんど使っていないのだが、ChemOfficeがこちらにしかインストールしていないので、構造式を描くときはどうしても立ち上げる必要がある。で、描いた図を画像ファイル化してからクラウド経由でメインPCにもっていって、おもしろ化合物の記事にしたりするわけだが、構造式を修正したりするときは、どうしてもセカンドPCとメインPCを行ったり来たりしなければならず、いちいちモニターの画面を切り替えるのが面倒くさかった。それが見比べながら作業できるようになったのだから。ただし、これでおもしろ化合物ページの更新がはかどるかどうか、はまた別の話(笑)。

200708
デュアルディスプレイ

 

2020年7月 6日 (月)

最高峰初登頂

 といってももちろんエベレスト(世界最高峰)でも富士山(日本最高峰)でも旭岳(北海道最高峰)でも余市岳(札幌市最高峰)でもない。札幌市東区最高峰のモエレ山。標高は61.7 m。うちから約6キロと近く、モエレ沼公園には何度も行ったことがあるが、なぜかモエレ山に登ったのははじめて。
 1ヶ月ぶりの快晴に誘われて自転車を駆って公園の西口という名の北入口からはいり、北面階段下にデポ。全面芝生でよく手入れされているのでどこからでも登れるが、ここはやはり北面にある242段の直登階段を一気に上がる。さすがに息が切れる。酸素希薄なエベレスト登頂隊の苦しさがよくわかる。しかし頂上からの眺めはその苦労を十分補ってあまりある。たかだか60メートル余というなかれ。なんたって平野のただなかの独立峰だから360°さえぎるもののない遠望が思うまま。ここにテント張ってご来光を仰ぐってのはどうだろうと思ってしまう。たぶん禁止だろうな。
 東区最高峰とはいうものの、この山は公園造成でつくられた人工山だ。ぼくは本来まがい物の人工物は嫌いなのだが、ここは違う。よくぞ作ってくれたと思う。今日も芝刈機が何題も稼働して芝刈りしていたが、これだけの斜面すべてを手入れするのは大変だろう。頂上に立派な三角点があるのだが、なんたって薮漕ぎしなくてもいい、というのはまた別の話(笑)。

200706a
モエレ山の雄姿

200706b
頂上の表示板と南面遠景

200706c
西側、手稲山から札幌岳へのスカイライン

 

2020年7月 5日 (日)

球磨川

 九州南部の大雨で球磨川が氾濫し、流域に甚大な被害が出た。昨年秋の台風による阿武隈川や千曲川の氾濫による大規模水害は記憶に新しいところだが、このところ毎年のように大雨による河川の氾濫、土砂災害などによる大きな被害が相次いでいる。テレビでは「これまで経験のないような大雨に警戒してください、命を守る行動をとってください」と繰り返しているが、地域のインフラがそれに追いついていなければ個人の努力には限界がある。
 今回もそうだ。日本三急流のひとつ球磨川は、九州南部の山岳地帯を源流に水を集めて人吉盆地を潤した後、一転して急峻狭隘な渓谷をつくって八代海まで一気に流れ下る。素人がみても大雨が降ったら人吉の先がボトルネックになって急激に増水するのは目に見えている。そんな川沿いに集落があり、しかも支流が流れ込む合流点付近のやや開けたところに密集している。大きな被害を出した特別養護老人ホームあたりもそうだ。どう考えても配置ミスとしか思えない。
 八代から人吉まで球磨川に並行するJR肥薩線は深い渓谷美を誇る景観路線で、ぼくも何度も通って好きな路線のひとつだ。しかし今回の大雨被害は甚大だ。いたるところで路盤流出や鉄橋崩落が相次いでいて、国土地理院の空撮画像を見るとそれもうなずける。同じ九州では日田彦山線が2017年の水害で今も不通で復旧困難とされ、もともと赤字路線だったことから鉄道の復旧は断念し、つい先日BRTシステムによるバス転換が決まったばかりだ。よもや観光路線である肥薩線が廃線になることはないだろうが、復旧には年単位の時間がかかることだろう。
 まだまだ全国に危ないところはいっぱいあるだろう。国土強靱化計画とかどこかの政府が言っていたようだが、地球温暖化のせいか大雨被害の拡大がこうも続くと、治山治水対策にもっと本腰を入れて取り組む必要があるのではないか。

200705
流出したJR肥薩線球磨川第一橋梁あたり(画像:地理院地図より)

 

2020年7月 3日 (金)

四等三角点「花畔下」

 三角点探訪シリーズも前回の「生振」でめでたく10点訪問を達成した。次の「花畔下」が11点目のはずだったのだが、初めての探索失敗に終わった。いずれ再チャレンジすることもあるだろうし、失敗したのは書かないつもりだったけれど、記録として残すことにも意味があると考えて書くことにした。

 踏査日は2020年6月19日。以前の「砂山」のときと同じに石狩図書館に自転車で行くついでに近傍の三角点をと考え、図書館のすぐ近くの石狩市役所の先にある花畔下に目をつけた。花畔と書いてばんなぐろとは知らない人は読めないだろうが、茨戸川の屈曲点にあるこのあたりの古くからの地名で、一大ベッドタウンである花川地区にも近く、手稲や小樽にも通じる交通の要衝でもあることから、石狩市ができたときに石狩川河口近くの石狩町旧市街地ではなくここに市役所がおかれた。

 その市役所のあるT字路(A地点)がスタートで、札幌市内からはT字の縦棒の下からやってきて市役所庁舎を左にみて突き当たりを左折する。バスだと石狩庁舎バス停がここ。左折してすぐ二つ目の押しボタン信号がB地点で、信号の先に斜め右にはいるスポーツ広場方面への道をとる。左側に広大なスポーツ広場を見ながら進み、公衆トイレの建物のところの1本先の右に入る道の角が三角点位置。

 道路脇の角地でイタドリが茂ってはいるものの、道路からすぐのあたりだし、なんとかわかるだろうと分け入ってみたものの...。道路脇の草が刈られているところの先はすぐ溝になっていて、その先の薮が結構深い。足元に注意して標柱をさがすけれど一向にみつからない。おそらくだが、標柱がほぼ地面すれすれに埋まっているのかもしれない。国土地理院の基準点成果閲覧サービスの写真をみると、きれいに周囲を除草して掘り起こしたようにも見える。

 これ以上は鎌でももっていって丹念に薮を刈って地面を露出させて探さないと無理だろうと考えて、残念だが今回は撤退ということにした。

〇四等三角点「花畔下」
 成果なし

 

200703a
石狩市役所の角のT字路(A地点)

200703b
B地点の信号、赤い車が曲がっている方へ

200703c
三角点のあるT字路

200703d
この薮の中

200703e
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

 

2020年7月 2日 (木)

ディスプレイ更新

 特定給付金の10万円をどう使おうかと考える。貯金なんてのは論外で、ここはコロナ禍で冷え込んでいる消費拡大に協力せねばならない。もともとなかったお金なのだからバーンとひとつ大盤振る舞いといきたいところではあるが、根が小心者で貧乏性ときているので、思い切った使い途を全然思いつかないのが悲しいところ。
 で、PCのモニタを買い替えたいなと常々思っていたのでまずはそのあたりからということになった。たった1万数千円にしかならないのだけど。長年愛用している旧ナナオのS170はとてもよいモニタでまだまだ使えるのだけれど、いかんせん1280×1024という解像度の画面は狭い。職場ではずっとワイドモニタを使っていたのでその操作性に慣れると特にストレスがたまる。というわけで、いろいろリサーチした結果HP24fwを選択。人気製品で5月頃には2ヶ月待ちとかだったらしいが、今はそういうこともなく、直販モデルが1週間ほどで届いた。
 箱から出してセッティング。HDMIケーブルを刺して、あれ刺さらない。PCのビデオポートにはDVIとHDMIがあるのだが、付属のHDMIケーブルが刺さらないではないか。変だなと老眼の目を凝らしてよく見ると、微妙に形状が違いDisplayPortと書いてある。ん?と調べてみると、なんとDisplayPortというのはHDMIとはコネクタ形状は似ているが違う規格ということがわかった。しかしなあ、PCまわりのインターフェースの多様化、不統一にはよく泣かされるが、PCに2個(DVI、DisplayPort)、モニタに2個(HDMI, VGA)端子があるのにいずれも直接つながらないとは...。幸い手近にあったDVI/VGA変換コネクタを使ってとりあえずつなぐことはできたが、結局DisplayPort to HDMIケーブルを追加注文する羽目になった。
 このPCにはずっとHDMIポートがあるものだとばかり思っていた。これまでのS170はDVI接続だったので気づかなかったのだ。やられたなあ。PCの知識はそこそこあるつもりでも、実はWin95時代からほとんどアップデートされていないという、爺トラップにはまってしまったの巻。

200702
雨の中を届いた箱

 

2020年7月 1日 (水)

総長解任

 長らく宙ぶらりんの状態が続いていた北大総長の座、ついに文部科学大臣から名和前総長に解任の通知が発出された。前総長の度重なる問題行為について、総長選考会議が昨年7月に「総長たるに適しない」と解任申し出をした事案について、文科省で精査した結果がこの通知となったそうだ。総長が休職したのは2018年暮れだったから、1年半もの間公式には不在状態が続いていて、諸行事も代行者が行うという異常事態がこれで解消されるのだろうか。名和氏は不服のようで司法の場で争う意向もみせているそうだけど。
 国立大学の総長が文科相に解任されるなどというのは前代未聞の不祥事だが、いったい何がどうなっているのか、ぼくの退職直後のことなので情報が全然はいってこなかった。というより、これまで学内教職員や学生にもきちんとした経緯説明がなされていないようなので、これまた異常としか思えない。
 今回、大学から出された公式文(pdf)をみても、具体的な説明は一切されておらず、「平成29年4月の総長就任直後から,威圧的にふるまう,過度に叱責する,合理的な理由もなく予定をキャンセルする,不必要な業務を指示する,研究者倫理に反し著作権を侵害することを命じる,合理的な理由もなく前言を覆す,入札の公正さを害するような言動に及ぶといったものであったほか,本学の役職員倫理規程に違反する行為も認められた。」などと書かれているのみだ。
 たしかに著作権侵害とか入札の公正さ阻害とかは問題だろうが、それ以外は客観性がなくどうとでもとれる内容に思える。ぼくは名和氏とは会合で1,2度同席したくらいでほとんど知らないし、別に肩を持つわけではないが、解任という重大な結論を出すからには、具体性に乏しい通り一遍の理由ではなく、もう少し詳細を審らかにしてほしいものだと思う。

200701
北大構内

 

« 2020年6月 | トップページ | 2020年8月 »

CLICK !

  • おもしろ有機化学ワールド



twitter

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
無料ブログはココログ