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2020年7月10日 (金)

三等三角点「花畔」

 前回初めて探索失敗した「花畔下」。気を取り直してその足で近くにある「花畔」へと矛先を転じた。なので踏査日は同じ2020年6月19日。

 石狩市役所角のT字路までもどる(A地点)。茨戸(札幌)方面からくるとT字の縦棒の下から上棒につきあたり、花畔下は左折したが、花畔へは石狩方面へ右折する。バスだと石狩庁舎バス停がすぐ近く。右折して少し行くと、国道231/337号線とのジャンクションに出る(B地点)。ここは高速のインターチェンジのような立体交差で、取り付き道路が円を描くようにカーブしていて、三角点はその円の内部にある。

 線形は高速道路的ではあるが一般道路なので、車に注意さえすれば道路を渡って島になっている内部へはいり込むことは容易だ。中は薮というほどではないが雑草の生い茂る草地で、中心部はそこそこ木もあるので見通しはよくない。そのうえ歩き回るには結構広いので目当てがないと三角点探しはそう簡単ではない。のだが、実はGoogleのStreetViewで予習したときに、道路から三角点の表示杭が写真に写っているのが見えた。それを参考にして探すと、真ん中へんに表示杭を見つけることができた。Googleさまさまだ。

 ふつうならそれで一件落着なのだが、そこからが予想外に手間取った。杭があれば近くに標石があるはずだがそれが見つからない。地面から顔を出していればともかく、地面すれすれで落葉に埋もれていると、いちいちかき分けて探さねばならないのだ。杭の近くといっても右か左かわからないので、結局周辺全部をしらみつぶしにかき分けなければならない。濡れた朽葉の下は気色悪い虫だらけで、手袋もってきてよかった。

 最終的になんとか見つけることができて一安心。さすがに2連敗は避けたい。標石が深く埋まっていると枯葉がかぶって見えないというのは今後要注意だな。標示杭は見つけやすいので、それとの位置関係をつかめば大丈夫で、下の写真の通り表示杭の4面のうち「大切にしましょう三角点」の表記のある面側から見ると、杭の右奥になぜか鉄パイプが刺さっていて、標石はそのすぐ下にある。
 ここは場所が場所だから立体交差道路ができる前はどうだったかというと、点の記には1923年の旧設置位置は少し北側にあって、1986年に現位置に移設されたとあった(新旧比較図のポインタが旧位置)。

〇三等三角点「花畔」
 北緯 43°10′59″.6935
 東経 141°19′20″.1797
 標高(m) 5.06

200710a
A地点のT字路、札幌方面からくると手前からきてここを右折する

200710b
立体交差部手前の流入路の信号、この左前方の島に三角点がある

200710c
取り付き道路を渡って正面の街灯のところから中へ下りる

200710d
左の方から道路沿いにまわって中心部付近を注意深く見ると標柱が見える

200710e
標柱と標石の位置関係、標石は埋もれていたのを掘り出した後

200710f
標石

200710g
上面

200710h
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

200710i
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

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