二等三角点「当別太」
「当別太」という三角点はすでに訪問して記事にしている。しかしそちらは当別町にある三等三角点「当別太」で、今回踏査したのは札幌市東区にある二等三角点「当別太」だ。ややこしい。全国に11万点もの三角点があるのだから同名点があるのは仕方ないだろうが、ここは近年移設されたもので、どう考えても当別という場所ではないので、「モエレ山」とでも改称すればよかったのに。
それはともかく、一等ほどではないが二等三角点も数が少ないので今回が初踏査。場所はモエレ沼公園に人工造成されたモエレ山の頂上にある。踏査日は2020年7月6日。あいの里にあるわが家からは、道道112号線(通称パープルロード、地図の黄色線)を南下すると自転車なら15分くらいと近い。モエレ沼公園、東口、西口それぞれのバス停に地下鉄駅からバスも通じている。公園は広大だが見通しがよく、なんといってもモエレ山は独立峰なのでどこからでもよく目立つし、どこからでも登れる。
どこから登ってもいいのだが、北面には一直線に直登する242段の連続階段があり、ぼくはそこを登った。階段なら四国遍路したときに白峯寺や箸蔵寺などもっとすごいのを荷物担いで登ったので何ほどやあらんと駆け上ったが、さすがに一気に登ると頂上では息が上がった。
しかし、汗をぬぐって見渡す周囲の絶景はすばらしい。さすが札幌市東区最高峰だけのことはある。標高はたった60 m余だがさえぎるものがないのではるか彼方まで一望だ。しかも足元には二等三角点。頂上は角石が円状に敷き詰められ、中央に円形の銘板がはめこまれていて、中心に三角点の標石がある。きちんと三角点の説明もある。こんなに立派じゃなくてもいいけど、せめて他の一等や二等三角点にも表示杭だけじゃなくて由来説明板くらいあってもいいのになと思ってしまう。
その説明文にもある通り、ここは2006年に移設されたもので、それ以前は東方1キロの地点にあり、もともとは1910年に設置されたものだ。東方1キロというとモエレ沼のほとりに位置し、地名でいうと札幌村沼ノ端にあたりそうだ(新旧比較図のマーカーが旧位置)。なんで「当別太」なのかほんとに不思議。
〇二等三角点「当別太」
北緯 43°07′19″.5280
東経 141°25′33″.6483
標高(m) 61.70
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