二等三角点「獅子内」
駅から歩いて三角点シリーズ第2弾(第1弾はこちら)。石狩太美はわが家からは近場でよく訪れるので、近くの三角点もすでにあちこち歩いているがこの日のためにとっておきをとっておいた。それが二等三角点「獅子内」。
踏査日は2020年7月28日。学園都市線(札沼線)石狩太美駅でJRを降りて、本屋側の北口へ出る。駅から北へ伸びる駅前通りは2キロほど先で80メートルほどの高さの丘陵に突き当たる。そこがスウェーデンヒルズだ。「獅子内」はその一角の公園内にある。駅前から北へ向かう道は、このあたりの呼称だと17線になる(石狩市生振地区から550 mごとの区画の南北線につけられていてその17本目)。ちなみに東西線は号といって石狩太美駅は南2号のちょっと北に位置する。その17線を北上すると、こちらも550 mおきに次の道路が南1号、0号にあたるのが基線川、北1号道路ときてその先の道道81号線の北でスウェーデンヒルズに突き当たる(A地点)。
さらに北上すると丘陵の上りにかかって車道は大きく左に迂回するが、その手前で右手の獅子内墓地の横を直登する細道が分かれている(B地点)。墓地横から先は車止めがあって歩行者と自転車しか通れない(C地点)。坂をほぼ直線的に登りきったあたりに車止めがあってその先がレクサンド記念公園駐車場になっている(D地点)。
右手が公園入口で、芝生の中に展望広場とモニュメントがおかれている。三角点は公園の北東の隅にあり、歩いて行くと標識杭があるのですぐにわかる。ちょうど草刈整備されている端っこに保護石に囲まれた標石がある。標石は右書きで二等の文字の下に三角點と旧字体であり、歴史を感じさせる。獅子内というのは墓地名にあったように太美集落の北部一帯の地名だ。
点の記によればここは1910年の設置で、その後1972年と1982年に二度移転している。今昔マップの1950年版では現在位置の南80メートルほどのところに旧点(マーカー位置)があるが、1975年版ではほぼ現在位置にあるので、1982年の移転はほとんど動いていない。スウェーデンヒルズの開発が始まったのがちょうどその頃なので、なんらかの微修正なのかもしれない。
〇二等三角点「獅子内」
北緯 43°12′48″.8165
東経 141°26′43″.1201
標高(m) 83.82
石狩太美駅(本屋北口)
駅から北方への17線
約2キロ歩いた道道81号との交差点(A地点)、正面がスウェーデンヒルズ
迂回する車道と直登する細道の分岐点(B地点)
墓地横の車止め(C地点)
登り切った駐車場への出口(D地点)、右側が公園入口
レクサンド記念公園の展望台とモニュメント
公園北東隅に近づくと杭が見える
三角点全景
標石
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)
新旧地図比較(今昔マップ on the web)
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