詰将棋ふうのばか詰
ばか詰という詰将棋がある。ばかは好ましくないというので協力詰とよばれることもあるが、詰将棋バラダイス誌上ではばか詰だ。どこがばかなのか。
普通の詰将棋は攻め方が詰めよう詰めようと追っていくのに対し、玉方は詰まないように詰まないようにと逃げる。結局は詰んでしまうのだが、できるだけ長手数かかるように逃げるのが本手順となる。
ばか詰は違う。協力詰の別名があるように玉方も詰むように詰むようにと逃げるのだ。そんなら簡単だろうと思うかもしれないがさにあらず。詰将棋は奥深い。手数が限定されなければ簡単だけれど、ばか詰は手数が指定される。その手数できっちり詰めなければならない。もちろん攻め方は王手の連続で追わねばならないし、玉方は王手をはずすように逃げなければならない。
普通の詰将棋との違いは、詰将棋がどう逃げても詰むように追わねばならないのに対し、ばか詰はある逃げ方だけ詰めばいいということだけだ。しかもそっちへ逃げなさいと好きに指定できる。やっぱり簡単じゃないかと思ったあなた。次の問題をやってみてほしい。たったの5手で詰む。
実はこの問題はばか詰の例にするのはあまり適当ではないかもしれない。もっとばかばかしいばか詰はほかにあるからだ。この作品は詰将棋っぽいばか詰という点で一線を画している。詰将棋ふうに解けるので入門編には適していると思う。
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