留萌本線の行方
先日、留萌本線の沿線4市町の会議で石狩沼田以北の廃止容認に向けてJRと協議にはいるというニュースがあった。留萌市、秩父別町が廃止容認、沼田町、深川市が反対ということで深川~石狩沼田の存続を目指すということだが、その存続区間の中間にあって沿線距離が長い秩父別町が反対しているということは、存続に向けた財政支出は容認しないだろうし、根元の深川市だってどれくらい存続熱意があるかこころもとない。となると沼田町だけで年間3億とも見積もられる自治体負担分を支え切れるはずもなく、これは結局全線廃止になるのだろうな。
深川~石狩沼田間の固定乗客はほぼ定期利用の高校生のみで、深川以遠への通学需要が多いとのことだ。時刻表をみると通学に使えそうなのは、朝が石狩沼田627→644深川657→730旭川、深川653→710滝川→717砂川、帰りが砂川1736→滝川1742→1801深川、旭川1736→1800深川1809→1827石狩沼田しかない。深川以遠は朝なら深川730→755旭川や深川741→759滝川→806砂川という便もあるが、留萌本線に乗り継げる列車はない。沼田~深川は路線バスでも30分だから、町内をひろって走る乗合通学バスにすれば列車利用より30分は遅く出られて利便性は高まりそうだ。
そんなことは町長たるもの百も承知だろうし、秩父別町が廃止容認しているのにもかかわらず沼田町が反対しているのは、できるだけ有利な条件をJRから引き出す駆け引きの一端なのだろう。JRも他の線区もあることだしできるだけ早く決着したいだろうから、意外と早く全線廃止が決まりそうとみたが、どうかな。
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