再発

　これは再発したかな。といってもどこぞの潰瘍性大腸炎の話ではない。
　今朝がた、珍しくお遍路の夢を見て目が覚めた。夢は毎日いやというほど見て、たいていはいまだに仕事中の夢でうなされて起きることが多い。今日のは、お遍路中に出会った人とどこかで再会して、あああの時会いましたよねと談笑する夢だった。8月ももう末になり、昨秋別格20ヶ所を結願してからほぼ1年になる。
　ちょうど2年前の今ごろ、同じく四国88ヶ所を結願してほぼ1年たった夏の終わりに、勃然と遍路心が湧きあがり、そうだまだ別格があるではないかと計画を立て始めたものだ。それを実行に移したのが昨年の別格遍路だ。四国遍路には依存性があり、一度始めると病みつきになって何度も何度も回るようになる、とよくいわれる。お四国病などともいう。わかるような気がする、というかこれは再発の兆しではないか。
　そういえば、先日阿佐海岸鉄道のDMVが来春から走り始めるニュースを見たばかりだ。おまけに今度は寿都町が高レベル放射線廃棄物最終処理施設の文献調査に応募する意向というニュースに関連して、2007年に高知県東洋町が同じ問題で話題になったことが紹介されていた。いずれもお遍路の初めの頃に歩いた懐かしい場所だ。そんなこんなが頭の隅に残っていて夢に現れたのかもしれない。お遍路用語でいう「お大師様に呼ばれる」というやつだ。
　呼ばれたら行かねばならないが、そうはいっても今はいくらGoToなんちゃらといわれてもマスクしてまで歩く気はしない。だがしかし、次に呼ばれたときは、これは行くことになるのだろうな。

お遍路で歩いた高知県東洋町生見海岸