寿都町問題
にわかに世間をにぎわしている寿都町の高レベル放射線廃棄物最終処分場調査への応募問題。今日から町長が町内主要地区をまわって説明会を開くとのこと。
今のところ、道も反対、近隣自治体もほぼ反対、周辺漁協等も反対と寿都町は孤立無援状態だけど、一次文献調査には都道府県の同意は不要らしいので、町がその意向であれば手続き的には何の問題もない。もちろん町長個人の意見だけではだめで町民の少なくとも過半数の賛成が必要だろうから、一連の説明会でどんなようすになるかが注目だ。以前の高知県東洋町のときもここが問題で、町を二分する騒ぎになった末に町長選で反対派が勝利して撤回したわけだし、そう簡単には運ばない気がするが。
しかし、寿都町長は20億円ともいわれる交付金はべつにしても、この問題に一石を投じるという言い方をしている。それは一理あるので、現在のように日本国中反対ばかりでどこも引き受け手がないとこの先どうなるのか。そんな状態で原発を稼働し続けることの方が異常な状況としか言えない。まさにトイレなきマンションで、そんなとこに住めるわけがない。
国策で原発を推進しているのだから、廃棄物処理問題は国が責任をもつべきで、一地方自治体に判断を丸投げしてしまうのはどうかと思う。米軍基地は沖縄で、核廃棄物は寿都町でお願いね、で済むことなのか。そもそも火山列島で地震多発地帯の島国である日本国内に、10万年もの安定性が保証された場所があるのかどうかすらも疑問だが。
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